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ガザ交渉がまとまらなかったのは全てエジプトのせいだ!

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CNNが「ガザ交渉がまとまらなかったのはエジプトがみんなに黙って文言を変えたからだ」と報道した。これを受けてエジプトは「だったら和平交渉から撤退しても良いんだ」と反発している。

CNNの報道だけを見るとなんとなく「アメリカは悪くなかったんだ」と思える。だがおそらくアメリカ側に報道の意図があるのではないかと思う。過去に民主党議員の発言が原因でカタールが和平交渉から降りると宣言した過去がある。エジプトとカタールはイスラエルを説得するためにはアメリカが必要だと考えている。だが、アメリカでは国民に対する「ご説明」が優先され和平を求めるイスラム各国を苛立たせている。

和平交渉がいよいよ泥舟化しているということがわかる。

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エジプトが「和平交渉から降りる」と言い出したという記事をロイターで見つけた。「エジプト、ガザ交渉の仲介役を降りる可能性 CNN報道受け表明」というタイトルだ。

国家情報局のディア・ラシュワン局長は、ソーシャルメディアを通じて出した声明で「エジプトの仲介に疑念を投げかける試みはガザと地域全体の状況をさらに複雑にするだけであり、エジプトは完全に手を引くことになるかもしれない」とした。

かなり立腹しているようだ。

では実際にエジプトはどのような文言をどう改変したのだろうか。またどうしてそんなことをしたのか。CNNの元記事「Egypt changed terms of Gaza ceasefire deal presented to Hamas, surprising negotiators, sources say」を読んでみた。

記事は情報機関の高官アハメド・アブデル・ハレク氏がハマスに提出した文書を勝手に改竄したといっている。ただしその文書のどこが書きかわっていてアハメド・アブデル・ハレク氏がどのような理由で改変したのかについては全く触れていない。

この情報は「事情に詳しい3人の情報筋」の情報だとしており複数の証言から裏取りりをしたと言っているのだが、それがアメリカ・カタール・イスラエルの3名なのかについては触れていない。

当時のアメリカ合衆国はこの問題で国際的に孤立していた。暴走するイスラエルと国際社会の間の板挟みになっており、国内からも批判の声が上がっていた。

仮にCNNの報道が正しいとすると「アメリカとバイデン政権はよくやっていたがエジプトの不誠実なアハメド・アブデル・ハレク氏が全てを台無しにした」といえるだろう。アメリカのバイデン政権支持者たちにとっては好材料と言える。

と同時にこの報道がエジプト側を怒らせることになることは事前に予想ができたはずである。となると既に次の和平交渉が行われる可能性は低く従ってエジプトの協力も必要としなくなったのではないかと思える。

カタールも過去に交渉の離脱を仄めかしたことがあった。この時の原因は下院議員(民主党)の発言だった。

ホイヤー氏は15日、ハマスが人質解放と一時停戦に向けた交渉進展を阻止し続けるなら、カタールはハマスを脅迫すべきなどと述べた。

エジプトが交渉を破壊しようとして暴挙に出たのか、あるいはアメリカ合衆国側が国内への説明のためにこのような情報を流したのかはわからない。だが、カタールの例を見ると各国はアメリカ人有権者への「ご説明」のために議論が混乱することにうんざりしている。

いずれにせよこのような話が出てきた時点で既に交渉は行き詰まっていて「泥舟化」しているといえるのだろう。

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