カテゴリー: ヨーロッパの政治
-
政治に忖度しないBBCはハマスをテロリストと呼ばない
BBCがハマスをテロリストと呼ばないとして議論になっている。イギリスの国会議員たちはこの方針を批判しているがBBCは屈する姿勢を見せていない。誰かをテロリストであると呼ぶと「どちらかの肩を持つことにな…
-
支持率低迷のスナク首相が唐突に環境政策を転換 「政治的なギャンブルだ」との声も
カテゴリー:ヨーロッパの政治イギリスのスナク首相が突然環境保護政策を転換した。表明時期と方法が非常に唐突だったために、国内外に波紋が広がっている。中でも注目されているのが、ガソリン車・ディーゼル車の完全廃止の先延ばしだ。2030…
-
EUの移民対策が破綻しイタリアのランペドゥーザ島に2日で7000人の移民が殺到
カテゴリー:ヨーロッパの政治シチリア島の離島イタリアのランペドゥーザ島の人口は6,000人程度だ。この島に2日で7,000人の移民が殺到し大騒ぎになっている。イタリアのメローニ首相がEUにクレームを入れフォンデアライエンEU委員…
-
イタリア政府で同盟が主導する銀行課税提案が混乱
カテゴリー:ヨーロッパの政治イタリア政府はECBの高金利政策がイタリアを苦しめていると考えている。銀行はどうせ儲けているのだろうから課税しろ!ということになったようだ。ところがこの提案は市場に混乱を引き起こし銀行株などが下落して…
-
スペインの総選挙は決着がつかず
カテゴリー:ヨーロッパの政治スペインで総選挙が行われた。当初、極右VOXが政権入りするのではないかと言われていたが、結果的に決着がつかなかった。まず今回勝利した国民党が組閣を行うがVOXを入れても過半数が取れない。その後第二党の…
-
トルコがスウェーデンのNATO加入承認 トルコが勝ち取ったものと言いたかったこと
トルコがスウェーデンのNATO加盟を承認することになった。ギリギリまで返事を引き延ばし、最後にはEU加盟交渉を再加速させるという約束を取り付けた。今回のディールでトルコが何を得たのかはおいおい考えると…
-
なんとも不思議なオランダのルッテ政権崩壊。争点は優しすぎる移民政策の是非。
カテゴリー:ヨーロッパの政治またしてもオランダのルッテ連立内閣が崩壊した。11月に総選挙が行われる。崩壊の理由は移民政策だった。現実的な対応を求めるルッテ氏とお花畑的な左派の間で折り合いがつかなかった。 オランダの政治事情は極め…
-
フランスで警察官の少年殺害が暴動に発展 その複雑な事情
カテゴリー:ヨーロッパの政治パリ郊外の警察官が交通検問を無視した少年(ナエル・M)を殺害した。この時点では「ああまたか」と思った。アメリカではこの手の事件が頻発しているためなんとなく慣れてしまっている。しかしあれよあれよという間…
-
ギリシャでNDが政権を維持 経済に弱い左派は「政府批判ばかり」として支持を失う
カテゴリー:ヨーロッパの政治ギリシャで再選挙が行われND(ニューデモクラシー)が大勝した。直前に移民を大勢乗せた船が転覆していたがギリシャ国民はこの事件にさほど関心を寄せなかったようだ。SYRIZAのチプラス氏は焦りを募らせ政権…
-
スコットランド国民党は独立運動のた目に集めたお金をどうしようとしているのか?
カテゴリー:ヨーロッパの政治スコットランド行政府のスタージョン元首相が一時拘束された。疑惑はSNPが集めた資金に関するものだったが一時釈放されたことから逮捕のために十分な証拠を集めることができなかったものと思われる。特定の政党が…
-
ボリス・ジョンソン英国元首相が押される前に自ら崖を飛び降りる
カテゴリー:ヨーロッパの政治ボリス・ジョンソン元首相が議員辞職した。ロックダウン破りのパーティーの後の「言い訳」が虚偽答弁であったと問題視された。ただこれが直ちに議員資格の停止に結びつくことはないはずだった。このためジョンソン氏…
-
マクロン大統領はなぜNATO東京オフィス開設を「妨害」するのか?
カテゴリー:ヨーロッパの政治マクロン大統領がNATOの東京オフィス開設に反対している。Financial Timesが伝え各紙が引用報道している。「中国との関係悪化を恐れているのだろう」とする観測が多い。フランスは国内に経済問題…
-
ギリシャで「ボーナスの50議席」を期待したやり直し総選挙が行われる背景
カテゴリー:ヨーロッパの政治ギリシャで総選挙が行われた。1回目の投票で右派与党が躍進したが過半数を獲得できなかった。右派与党は連立政権を組むという選択肢があったがこれを選ばず再選挙を行うことになっている。選挙結果は6月25日に出…
-
2件の銃乱射事件を受けセルビア大統領が「刀狩」を提案
カテゴリー:ヨーロッパの政治セルビアで2件の銃乱射事件が起きた。ユーゴスラビア紛争を経験しているセルビアにはまだ多数の銃が残っているという。大統領はほぼ完全な武装解除を行うと宣言した。現代版の刀狩である。歴史を調べるとセルビアに…
-
チャールズ3世の戴冠式は多様性推進を打ち出すも人々の目はやや冷ややか。日本では「生解説スペシャル」も。
カテゴリー:ヨーロッパの政治エリザベス2世女王が亡くなりチャールズ3世が新しい連合王国(イギリス)の国王になった。5月6日に戴冠式が行われ正式に即位する。今回の特徴は簡素化と多様性の推進である。一部には強固な反対派がいるようだが…
-
BBCシャープ理事長がジョンソン元首相との関係を疑われて辞任
カテゴリー:ヨーロッパの政治BBCのリチャード・シャープ理事長がジョンソン元首相への融資仲介疑惑で辞任した。時事通信によればシャープ氏はゴールドマン・サックス出身でジョンソン元首相の融資に保証人を手配したという疑惑を持たれている…
-
部下の官僚に恨まれたラーブのイギリス副首相が辞任 高市元総務大臣との違い
カテゴリー:ヨーロッパの政治BBCで「首相がいじめ報告書を受け取った」というニュースをやっていた。一体何のことなのだろうか?と思ったのだが、実はラーブ副首相兼司法大臣が部下の公務員をいじめていたと告発されておりそのレポートをスナ…
-
イタリアでアフリカや中東からの移民希望者が急増し非常事態宣言が発令される
カテゴリー:ヨーロッパの政治Twitterのトレンドワードに「非常事態宣言」が上がっていた。イタリアで移民が急増しメローニ政権が非常事態宣言を出したというのである。宣言そのものにはおそらく実効性はなく国内向けのアピールに過ぎない…
-
フランスとヨーロッパが中国に接近し「西側」の結束が揺らぐ
今週の国際政治の主役は中国だった。フランスとEUの首脳が中国を訪問しウクライナ問題に中国が積極的に関与することを求めた。一方で台湾の蔡英文総統はカリフォルニアでマッカーシー下院議長と面会した。米中関係…
-
イタリアで英語を使ったら1400万円の罰金を取られるかもしれない
カテゴリー:ヨーロッパの政治日本では早くから英語教育をした方がいいのではないかという議論がある。政府の政策にも英語由来のものが多い。だがイタリアでは真逆の動きが出ている。国民が英語などの外国語を使用すると罰金を取られるようになる…
-
フィンランドのNATO入りと政権交代 リベラルが憧れる北欧で起こっていること
カテゴリー:ヨーロッパの政治フィンランドがNATOに加盟することが正式決定した。ニーニスト大統領が式典に出席し対ロシアの最前線となる。一方でNATO入りを推進してきたマリン首相の社会民主党は政権を維持することができなかった。代わ…