日経平均の最高値更新を背景にした記事を何回か書いた。主に訴えたかったのは「経済がデフレ期からインフレ期に移行したにもかかわらず岸田政権の見通しが変わっていないのは危ない」という点だ。だがSNSのXを見る限り人々の関心は「結局、この流れに乗るべきなのか?」という点にあるようだ。こんなに儲けましたというニュースも流れる。だが一方で「下手に手を出して損をしたくない」という気持ちも強い。
自分で情報にあたって判断すればいいのでは?と思うのだが、どうも事情はそれほど簡単ではないようだ。人々が迷っている理由は二つあるようだ。第一にこれまでの経済が成長を前提にしていなかったために成長のある世界がどんなものなのか想像がつかない。次に情報が多すぎる。さまざまな情報が飛び交っておりどう整理していいかわからないという人が多いようだ。現在さまざまな媒体が「現在の株式市場」について有料の記事を書いており、株式市況解説はレッドオーシャン化しつつあると言ってもよい。迷っても当然だ。
ここに新しい記事を「投げる」と返って混乱しそうだ。そこで、これまでの流れをおさらいすることにした。つまり今回のエントリーは「わかっている人には当たり前」のことしか書いていない。むしろそんなに単純化していいのか?と不満を感じる人さえいるかもしれないと言った程度の単純なことしか書いていない。つまり、この記事を読んでも市況がわかるようにはならない。だが自分なりにどう情報を整理していいかの助けくらいにはなるかもしれない。重要なのは自分なりに流れを掴み「わかっていることとわかっていないこと」を仕分けすることだ。
“結局、今の日米の株価はバブルなのか? アメリカの金利高止まりと株価上昇の現在地とこれから” の続きを読む