カテゴリー: アメリカの政治
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第一回目の討論でなぜ人々はバイデン大統領に失望したのか
カテゴリー:アメリカの政治第一回目のバイデンVSトランプの討論会が行われ、その分析があらかたで揃った。分析はおおむね「トランプ前大統領の勝ち」という結果になっている。 民主党ではパニックに近い反応が広がり党大会までに候補者を差…
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オクラホマ州が聖書教育を義務化と右傾化するアメリカ合衆国
カテゴリー:アメリカの政治オクラホマ州が聖書教育を学校で義務化する。先だってルイジアナ州の教室で十戒の掲示が決まっておりアメリカ合衆国の一部で右傾化・キリスト教原理主義化が進んでいることがわかる。 政教分離原則のあるアメリカ合…
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ロシア侵攻の事実上容認? トランプ陣営のウクライナ政策が次第に明らかに
トランプ氏のアドバイザーがトランプ氏に進言したウクライナ支援策を公表した。ウクライナ支援を継続するために「和平案を飲むこと」を条件にする。ロシアはクリミア半島情勢の固定化と4州の併合を絶対条件としてい…
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アメリカ合衆国憲法のOriginalism(原理主義)とInterpretism(解釈主義)の対立
カテゴリー:アメリカの政治「原理主義」という言葉がある。イスラム教原理主義と言われるように過激思想と結びつくことが多い。ところがアメリカ合衆国の憲法にも原理主義と解釈主義の対立があり、原理主義が台頭しつつある。 権威主義のイラ…
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まるで教育勅語の復活 ルイジアナ州の学校で十戒の掲示が義務化
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ南部ルイジアナ州の学校で十戒の掲示が義務化される。対象は幼稚園から大学までと幅広いが「ルイジアナ州の支援を受けている学校」のみが対象だ。 ジェフ・ランドリー知事のお気に入りの政策で支援者である…
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G7発表のウクライナへの援助は「貸す」だけ 原資はロシアの国家賠償の可能性も
G7首脳サミットが開かれた。初日の話題はウクライナ対策で翌日には中国について議論されることになっている。 日本ではウクライナへの巨額の支援が決定されたと報道されたが、アメリカABCとイギリスのBBCは…
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文明の衝突 ブリンケン国務長官はハマスとイスラエルに振り回され続けている
BBCによるとブリンケン国務長官は同じ24時間を何度も何度も繰り返しているという。そんなブリンケン国務長官が今回は「ハマスが文言を書き換えた」と主張している。背景にあるのがアメリカとイスラエル・ハマス…
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中東流の「賛成」に振り回される バイデン大統領のロードマップが早くも破綻の危機
バイデン大統領が提案し国連安保理決議まで取り付けたガザ・和平に向けたロードマップが早くも破綻の危機を迎えている。背景にあるのが中東流の交渉術だ。大枠で賛意を示した後で「だがしかし」と条件を加えるやり方…
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ガンツ氏が戦時内閣から撤退 アメリカはハマスとの直接交渉を示唆
当初予定されていた通りガンツ氏が戦時内閣が撤退した。ラピド氏はもともと戦時内閣に参加していなかったことから、ネタニヤフ首相を中心にリクードと極右・宗教右派が内閣に取り残されることとなった。ネタニヤフ首…
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イスラエルが3回目の人質奪還に成功し4人を救出 引き換えに200名以上が死亡
イスラエルが久々に4名の人質を奪還した。喜ばしいと思えるのだがCNNは「Israel rescues four hostages in operation Gazan officials say ki…
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戦術核の使用が現実の脅威に ウクライナの状況がエスカレート
フランスではノルマンディ上陸作戦から80年の節目を迎え、連合国の同盟の大切さ、アメリカも含めた血の犠牲で獲得した民主主義社会の大切さなどを訴える式典が行われた。バイデン大統領が国賓として参加し、イギリ…
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バイデン大統領のレッドラインに挑戦するネタニヤフ首相
イスラエルのネタニヤフ首相が「絶好調」だ。国連組織UNRWAが運営する学校に爆撃を加えた。中部の別の街にも攻撃が加えられ合計110名が亡くなったと伝わる。 おそらく背景にあるのはバイデン大統領の和平提…
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アメリカ下院議会演説中に子供が変顔 ガイ・ローズ君に何が起きたのか?
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ下院で議員が真剣な演説をしている後ろで子供が変な顔をし始めた。中継を見ていた人たちの頭の中にはもはや演説の中身は入ってこない。一体あの子は何をしているのだろう?として騒ぎになってしまう。ただ、…
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バイデン大統領の新ロードマップについての状況アップデート
先日、ガザ地区についてバイデン大統領から新しいロードマップが提示された。これについて昨日は「アメリカの選挙対策」であり「エジプトが外されたようだ」と書いた。1日経ってアップデートが出てきたので状況を整…
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バイデン大統領の新しい提案「ガザ地区ロードマップ」の3つの狙い
バイデン大統領がガザ地区のロードマップを発表した。これまでハマスに提示してきたものと同じ内容で新鮮味に欠ける。にもかかわらずロードマップを提示した理由は何なのか。報道を読むと少なくとも3つの狙いがある…
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ケニアとアメリカの同盟関係からわかる日米同盟+憲法第9条という既得権益のありがたみ
アメリカ合衆国とケニアが非NATO同盟関係を結んだ。 Politico, BBC, CNNの記事を読みながら安倍政権下での集団的自衛権の一部解禁の議論を思い出した。おそらく当初の狙いは自衛隊のアメリカ…
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ガザ交渉がまとまらなかったのは全てエジプトのせいだ!
CNNが「ガザ交渉がまとまらなかったのはエジプトがみんなに黙って文言を変えたからだ」と報道した。これを受けてエジプトは「だったら和平交渉から撤退しても良いんだ」と反発している。 CNNの報道だけを見る…
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トランプ氏陣営の「ナチスドイツを思わせる動画」が波紋
トランプ氏の陣営がナチス・ドイツ時代を思わせる動画を掲載したとして波紋が広がっている。アメリカの政治はユダヤよりと言われることが多いのだが実は歴史にはあまり興味がないと言うことがわかる。覇権国家だった…
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予想される混乱 トランプ氏が2024年の大統領選挙で「負けた場合」の準備を始める
トランプ氏が「2024年の選挙で負けた場合」の準備を始めた。法廷闘争などを指すものと思われるが「そのために武器となる法律を準備しておこう」という動きも含まれる。バイデン氏が負けた場合には比較的すんなり…
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イスラエル・ガザ情勢が必要以上に複雑に見える理由
江川紹子氏がバイデン大統領のイスラエル政策について「なんだ口ばっかりだったのね」とのSNS投稿しているのを見かけた。戦争はいけないことだという単純な視点に立てばこういう感想になるのだろうと感じた。そこ…
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合理的な経済対策よりもポピュリズムが優先される時 バイデン大統領の対中関税
バイデン大統領の対中国関税についての分析記事が出てきた。今回の制裁は象徴的なものでありこれ自体がインフレを加速させることはないだろうとされている。また中国製品は迂回して輸入されるため実効性もなさそうだ…
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不公正な中国に鉄槌 バイデン政権が新しい対中国関税を発表
中国の不公正な過剰生産に対応するためにバイデン政権が新しい関税政策を発表した。国家安全保障に関わる分野の製品(電気自動車や太陽光パネルなど)に高い関税をかける。このニュースの消費の仕方はいくつかある。…
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高金利でもアメリカ経済が好調な理由と今後
アメリカではFRBが金利を引き上げて経済を沈静化させようとしている。だがそれが必ずしもうまくいっているとは言い切れない。これまではミステリーのように扱われてきたが徐々にそのメカニズムがわかってきた。と…
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国連憲章をシュレッダーに なぜイスラエルは暴走するのか
イスラエルの国連大使が国連憲章をシュレッダーにかけるパフォーマンスを行った。直接の原因はパレスチナの国連加盟を求める総会決議への反対表明だ。だがこの強い苛立ちの背景にはアメリカ合衆国の煮え切らない態度…
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イスラエル・ハマス交渉は和平案なくいったん終了
イスラエル・ガザ問題の和平交渉が最終的に決裂した。アメリカは関係各国と引き続き協議再開を目指す。バイデン政権は中途半端にイスラエルを追い込んだが支援停止にも踏み込んでいない。イスラエルはアメリカの顔色…
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国内外で破綻しつつあるバイデン大統領の対イスラエル支援政策
日本のイスラエル・ガザ問題に対する報道を見ていると扱いに戸惑いがあると感じる。抑圧者イスラエルとそれを抑止できないアメリカ構図が飲み込めないのだろう。特にお茶の間の常識がトーンを支配するテレビでは扱い…
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度重なる箝口令違反でトランプ前大統領の収監が秒読み
トランプ氏の裁判が続いている。度重なる箝口令違反についに裁判所からは「次に箝口令に違反したら収監する」と申し渡された。ところがトランプ氏の反応がおかしい。判事が何を言っているのか理解できていないような…
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イスラエル情勢に動き 対ハマス交渉がほぼ決裂しCIA長官はカタールと協議へ
連休最終日でありおそらく誰も政治ニュースなど読まないだろう。のんびりと改憲議論でも観察しようかと思っていたのだがイスラエル情勢がかなり緊迫してきたので簡単にまとめておくことにした。おそらく多くの日本人…
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アメリカの雇用統計をきっかけにドル円が一時151円台
先ほどアベノミクス批判の記事で河野龍太郎さんのアメリカ経済分析を利用した。ところがこの分析が間違っているのではないかと感じさせる動きがあった。雇用統計をきっかけに為替相場がドル安に動いたのである。失業…
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ジャーナリズムの自由を守るために奮戦するアメリカの学生記者
アメリカでは親イスラエル・親パレスチナのデモ隊が激しく衝突している。外からの侵入を防ぐためにジャーナリストたちの立ち入りも制限されているという。そんな中で唯一の希望となっているのが学生ジャーナリストた…