カテゴリー: 国際政治
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国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルのジェノサイドの可能性を認定 一ヶ月以内の報告を求める
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢南アフリカが提起していた「イスラエルのジェノサイド(大量虐殺)」に対して、国際司法裁判所(ICJ)はその可能性を認め防止策を講じるようにイスラエルに命令した。一ヶ月以内に対策を報告するように求めている…
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通貨秩序崩壊 アルゼンチンの狂乱物価はハイパーインフレーションと言えるのか?
カテゴリー:南アメリカ情勢新しい大統領の元で導入された金融経済政策が原因となりアルゼンチンの物価上昇が天井知らずになっている。ついには200パーセントを超え「アルゼンチンはハイパーインフレーション状態に入った」と言う人もいる。…
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果たしてイスラエルはガザ侵攻を終わらせるつもりがあるのか 錯綜する報道
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢このところ「イスラエルが一時停戦するのではないか」という報道が盛んに出ていた。結果的にイスラエル側がこの報道を否定し今も戦闘が続いている。なぜ停戦報道が出て否定されたのか。 背景はおそらくアメリカの大…
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ニューハンプシャー州でバイデン大統領のAI偽電話が広がる
カテゴリー:アメリカの政治ニューハンプシャー州の予備選挙でバイデン大統領の声色に似せた自動音声通話が流されて混乱が広がった。もはや何でもありになったアメリカ大統領選挙だがついに何者かがフェイクのAI音声電話をかけて選挙を混乱さ…
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誰の金で何のために防衛戦争を続けるのか ロシアの資産没収をめぐる議論
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢ロイターに「コラム:ウクライナ支援金の捻出、有力な次善策は「賠償担保債」」という記事を見つけた。落ち着いて読んでみると「オピニオン」なので単なるアイディアの一つなのだが、そもそもなぜそんな議論が出るの…
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モスクが破壊され跡地にヒンドゥー教寺院が建設される アヨーディヤで寺院建立の記念式典が行われモディ首相も参加
カテゴリー:南アジア情勢民主主義は成長と繁栄を求める。ではそれが民主主義が与えてくれる唯一の報酬なのだろうか。それがわかる事例がある。インドデモスクが破壊されヒンドゥー教寺院が建設されている。再選を狙うモディ首相はここから再…
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トランプ氏が日本の原爆投下を引き合いに「アメリカの大統領は何をやってもいいんだ」と主張
カテゴリー:アメリカの政治時事通信が「トランプ氏、原爆例に大統領免責主張 特権なければ「落とさなかった」」という記事を書いている。被爆国の日本としては「なんというひどいことを言うのだ」と言う気持ちになる。ましてやそのような認識…
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フランスの警察労組が「パリオリンピック割り増し手当」を要求しデモを敢行
オリンピックや万博はかつては国家の威信を示すために有効な手段だった。だが今ではどういわけか問題を引き起こすことの方が多くなっている。日本の東京オリンピックや大阪・関西万博を見ればそれは明らかだが、同じ…
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パキスタンとイランが殴り合いの後で手打ち 中央アジアは「喧嘩上等」の世界に逆戻り
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢今の民主主義には色々と無理がありすぎる。その点「殴ったら殴り返す」というやり方は明快でどこか安心感を感じさせる。パキスタンが閣議決定を行いイランと仲直りすることを決めた。お互いに殴り合って程良きところ…
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イランに予想外の反撃 外交関係も途絶し「強いパキスタン」をアピール
カテゴリー:南アジア情勢【お詫びと訂正】当初タイトルを「イランに予想外の反撃 イラン大使も人質に取り「強いパキスタン」をアピール」としていましたが、記事をよく読むと「イラン大使がパキスタンに戻れなくした」ということでした。お…
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リベラル受難の時代 マクロン政権が「学校での制服の義務化」と国歌教育の義務化を検討
カテゴリー:ヨーロッパの政治マクロン政権が公立学校での制服の義務化に向けて試験導入を行う。同時に国歌を学校で教えることを義務化すべきであるとも表明した。「フランス人としてのアイデンティティ強化」を狙った動きと考えられる。日本のリ…
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ドイツで農民反乱 トラクター10,000台で首都の交通が麻痺状態に
カテゴリー:ヨーロッパの政治CNNが「ドイツ全土で農家らが抗議デモ 首都まひ状態、極右支持拡大」という記事を出している。ベルリンで農家が抗議デモを行い一時首都の交通が麻痺したというニュースだ。このニュースだけではよく内容がわから…
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アイオワ州のコーカスでトランプ氏が圧勝 11月の大統領選に向けて好調な滑り出し
カテゴリー:アメリカの政治アイオワ州のコーカスでトランプ氏が圧勝した。ヘッドラインだけで記事を書くと「極端な人たちが極端な候補者を選んだ」と書きそうになるが今回は全く違った印象を持った。YouTubeでABCの報道を見ていたか…
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「有色人種は出てゆけ」 ドイツの極右政党などが移民追放を謀議
カテゴリー:ヨーロッパの政治ドイツで極右政党と分類されているAfD(ドイツの為の選択肢)などが移民追放を謀議したとしてちょっとした騒ぎになっている。「肌の色の違う人たちは出てゆけ」とはかつてのナチスを思わせる議論だが東ドイツでは…
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フーシ派攻撃をきっかけに英米が新しい戦争に巻き込まれる可能性 そもそも「フーシ派」とは何か
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢BBCが英米がフーシ派への攻撃をきっかけに新しい戦争に巻き込まれる可能性について言及している。第一に「なぜたかがテロリスト掃討作戦で新しい戦争に巻き込まれるのか」と疑問に感じた。またなぜフーシ派が長い…
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台湾(中華民国)総統選挙で民進党が政権維持 議会では過半数を失う
カテゴリー:台湾有事・台湾海峡問題台湾(中華民国)で総統選挙が行われた。国際的な注目ポイントは対中国関係だったが若者はすでに「台湾は中国の一部」という意識を持っておらず「国家でなくても構わない」という現状にも慣れているようだ。このため…
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イギリスで富士通のITシステムに高まる批判 きっかけはテレビドラマ
今、イギリスで富士通のシステムに対する批判が高まっている。原因は1999年から2015年まで行われた裁判だ。富士通が作った「ホライズン」と呼ばれるITシステムによって冤罪が作り出された。 郵便局の副局…
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公共放送が15分間に渡ってめちゃくちゃに 国家統制を失いつつあるエクアドル政府
カテゴリー:南アメリカ情勢エクアドルの公共放送が占拠され15分に渡って大混乱状態に陥ったという。なぜこんなことになったのかを順を追って調べてみた。占拠された時の映像はYouTubeなどで見ることができる。日本で言えばNHKのニ…
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名前をつけてはいけないほど忌まわしい年 ユーラシアグループが2024年の世界情勢を予測
カテゴリー:国際政治毎年「世界の10大リスク」を発表しているイアン・ブレマー氏率いるユーラシアグループが今年のレポートを発表した。時事通信が端的に「トランプ氏が勝っても負けても大変なことになるだろう」とまとめているが、実…
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フランスの新首相ガブリエル・アタル氏は若くてイケメンの同性愛者
カテゴリー:ヨーロッパの政治フランスに新しい首相が登場した。ガブリエル・アタル氏は史上最年少の34歳で首相になった。また、同性愛者であることを公表している。フランスに若くてイケメンの同性愛者の首相が誕生したなどと書けば各所から「…
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そういえばあいつどこいった? オースティン国防長官がバイデン大統領に報告せず数日間入院
カテゴリー:アメリカの政治オースティン国防長官がバイデン大統領に報告せずに入院していたとして話題になっている。ポリティコが伝え各紙が追従したようだ。選挙キャンペーンに忙殺されているバイデン大統領は数日の間気が付かなかったようで…
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イエレン財務長官が勝利宣言か ソフトランディングをめぐり思惑が交錯
イエレン財務長官が「ソフトランディング達成」を宣言したと読める記事がBloombergに出ている。だが、どうもこの記事のタイトルがおかしい。ロイターの表現は控めに「米経済「ソフトランディング」に向け進…
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イラン南部ケルマンで100人以上が死亡 イランとイスラエルの緊張はさらに高まる
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢このところイスラエルとイランの間に緊張が高まっている。要素はイスラエル国内とイランの双方にあり今後どう転ぶかが分かりにくい。今回ご紹介する記事を読んでも全体像は掴めないだろうが、とにかく状況が極めて好…
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李在明「共に民主党」代表襲撃 容疑者は不動産仲介業の男で政治的動機は不明
カテゴリー:韓国の政治1月2日の韓国メディアは騒然としたことだろう。記者たちに取り囲まれていた李在明(イジェミョン)共に民主党代表が何者かに襲撃された。その後李在明氏は釜山の病院に搬送されたがヘリコプターでソウル大学病院に…
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肥大する中国の自意識 台湾総統選挙に介入し尖閣諸島の「毎日見回り」も宣言
メディアと国家の関係が強い中国では毎日のように「繁栄するすばらしい中国」という報道が出ている。確かに経済的な豊かさを実現した人たちもいて一種の多幸状態にあると言って良い。 だが満ちれば欠けるという理(…
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イスラエルがサイイド・ラジ・ムサヴィ氏を殺害 イランはイスラエルに報復を誓う
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢シリアのダマスカス近郊で空爆がありイラン革命防衛隊(IRGC)サイイド・ラジ・ムサヴィ(Sayyed Razi Mousavi )氏が死亡した。シリアとイランの間での調整を担っていたという。かなり大き…
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ついに「白人のための純血のアメリカ」という議論まで 2024年の主役はやはりトランプ氏なのか
カテゴリー:アメリカの政治民主主義擁護が国是のアメリカの大統領選挙が揺れている。 トランプ氏が「移民はアメリカの血を汚す」と発言した。ヒトラーを思わせる議論だが本人は「我が闘争」など読んだことがないからヒトラーの主張とは違って…
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インドの野党議員143人が登院停止に 背景にあるモディ政権の暴走
カテゴリー:南アジア情勢総選挙を控えたインドで野党を潰すあからさまな動きが起きている。今は野党になっている既成政党(INDIA)系の議員のうち143名が登院停止になった。既成政党とポピュリズム政党の争いである。 インドの上院…
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まるでアベンジャーズ アメリカが紅海のフーシ派どもと戦う「繁栄の守護者作戦」を組織
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢イスラエルのガザ侵攻が続いている。アメリカは制止を呼びかけているがネタニヤフ首相は国内政局を優先し戦争継続の意向であると言われている。 ついに戦いは紅海に飛び火しフーシ派による海運リスクが生じている。…
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「ちょっとコーヒーでも飲んできては?」でハンガリーが妥協 ウクライナのEU加盟交渉がスタート
歴史的な会合だった。EUで首脳会議が開かれウクライナとモルドバのEU加盟交渉がスタートすることが決まった。ハンガリーのオルバン首相は反対を表明していたがドイツの首相に「ちょっとコーヒーでも飲んできては…