カテゴリー: 国際政治
-
分極化とスパイト政治 トランプ前大統領が共和党のディベートに参加しない意向を表明
トランプ前大統領が共和党のディベートに参加しない意向を表明した。この原稿ではまずトランプ前大統領の選挙戦略について観察し、次にその背景にある極化について分析する。最後に日本でも同じような現象が進みつつ…
-
GPD信仰の果てに 中国経済は「バブル中毒」に陥っている
カテゴリー:中国の政治経済と持続性中国について調べている。土地バブルがはじけたことで中国経済が不安定化し台湾有事に発展しかねないというような観測がある。これがどの程度本当なのかが知りたい。だが調べれば調べるほどなんだかよくわからなくな…
-
恒大集団の事実上の破綻 中国の擬似資本主義には「肝心なアレ」がなかった
カテゴリー:中国の政治経済と持続性中国の恒大集団が事実上破綻した。なぜか申請が行われたのは中国ではなくアメリカだったが恒大集団は「破綻ではなく単に債務の再編成がしたいだけだ」と主張している。チャプター15によって破綻すると債務再編を前…
-
【簡単なまとめ】 日本と欧米のメディアは日米韓首脳会談報道をどのように総括したか
カテゴリー:アメリカの政治日米韓首脳会談が終わった。マスコミではそれなりの大きさで扱われている。一方でヤフコメなどではあまりランキング上位には上がってこなかった。その評価や注目度は年代によってかなり差があるのかもしれない。 日…
-
戦争を終わらせる「ほどよい」妥協点を探し始めたNATOと猛反発するウクライナ
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢ウクライナを後方支援しているはずのNATO事務総長の側近が「ウクライナが占領地を諦めればNATO加盟への道が開かれる」と発言しウクライナの反発を呼んでいる。ただし今回の発言はこの側近の暴走とは思えない…
-
「陰謀論?」アルゼンチン版トランプのハビエル・ミレイ氏 の中央銀行破壊提案に支持が集まる理由
カテゴリー:南アメリカ情勢先日のエントリーでは中央銀行がアルゼンチンペソのレートを固定したと書いたがほとんど読まれなかった。だがその後、いくつかの記事を読んでこの人は世界経済に大きな影響を与えるかもしれないと考えた。既存のメデ…
-
イタリア政府で同盟が主導する銀行課税提案が混乱
カテゴリー:ヨーロッパの政治イタリア政府はECBの高金利政策がイタリアを苦しめていると考えている。銀行はどうせ儲けているのだろうから課税しろ!ということになったようだ。ところがこの提案は市場に混乱を引き起こし銀行株などが下落して…
-
アルゼンチンの大統領予備選挙で中央銀行と自国通貨の廃止を訴える極右ミレイ候補が躍進
カテゴリー:南アメリカ情勢現在アルゼンチンは高いインフレ率に悩んでいる。国民は自国通貨アルゼンチンペソを信頼せずアメリカドルを持ちたがる。アルゼンチン政府はブラジルと組んで共通通貨を作れないか模索している最中だ。比較的安定して…
-
アメリカ人はウクライナへの継続支援に疑問を持ち始めている
アメリカ人は「このままウクライナを支援してもいいのか」と疑問を持ち始めている。バイデン大統領は「もっとお金があればロシアに勝てるはずだ」と考えていて議会に3兆円強の追加予算を請求した。一方で、多くのア…
-
これまでの死者は55人 ハワイの山火事はなぜこれほどまでに広がったのか?
カテゴリー:アメリカの政治ハワイで大規模な山火事が起きこれまでに55名の死者が確認されている。ハワイ州では最悪の災害であり全米でも史上二番目の犠牲者の数だそうだ。原因はハリケーンの強風だとされている。だが、このほかに耕作放棄地…
-
「経済苦境に陥った中国は何か悪いことをしでかすだろう」バイデン大統領が認識を示す
カテゴリー:中国の政治経済と持続性「バイデン米大統領、中国を「時限爆弾」と表現 経済問題巡り」という記事をロイターが出している。中国経済は構造的な問題を抱えているため必ず経済が大きなダメージを受けるという認識を「時限爆弾」と表現しその…
-
中国経済が複合不況の様相 このまま「日本化」の可能性も
カテゴリー:中国の政治経済と持続性ロイターが「コラム:軽視できない中国の複合不況、日銀「次の一手」にも影響」というコラムを出している。田巻一彦さんのコラムだ。中国が複合不況に陥っているという。輸出の不振と資産デフレが要因だ。資産デフレ…
-
韓国でSNS上での犯罪予告が「流行」 59人が摘発され大半は10代
カテゴリー:韓国の政治タイトルで過激な印象を与えたくないので表現を抑えたが実際には「犯罪予告」ではなく「殺人やテロの予告」だ。韓国のSNSではどういうわけか殺人予告が飛び交っているそうだ。背景にあるのは立て続けに起こった無…
-
イスラエルのテック企業は国外退去を検討している
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢イスラエルの主な輸出産業はIT産業である。そのIT産業が国に残ってネタニヤフ首相と戦うか逃げ出すかという選択を迫られているそうだ。特にスタートアップはかなり動揺しているという。思わぬ批判にさらされたネ…
-
重罪で有罪判決を受けてもトランプ氏が大統領になれる理由を改めて整理する
カテゴリー:アメリカの政治すでに知っているという人も多いかもしれないがトランプ氏が議会襲撃をめぐって「国家を欺いた罪」などで起訴された。選挙制度を否定したことが重大な裏切りだとみなされた。だが、トランプ氏は共和党の中ではトップ…
-
なぜ映画「バービー」のプロモーションは日本で大炎上したのか?
カテゴリー:アメリカの政治「ワーナーがバービーで炎上」というニュースを見てびっくりした。映画「バービー」のプロモーションにおいて原爆投下を想起させるSNSの画像が作られて拡散した。ワーナー宣伝部がこれに対して「忘れられない夏に…
-
12万年ぶりの猛暑で事務総長は地球沸騰化を宣言
カテゴリー:国際政治一説によると7月は12万年ぶりの暑い夏になったそうだ。日本も含め北半球では気象災害クラスの温暖化が進んでいる。アントニオ・グテーレス事務総長が「地球は沸騰化の時代に入った」と宣言した。アントニオ・グテ…
-
なぜインドの個人識別番号システムは成功し、日本のマイナンバー制度は失敗したのか
NHKの「台頭する“第3極” インドの衝撃を追う」を見た。特に注目していたわけではなく暇つぶし録画だったのだが有益な内容だった。インドは生体情報と紐づけた個人識別番号システムを導入し海外に無償で提供す…
-
ハンター・バイデン氏の司法取引不成立は共和党の正当性を証明しているとCNNのコラムが主張
カテゴリー:アメリカの政治日本でアメリカの外交政策に疑問を呈すると「この人は反米・反体制派だ」と思われかねない。だがアメリカの政治を知っている人はそうは思わない。その時々の空気の変化を感じるからである。今回紹介するのはハンター…
-
ニジェールのクーデターが成功しチアニ将軍が国家元首宣言
カテゴリー:アフリカ情勢ニジェールのクーデターが成功しチアに将軍が新しい国家元首就任を宣言した。ワグネルのプリゴジン氏が歓迎の意向を示しているという報道がありロシアの旗を掲げて歓迎している市民もいる。ではロシアの意向でクーデ…
-
バイデン大統領がICCへの情報提供を容認 狭まるプーチン大統領包囲網
バイデン大統領がICC(国際刑事裁判所)への情報提供を決めたようだとアメリカの複数の媒体が伝えている。最初に伝えたのはニューヨークタイムスだがCNNが後追いしている。ICCに加盟していないアメリカとし…
-
ワグネルも関心を寄せる ニジェールのクーデターに新展開
ナイジェリアの北にあるニジェールでクーデター騒ぎがあった。当初は大統領を護衛している人たちが勝手に起こしたものであると思われていたのだが、その後軍が支持を表明している。情報が錯綜していてよくわからない…
-
西アフリカのニジェールでクーデター騒ぎ
カテゴリー:アフリカ情勢西アフリカのニジェールでクーデターが起きたようだ。情報が錯綜しており「クーデター未遂」としている媒体が多い。具体的には大統領が親衛隊によって官邸に閉じ込められた。クーデターそのものは幅広い支持が得られ…
-
中国の外交に変化 王毅氏の外務大臣復帰が意味するもの
カテゴリー:中国の政治経済と持続性ある日突然秦剛外務大臣が姿を消した。習近平国家主席に引き上げられた人物だった。結局秦剛氏が外務大臣に復帰することはなく共産党の政治局員に出世していた王毅氏が外務大臣を兼務することになった。 これが何を…
-
イスラエルがとんでもない司法改革を強行 ネタニヤフ首相には健康不安も
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢イスラエルのネタニヤフ政権がとんでもない司法改革を強行した。英米系のメディアでは騒ぎになっているのだがYahoo!ニュースなどではあまり注目されていない。ユダヤ系のほとんどいない日本では「関係がない」…
-
スペインの総選挙は決着がつかず
カテゴリー:ヨーロッパの政治スペインで総選挙が行われた。当初、極右VOXが政権入りするのではないかと言われていたが、結果的に決着がつかなかった。まず今回勝利した国民党が組閣を行うがVOXを入れても過半数が取れない。その後第二党の…
-
アメリカ合衆国は中国に再接近を試みている
現在、米中デカップリング状態にあると言われている。中国の潜在的脅威にさらされる日本にとっては好ましい動きと言えるだろう。だが安心ばかりはしていられない。このところアメリカの高官の北京入りの動きが目立つ…
-
吉岡雄三駐ポートランド日本総領事が街角でホームレスに襲撃される
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ合衆国西海岸にあるオレゴン州ポートランドでアジア系の男性がホームレスに突き飛ばされた。たまたまそれが吉岡雄三・駐ポートランド日本総領事だったことがわかり日本で新聞記事になった。アジア人ヘイトだ…
-
板門店から北朝鮮に逃亡したトラビス・キング二等兵はどのような人物なのか
韓国と北朝鮮の境界にある板門店はソウルからも程近く見学ツアーも実施されている。民間ツアーに参加していた一人の参加者が「ハハハハ」と笑いながら走っていった。当初、周りの人たちは冗談だと思っていたそうだが…
-
共産党支配の深い闇 秦剛外務大臣が失踪するが中国外交には影響なし
カテゴリー:中国中国の秦剛外務大臣兼国務委員が突然失踪した。3週間動静がわからないそうだ。この件について聞かれた毛寧報道官は「状況を把握していない」と述べた。外務大臣が失踪しても報道官が何も知らないと説明するというの…