- イスラエルは解のない問題。
- アメリカ民主党はイスラエルとネタニヤフ政権を切り離し方程式を単純化しようとしている。
- 共和党は民主党左派の主張を強調し民主党を「反イスラエル政党」と印象付けたい。
- 民主党のチャック・シューマー院内総務はイスラエルに選挙を求めている。民主党はガンツ元国防大臣に新しいイスラエルを率いてほしいのだ。
- 現在の構成で選挙をやればガンツ氏が新首相になる可能性が高いが、ベネット元首相が選挙に出ると情勢は劇的に変わる可能性が高い。
広がる混乱 アメリカ民主党の上院トップのチャック・シューマー氏がネタニヤフ首相を批判
アメリカ合衆国がイスラエルとの関係を扱いかねている。ついにユダヤ系のチャック・シューマー民主党上院院内総務が「ネタニヤフ首相を取り除くべきだ」と発言し波紋が広がった。ホワイトハウスは発言から距離を置き、共和党は「内政干渉だ」と発言を批判する。もちろんイスラエルもこの発言には猛反発している。
“広がる混乱 アメリカ民主党の上院トップのチャック・シューマー氏がネタニヤフ首相を批判” の続きを読むアメリカ下院でTikTok禁止法案が可決 アメリカの議会で進む保護主義化の動き
このところアメリカの議会で次々と選挙を意識した保護主義化の動きが進展している。日本製鉄のUSスチール買収にバイデン大統領が懸念を表明した。日本のメディアはこれに神経を尖らせている。一方若者は「あのTikTok」がアメリカで使えなくなるかもしれないいうニュースにショックを受けているかもしれない。TikTokに関してはトランプ氏が反対しているにもかかわらず議会主導で禁止法案が審議されている。議員たちが選挙を控えて排外主義的な動きを加速させていることがわかる。議員たちは必ずしもトランプ氏を個人的に信奉しているというわけではない。選挙に有利だからトランプ氏を支援しているのだ。
“アメリカ下院でTikTok禁止法案が可決 アメリカの議会で進む保護主義化の動き” の続きを読むハイチでギャングによる暴動が悪化しアンリ首相が辞任 近代国家がまた一つ崩壊
ハイチのアンリ首相が退任した。ギャングの台頭で統治不能の状態に陥っていた。援軍を申し出ていたケニアに入ったところ暴動はさらに悪化した。結局再入国できなくなりmアメリカ合衆国などの周辺国に支援を求めていた。周辺国がこれに応じなかったために結果的に再入国を果たすことなくそのまま辞任ということになったようだ。
ハイチは典型的な失敗国家だ。政治的なインフラなしに独立した。そこにアメリカ合衆国が中途半端な介入を繰り返したため状況はさらに悪化してしまう。結果的に民主主義のリブートが何回も繰り返されている。
“ハイチでギャングによる暴動が悪化しアンリ首相が辞任 近代国家がまた一つ崩壊” の続きを読むマイクロ・アグレッションとはなにか アカデミー賞授賞式でロバート・ダウニー・Jr.がキー・ホイ・クァンを無視
アメリカには人種差別がある。これがよくわかる出来事があった。アカデミー賞の授賞式でロバート・ダウニー・Jrがキー・ホイ・クァンを無視しSNSで批判にさらされた。
この話題はアメリカでは当事者間の気まずい問題として語られている。不思議なことだがなぜか日本のSNSでも話題になったようだ。こちらは「事実」をめぐる不毛な争いとなっている。
今回の事例で注目された点は主に二つある。一つはSNSで広がる「ポリコレ警察」の存在だ。また、差別とマイクロ・アグレッションの違いにも注目が集まる。ロバート・ダウニー・Jr氏がなぜあのような行動に出たのかはわからないが、差別感情があってもそれを率直に口に出せないという緊張した状態が背景にあるものと思われる。
“マイクロ・アグレッションとはなにか アカデミー賞授賞式でロバート・ダウニー・Jr.がキー・ホイ・クァンを無視” の続きを読む成田悠輔氏もびっくり? フランスのマクロン大統領が「人生の終末法」を支持
SNSのXで成田悠輔氏が炎上している。過去の「老人集団自決」発言がキリン氷結無糖のコマーシャルをきっかけに再炎上しているそうだ。そんな成田さんもびっくりするかもしれない法律がフランスで議論されている。安楽死を認める「人生の終末法」である。カトリックが強いフランスでは長年タブーとされてきたが一歩前進した。マクロン大統領は法案を5月にも議会に提出すると表明している。
“成田悠輔氏もびっくり? フランスのマクロン大統領が「人生の終末法」を支持” の続きを読む「ウクライナに白旗を勧める」ローマ教皇の踏み込んだ発言が波紋
ローマ教皇がウクライナに白旗を勧めた。この「政治的発言」の背景について波紋と憶測が広がっている。特にヨーロッパには「教皇は実はロシア寄りなのではないか」という懸念がある。教皇フランシスコは歴史的に極めて特異な立ち位置の教皇だ。
一方、日本人が本来持っている自説に固執する性質と情報リテラシーの低さも浮き彫りになった。有名なジャーナリストの中にもオリジナルの情報を確認せず切り取られた情報を鵜呑みにしたとみられる人がいる。日本人が普段の生活で政治問題を語るのはなかなか難しいだろうなと感じる。
“「ウクライナに白旗を勧める」ローマ教皇の踏み込んだ発言が波紋” の続きを読む「ネタニヤフ首相とは真剣な話し合いが必要」とバイデン大統領 英語のCOME-TO-JESUSとはどういう意味か?
バイデン大統領の対イスラエル政策は破綻しかけている。ユダヤ系献金者をトランプ氏に取られてはならないと考える一方で民主党支持者が持っている多様性志向にも配慮しなければならないという矛盾した気持ちがあるからだ。おそらく民主党支持者も気がついているがなかなかこれを認められない。やはり「ここでバイデン大統領を見放すと悪夢のトランプ時代が再びやってくる」という気持ちが強いのだろう。日本のアメリカ通の中にもこれがバイデン政権の弱さになっていると指摘する人が増えている。
“「ネタニヤフ首相とは真剣な話し合いが必要」とバイデン大統領 英語のCOME-TO-JESUSとはどういう意味か?” の続きを読む有事に向けてまた一歩 中国全人代から「台湾平和統一」の文字が消えた
中国で全人代が開催されている。資本主義路線を転換し毛沢東時代を想起させる国家総動員体制への移行が始まっている。習近平国家主席は海上闘争に備えるよう指示を出しており、台湾平和統一という文字は消えた。また一歩台湾有事に近づいた印象だ。
“有事に向けてまた一歩 中国全人代から「台湾平和統一」の文字が消えた” の続きを読むトランプ氏が大統領に返り咲けば日本株にはポジティブな影響という観測も ニッキー・ヘイリー氏は大統領選挙撤退
共和党側のスーパー・チューズデイは事前の予想通りトランプ氏の圧勝で終わった。好調な日経平均を背景に「トランプ氏が勝った場合に日本の株価はどうなるのか」と考える人が多いようだ。
Bloombergは日本株にはポジティブな影響が出ると書いている。ただし全ての株が上がるわけではない。ボラティリティが上がるため投資家には更なる情報収集が必要だ。投資家の情報リテラシーも問われる。
ニッキー・ヘイリー氏は撤退を表明したため共和党の候補者はほぼトランプ氏で決まりになった。バイデン大統領は民主党での勝利を確実にしたものの再選を不安視する材料が出ており、読売新聞などは民主党に差し替え議論があると紹介している。トランプ氏の再選を防ぐためにはプランBも必要というわけである。
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