カテゴリー: 国際政治
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親プーチン派のルペン候補がNATOからの離脱を示唆
フランスの大統領選挙がいよいよ2回目の投票を迎える。マクロン大統領の逃げ切りが予想されるなかルペン候補が主張を先鋭化させてきた。個別の記事で読むとよくわからないのだがロシアとの関係を修復しNATOから…
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ルーブルの反転急落と国債発行断念
ロシアでルーブルが反転急落している。行きすぎたルーブル高の是正という説明になっている。また、ロシア政府政府は年内の国債の発行を諦めたそうだ。経済制裁が効いて戦争が止まってほしいと思うのだがロシア側は新…
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パキスタンでイムラン・カーン首相が失職しIMF救済の道を探る
パキスタンで政変があった。元クリケットプレイヤーという異色の経歴を持つイムラン・カーン首相が議会から不信任を突きつけられて失職した。背景にあるのはまたしても外貨不足と物価高である。民主主義と国民経済が…
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ロシアの脅威を背景にスウェーデンとフィンランドがNATO加盟に向けた協議を開始する
スウェーデンとフィンランドがNATO入りに向けて協議を開始したとCNNが伝えている。前向きなフィンランドとあまり乗り気ではないスウェーデンという温度差があるのだが、スウェーデンにはそれでも協議をやらな…
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フーシ派との内戦が続くイエメンが集団指導体制に移行
イエメンをめぐる混乱はラマダン停戦で落ち着きを見せている。イエメンは大統領が大統領評議会に権限を委任し集団指導体制に移行した。後ろ盾となるサウジアラビアなどの連合国の意向があったものと考えられている。…
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クラマトルスク駅の衝撃とロシアの白黒思考
ロシアが国連人権理事会を出て行った。国際社会は「ロシアが反省すれば戻ってきても良い」という配慮をしていたのだがロシアは各国に「賛成したらタダではおかない」と脅すような文章を回したそうだ。さらにその後で…
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かつてハイパーインフレを経験したジンバブエで再び高いインフレ
カテゴリー:国際政治AFPに非常に小さなニュースがあった。ジンバブエ政府が新しい100ドル札を発行したがこれではパン一斤も買えないという。背景を調べると想像を超えて悲惨なことになっているようである。通貨発行権を打ち出の小…
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フランス大統領選挙直前にマッキンゼーへの調査が開始される
今度の日曜日にフランスで選挙が行われる。その直前に「マクロン陣営に逆風」が吹いた。マッキンゼー・アンド・カンパニーが脱税容疑での捜査が開始されたのだ。一見関係なさそうな2つの疑惑なのだが検察のなかでは…
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EUがハンガリーに予算停止措置
EUがハンガリーに対して予算配分しない決定をした。直接の原因とされているのはハンガリーの汚職体質だが、おそらくオルバン首相のプーチン大統領よりの発言が問題視されているのだろう。EUはポーランドにも予算…
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スリランカがデフォルトへ
経済が行き詰まりを見せ暴動に発展していたスリランカではIMFが介入し債務整理を行おうとしていた。しかし中銀総裁や財務大臣が辞任したこともありIMFのカウンターパートがいなくなってしまった。このため「デ…
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ロシア国債のデフォルトが確定的に
ロシア政府が国債の利払いをルーブルで行なった。まだ猶予期間があるそうだが契約違反とみなされるためロシア国債の「デフォルト」が確定的となった。NHK日曜討論(4月3日)の時点では「5月25日が節目では」…
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ロシア国債デフォルトの可能性がより高まる
先日のエントリーではロシア国債デフォルトのXデーは5月25日だと書いた。だがそれが早まる可能性がある。ブチャでの残虐行為が明らかになり国際的包囲網がさらに制裁を強化させているからだ。制裁対象はあくまで…
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ウクライナは暗号資産とSNSをどのように祖国防衛に活用しているのか?
戦争の形が大きく変わっている。テレビに出てくる悲惨な映像だけを見ると戦闘は戦車で行うものだと思いたくなる。だが今回のウクライナ侵攻を見ていると全く別の空間でも戦闘が行われている様子がわかる。それがサイ…
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ウクライナの祖国防衛を支えるミハイロ・フョードロフというのはどのような人なのか?
ウクライナは祖国防衛のためにSNSがどのように活用できるのかということを考える上で大きな知見を与えてくれる。この取り組みを支えているキーマンの一人がミハイロ・フョードロフ副首相兼デジタル変革担当大臣で…
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外貨不足で混乱が続くスリランカで挙国一致内閣が作られる
スリランカで挙国一致内閣が作られたというニュースが入ってきた。このところ経済的な混乱が続いており緊急事態宣言も出されているので責任を内閣が総辞職したのだろうと思ったのだが「閣僚の辞任が相次いだ」のだそ…
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ハンター・バイデン氏にいよいよ司直の手が伸びる
共同を読んでいたら「ハンター・バイデン氏の操作が本格化している」という記事があった。なぜ今のタイミングで?と思ったのだがウォール・ストリートジャーナルが伝えたのは数日前だそうだ。すでに産経新聞が取り上…
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プーチン氏のトラウマ – 2011年のロシア下院選挙
最近ウクライナ情勢解説でよく見かけるようになった廣瀬陽子さんはシノドスに多くの寄稿をしている。今回は2011年12月のロシア下院選挙の様子について書いた記事を要約する。プーチン大統領の行動の背景にある…
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中国の借金漬け外交とスリランカの暴動
スリランカの燃料不足が暴動に発展した。ウクライナ問題が浮上してから1ヶ月強でついに問題が他国に波及したことになる。スリランカは近年「借金漬け外交」により中国への依存を強めていた。シーレーンに依存する日…
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天然ガスの「プーチンスキーム」が明らかになる
先日、プーチン大統領がヨーロッパの首脳に新しい天然ガスの支払いスキームについて説明したという話を書いた。BBCによると全容がわかってきたようだ。おそらく狙いは天然ガスの売り上げ代金のユーロ・米ドルを自…
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ロシアの盗みの手口 – 南オセチアのロシア編入問題
南オセチアである住民投票が提案されている。ロシアへの編入について国民投票をするというのだ。グルジア(ジョージア)から見るとロシアが領土を盗もうとしているということになる。AFPとロイターが伝えている。…
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南太平洋に触手を伸ばす中国とソロモン諸島
人口65万人のソロモン諸島と中国が安全保障条約を結んだとしてニュースになっている。周辺の国は警戒感を強めているが当のソロモン諸島はどこ吹く風といったところだ。ソロモン諸島を研究すると中国のやり方がわか…
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ルーブル払いで心が揺れ動くプーチン大統領
ロシアがルーブル払いしか受け付けないか今まで通りユーロを受け付けるかで迷っているようだ。プーチン大統領の迷走ぶりがわかると同時にヨーロッパの各国でも違いが出ておりお国柄がうかがえる。
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ラブロフ外相が画策する「新しい世界秩序」とは
ウクライナで停戦構想が進む中、ラブロフ外務大臣が「新しい世界秩序」構築に向けて外交活動を活発化させている。中国とインドもこれに呼応する動きを見せており、必ずしも西側の報道で伝えられるロシアの孤立化が起…
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アメリカ政治の撹乱が新しい仕事になったトランプ前大統領
日本語のメディアではあまり紹介されないのでしばらく忘れていたのだがトランプ前大統領は今もアメリカの政治をかき乱し続けている。民主党側も負けずに応酬しておりこれぞ劇場型政治という風情だ。トランプさんの新…
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ラマダンを前に右翼首相が率いるイスラエルで緊張が高まる
長期政権だったネタニヤフ首相が組閣を断念し野党勢力が政権を取ったのが2021年6月だった。新しい政権は中道と右翼の連合政権で輪番で首相を出すことになっている。これでイスラエル情勢も安定するのかと思われ…
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ホンジュラスの前大統領がアメリカに引き渡される
ホンジュラスは中米の最貧国だ。他の国が反米左派と軍部の間で内戦を繰り返すのをよそにアメリカへの反抗を諦めたという歴史がある。内戦も起きなかったが経済は沈滞したままだ。そんなホンジュラスで前大統領がアメ…
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混迷するペルーでカスティジョ大統領の弾劾裁判が開かれる
人々の目がウクライナに注がれる中でペルーの大統領の弾劾裁判が大詰めを迎えた。カスティジョ大統領の証言が行われ評決が行われるようだと伝わっていた。結果的には失職は回避されたが賛成は55票で反対が54票と…
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エルサルバドルの緊急事態宣言
日本で憲法改正が議論されるようになると他国の状況が気になる。エルサルバドルで緊急事態宣言が出された。この緊急事態宣言で憲法で保証されている国民の権利が一部制限できるようになるそうだ。
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バイデン大統領の発言はこの1ヶ月にどのようにエスカレートしてきたのか
国際社会がバイデン大統領の発言の真意を測りかねている。ウクライナ情勢に出口が見えない中でひたすらにプーチン大統領を非難するトーンを強めているからである。そこで開戦以来のバイデン大統領の発言をまとめて見…
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プーチン大統領打倒発言 – ついにバイデン大統領は正気を失ったのか?
バイデン大統領がまたしても失言をした。演説中にプーチン体制打破を宣言してしまったのである。ブリンケン国務長官やホワイトハウスは火消しに躍起になっているそうだ。プーチン大統領を刺激し更なる軍事行動を誘発…