カテゴリー: 南アメリカ情勢
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メキシコ・ペソの下落につながる? 司法改革案が上院を通過
カテゴリー:南アメリカ情勢メキシコのロペスオブラドール大統領は任期の終わりに差し掛かりつつある。憲法改正が悲願だったがついにそれを実現した。裁判官を選挙で選ぶ憲法改正案が下院と上院で可決されたが、どうやら国民投票はないようでこ…
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ベネズエラで大統領選挙 与党も野党も勝利宣言し混乱が広がる
カテゴリー:南アメリカ情勢外国からの介入も失敗、軍事クーデターも不発、もちろん選挙で政権交代が起きるはずもない。そんな状況に置かれた人たちの選択肢は一つだ。 ベネズエラで大統領選挙が行われ、国家選挙評議会はマドゥロ氏の勝利を宣…
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ボリビアでクーデター未遂 背景は先住民と既得権益の争い
カテゴリー:南アメリカ情勢ボリビアでクーデター未遂事件が起きたが無事に鎮圧された。だがその内容を見ても何が起きているのかがよくわからない。本来大統領選挙に出馬資格がない人が出馬を表明しておりそれを未然に防ぐために軍人が蜂起した…
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国際政治音痴の岸田政権が「北朝鮮に接近」報道
日本の当局が北朝鮮に接近したと中央日報が伝えているという。日本では各紙が中央日報を引用報道している。この件を問われた林官房長官は報道を否定も肯定もしなかった。だが、ロシアが「新しいチェス」を始めている…
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メキシコ大統領選挙でシェインバウム氏が勝利宣言
カテゴリー:南アメリカ情勢メキシコで大統領選挙が行われ左派・初の女性・ユダヤ系のシェインバウム氏が勝利宣言を行った。経済が比較的好調なためロペスオブラドール氏の政策継続が支持されたものと見られている。ただし左派系ポピュリズムと…
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ハイチでギャングによる暴動が悪化しアンリ首相が辞任 近代国家がまた一つ崩壊
ハイチのアンリ首相が退任した。ギャングの台頭で統治不能の状態に陥っていた。援軍を申し出ていたケニアに入ったところ暴動はさらに悪化した。結局再入国できなくなりmアメリカ合衆国などの周辺国に支援を求めてい…
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通貨秩序崩壊 アルゼンチンの狂乱物価はハイパーインフレーションと言えるのか?
カテゴリー:南アメリカ情勢新しい大統領の元で導入された金融経済政策が原因となりアルゼンチンの物価上昇が天井知らずになっている。ついには200パーセントを超え「アルゼンチンはハイパーインフレーション状態に入った」と言う人もいる。…
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公共放送が15分間に渡ってめちゃくちゃに 国家統制を失いつつあるエクアドル政府
カテゴリー:南アメリカ情勢エクアドルの公共放送が占拠され15分に渡って大混乱状態に陥ったという。なぜこんなことになったのかを順を追って調べてみた。占拠された時の映像はYouTubeなどで見ることができる。日本で言えばNHKのニ…
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アルゼンチンで壮大な社会実験が始まる 通貨ペソが一夜で半値に
カテゴリー:南アメリカ情勢アルゼンチンに新しい大統領が誕生した。チェーンソーで「既得権をぶっ壊す」としていたが、最初にめった切りになったのは国民生活だった。一晩で通貨ペソが半値になりしばらく経済は混乱するだろう。省庁の数は半分…
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南米に新たな領土紛争の萌芽 ベネズエラがガイアナの一部を巡り住民投票を計画
ある国の支配者が別の国を併合したい時に「民主的に選ばれた」と主張することがある。この時に便利に使われるのが国民投票だ。ベネズエラがガイアナの7割を占めるエキセボ地区を狙っている。沖合に次々に油田が発見…
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唯一の先進脱落国のアルゼンチンでチェーンソーを振り回す大統領が誕生 ミレイ氏の勝利が確定
カテゴリー:南アメリカ情勢アルゼンチンの大統領選挙が終了した。決戦投票において現体制を代表する候補にミレイ氏が競り勝った。マッサ候補が敗北を認めたためミレイ大統領が誕生することになる。 ミレイ氏は新自由主義者とも極右とも呼ばれ…
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「陰謀論?」アルゼンチン版トランプのハビエル・ミレイ氏 の中央銀行破壊提案に支持が集まる理由
カテゴリー:南アメリカ情勢先日のエントリーでは中央銀行がアルゼンチンペソのレートを固定したと書いたがほとんど読まれなかった。だがその後、いくつかの記事を読んでこの人は世界経済に大きな影響を与えるかもしれないと考えた。既存のメデ…
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アルゼンチンの大統領予備選挙で中央銀行と自国通貨の廃止を訴える極右ミレイ候補が躍進
カテゴリー:南アメリカ情勢現在アルゼンチンは高いインフレ率に悩んでいる。国民は自国通貨アルゼンチンペソを信頼せずアメリカドルを持ちたがる。アルゼンチン政府はブラジルと組んで共通通貨を作れないか模索している最中だ。比較的安定して…
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アルゼンチン経済がまたまた破綻の危機
カテゴリー:南アメリカ情勢アルゼンチンの経済がまた破綻寸前になっている。普通このような状態になると「国家デフォルトの危機」が囁かれたりするのだがアルゼンチンにはその不安はない。そもそも海外で起債ができないからだ。 だが国民生活…
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「ブラジルが中国とのFTAに意欲」で日本は何に取り残されるのか
ブラジルのルラ大統領がこのところ意欲的に経済について発言している。先日は共通通貨構想を発表していたが、今回は中国とのFTAに意欲を見せている。おそらくこの構想がすぐに実現することはないだろうが、確実に…
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ブラジルとアルゼンチンに共通通貨構想
カテゴリー:南アメリカ情勢ロイターが短く「ブラジルとアルゼンチン、共通通貨巡り協議へ 経済統合目指す」という記事を伝えている。ゆくゆくはメルコスールを共通市場にして通貨統合も目指すという構想だ。実現すれば南米版EUということに…
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陰謀論に煽られた暴徒がブラジル議会などを襲い大勢の逮捕者が出る
カテゴリー:南アメリカ情勢ブラジルで議会襲撃が起きた。以前から危険性は指摘されており「ああやっぱり」という印象を持つ人が多いようだ。アメリカのメディアの論評は二つに分かれているがイギリスBBCが興味深い記事を書いている。アメリ…
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ベネズエラでグアイド「暫定政権」が崩壊。行き詰まるアメリカの対ベネズエラ政策。
カテゴリー:南アメリカ情勢ベネズエラでグアイド氏が率いる暫定政権が崩壊した。背景を調べるとバイデン大統領の政策変更が影響しているようだ。バイデン大統領がベネズエラとの関係を見直した結果、合衆国が支援した「政権」が崩壊したことに…
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民主主義の失敗に絶望した人たちが雪崩を打って先進国に流入している
チュニジアで総選挙が行われたが投票率はわずか8.8%だった。NHKは権威主義が復活する可能性があると警鐘を鳴らしている。だがNHKはチュニジアどうすればよかったのかについては書いていない。そもそもチュ…
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旅行者も帰ってこれないというペルーの混乱
カテゴリー:南アメリカ情勢マチュピチュのあるペルーから旅行者が帰ってこれないというニュースがあった。このニュースを見てなぜ突然こんなことになったのかと感じた人は多いだろう。実はかなり継続的な混乱なのだが「地球の裏側」の出来事な…
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クーデターを企てたペルーの大統領が反逆罪で罪に問われるまで
カテゴリー:南アメリカ情勢ペルーでクーデターがあり大統領が逮捕された。僅差でライバルを破って当選した元小学校の先生だった。よく事情を知らない人は「クーデターは反乱軍が起こすものではないか」と思うだろうし、南米の事情を知っている…
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デマとの戦いだったブラジルの大統領選挙
カテゴリー:南アメリカ情勢ブラジルで大統領選挙が終わり左派のルラ候補が僅差で勝利した。この選挙はデマとの戦いだった。ボルソナロ陣営は今のところ新しい情報発信は控えているが、デマとの戦いは今も続いている。
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ルラ氏の勝利で南米の左傾化がほぼ完成するもボルソナロ氏は敗北を認めず
カテゴリー:南アメリカ情勢ブラジルで大統領選挙が行われ、左派のルラ氏が再選される見通しとなった。僅差による当選だったため、多くの人が今後の情勢を心配している。ボルソナロ氏が敗北を認めれば丸く収まるのだが今のところ敗北宣言が出さ…
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ペロシ邸襲撃事件と中間選挙で高まる暴力の懸念。今起きていることを短く要約。
すでにご存知の方も多いと思うのだがサンフランシスコのペロシ邸が襲撃されペロシ下院議長の夫が頭蓋骨骨折の怪我を負った。アメリカ合衆国では、この件に関する報道は抑制的だ。中間選挙に向けて投票所の暴力行為が…
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ルラ氏優勢のブラジルの大統領選挙で高まる暴力への不安
カテゴリー:南アメリカ情勢穏健な選挙はその国の民主主義の成熟度合いを計測する指標になっている。ブラジルで大統領選挙の決選投票が行われるのだが、結果を受け入れない人たちが暴動を起こすのではないかという不安が高まっている。きっかけ…
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ハイパーインフレのアルゼンチンではゴミの山に人が集まる
カテゴリー:南アメリカ情勢ロイターが「アングル:ハイパーインフレのアルゼンチン、ごみ物色や物々交換も」と言う記事を書いている。アルゼンチン政府は物価高騰がコントロールできなくなりゴミの山に人が集まっているそうだ。目的はゴミの山…
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チリで「リベラル過ぎる憲法草案」が否決
カテゴリー:南アメリカ情勢日本では保守派が憲法改正議論を主導しているため「憲法改正は右傾化の現れ」とか「憲法が改正されると戦争になる」などと反対する人がいる。これとは全く別の議論をしている国がある。それがチリだ。チリでは新自由…
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アルゼンチン副大統領暗殺未遂事件にみる「思想犯」の扱いの難しさ
カテゴリー:南アメリカ情勢アルゼンチンの副大統領暗殺未遂事件が起きてから数日が経った。 SNSアカウントなどからこの容疑者がネオナチとの関連が明らかだ。だが、おそらくいくつかの理由がありこの人を思想犯として扱うことにためらいが…
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アルゼンチン副大統領が目の前に銃を突きつけられ引き金を引かれる
カテゴリー:南アメリカ情勢アルゼンチンで現職の副大統領の暗殺未遂事件が起きた。日本とは違って「支持者からもみくちゃにされた」中での凶行だった。ビデオの映像から引き金が引かれていることがわかるそうだが弾は発射されなかったようだ。…
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南米の政治状況の簡単なまとめ(2022年版)
メキシコ・アルゼンチン・エクアドル・ボリビアがペルーのカスティジョ政権への支持を表明したという記事があった。これらの国の状況を一つひとつ確認することはあるのだが、まとめて状況を確認したことがない。下…