カテゴリー: じっくり分析
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大人たちに翻弄されて アメリカの大学に広がる親パレスチナの学生運動
アメリカの大学に学園紛争が広がっている。イスラエルのガザにおける戦争への反発の広がりが背景にあるが、政治が介入した結果デモが刺激され全米に広がっている。 日本では学生運動というと甘やかされた大学生のわ…
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遠のくアメリカの利下げと放置される円安 最後の望みは介入による一発逆転
アメリカで各種統計が発表されるたびにさまざまな観測が流れ金融市場は一喜一憂する。今回はGDPが思っていたほど好調ではなかったことでニューヨークの株式市場が下げている。 経済が傷んでいるのなら利下げが行…
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「火の玉」岸田総理は円安を放置したままで総選挙に突入?
岸田総理が円安を放置したままで6月に総選挙に突入するかもしれない。火の玉になった岸田総理が国民生活を巻き込んで政権維持がかかった選挙に突入するのではないかという印象を持った。 この結論だけを聞くと何だ…
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安倍総理のトランプ大統領訪問は成功体験? 日本人の記憶は不安によって改竄されている
麻生太郎副総裁がアメリカを訪問しトランプ氏と面会した。日本では安倍総理がいち早く当選直後のトランプ大統領を訪れて面会したことが成功体験になっており麻生氏もそれに倣ったものであるなどと報道されている。 …
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日米のトランプ氏報道にみる光と影の強烈すぎる濃淡とギャップ
日本とアメリカのトランプ氏をめぐる報道を見ていると強烈なギャップを感じる。 日本では金ピカなニューヨークのトランプ・タワーが映し出されやや緊張気味の麻生太郎副総裁が歓待された様子が報道されていた。一方…
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中空構造 日本の政治家が公職選挙法を変えられないワケ
先日Xで「なぜ公職選挙法を変えられないのか?」という疑問を見つけた。日本人がこの手のルールを変えられないというのは当たり前のことなのだが、反応をいただいたので整理しておくことにする。「昭和の常識」とし…
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期待通り派手でみだらで刺激的な展開 トランプ氏の口止め料裁判と小切手ジャーナリズム
トランプ氏の裁判が始まった。今回の事案は口止め料(ハッシュマネー)裁判と言われている。つまり単なる週刊誌のスキャンダル裁判なのに刑事事件であり重罪とされている。まずここがわからないという人がいるかもし…
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スタッフが裏切るかもしれない 自民党が「いわゆる連座制」案を提出
自民党の政治と金の問題をめぐる処理が迷走している。岸田総理は相変わらずリーダーシップのなさを露呈しており、自民党の独自案も後ろ向きのものなりそうだ。連座制の導入もなく「いわゆる連座制」で落とし所にした…
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なぜ麻生太郎氏のトランプ訪問はアメリカを感情的に怒らせる「やらかし」なのか
麻生太郎元総理がアメリカを訪問した。テレビ東京はトランプ氏との面会が決まったと伝えている。「ああこれはバイデン政権を怒らせることになるだろうな」と感じたのだがその理由の説明が難しい。日本人はプリンシプ…
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火付盗賊戦略 なぜトランプ氏は「ウクライナは大切」と態度を豹変させたのか?
イスラエルとウクライナを支援する予算が連邦下院で採決され上院に送られた。この判断に大きな影響を与えたのがトランプ氏の態度変容だったと考えられている。ここで「なぜトランプ氏は態度を変えたのか」と疑問を感…
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神話に守られて 第三次世界大戦が回避された意外な理由
イスラエルがイランを報復攻撃した。すわ第三次世界大戦か第五次中東戦争かと思われたのだがすんでのところで回避されている。 原因を考えると意外なことがわかる。神話に守られているのである。物語の偉大さがわか…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(3/3)今後「神の威光」を示す必要に迫られるイラン
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(2/3)状況を制御できなかったアメリカ合衆国と破綻したバイデン大統領の戦略
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(1/3)欲しいものが手に入らなかったイスラエル
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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岸田総理の日米グローバル・パートナーシップはやはりハッタリだった
アメリカから帰国した岸田総理大臣に対して各党が質問を行った。岸田総理大臣の掲げるグローバル・パートナーシップが実はハッタリであるということがわかった。「相手が喜ぶからそういう意気込みを見せただけ」と説…
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1ドルは154円のまま – アメリカと韓国の協力で口先介入してみたものの
円安が止まらない。マイナス金利政策解除には成功したものの金利が上げられない日本はアメリカと韓国に頼んで口先介入を手伝ってもらった。一時はその効果が出たようだが数時間のうちに剥落してしまった。 この状況…
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金利上昇によりアメリカの株高が正当化できなくなりつつある
パウエル議長が「利下げを急がない」と発言したニュースは日本では円安と絡めて報道された。だがアメリカでは別の問題が語られている。金利が高い状態が続くと現在の行き過ぎた株高が正当化できなくなる。暴落するか…
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「ちゃんとアメリカと相談しながらやってます」ネタニヤフ首相の巧妙なエスカレーション戦略
ガザ情勢が不思議な展開を見せている。当ブログではラファ惨劇の可能性から注目し始めたがイスラエルがイランの外交施設を攻撃したことでフェイズが変わった。もはやガザ情勢とは呼べず「イスラエル情勢」になってい…
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外交青書「中国に対する戦略的互恵」の表現復活 本音ではみんな中国で儲けたい
上川陽子外務大臣が外交青書を閣議に報告した。この中に中国に対する戦略的互恵という文字が入っている。2023年11月に岸田総理が訪中したときに盛り込まれることがわかっており既定路線だった。宏池会はアジア…
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「ネタニヤフの泥沼」に引っ張り込まれるバイデン大統領とそれに引っ張り込まれる岸田総理大臣
日本は不幸な時に不幸な総理大臣を選んでしまったようだ。 岸田総理が日本を泥沼に引き込むかもしれない。NBCが「ネタニヤフ首相がバイデン大統領を泥沼に引っ張り込もうとしている」と書いている。岸田総理はB…
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共同親権導入は事実上の離婚禁止法案?
日本社会は崩壊に向けて動いている。これがよくわかるニュースがあった。共同親権の問題が大きな反発を呼んでいる。 本来ならはこの手の問題は大きな保守・リベラルという動きに集約されてゆくのだが日本はそうなっ…
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153円突破 円安によるインフレ継続か金利上昇による倒産か 二択を迫られる日本銀行
アメリカで消費者物価指数(CPI)が発表された。インフレが再加速する兆しがあり年内に利下げが始められるかが怪しくなっている。 アメリカの経済は比較的順調な状態が続いているが、日本経済は大きな影響を受け…
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岸田総理の「国賓待遇」の嘘が完全崩壊
つくづく恐ろしい時代になったものだと感じる。 かつて日米同盟が持っていた力は完全に失われた。支持率向上を狙って魔力にあやかろうとした岸田総理だが、「国賓待遇」という事実とは異なる説明をしたことが逆効果…
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この混乱をどう収拾するの? 「河野太郎大臣主導で10基金から国庫返納」報道で忘れ去られている諸問題
河野太郎大臣が主導して国の基金を廃止するという。政府もいよいよ行政改革に本腰かと考えたのだが内容を見て愕然とした。廃止される基金は16兆円中のわずか千数百億円だった。政府は国民の負担増を減らすために行…
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岸田総理が訪米を開始 CNNは防衛費GDP比2%の実現を確信
岸田総理の訪米が始まった。日米同盟の堅固さをアピールし岸田政権の支持率アップにつなげたい考えだ。アメリカのメディアは日本がアメリカ陣営を経済的に支えてくれることに期待しており、岸田総理がCNNに対して…
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ああ誰も責任は取らないんだ…… 小林製薬の紅麹問題
身も蓋もないのだが、安倍政権下で中小企業向けに野放図にモノづくりをさせることを「成長戦略」と言っていたツケが回った。当時の政府は「国はもう管理しなからあとは消費者が自己責任で身を守るように」と注意喚起…
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イスラエル軍が南部ハン・ユニスから撤退で逆に高まる緊張 合衆国はテロに警戒
イスラエル軍がガザ地区の南部ハン・ユニスからの撤退を始めた。日本ではロイターなどの外国通信の伝聞報道が主になっていて事情がよくわからないが「イスラエルがバイデン大統領のメッセージを深刻に受け止めたので…
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悪性インフレの影響でパン屋とラーメン屋がバタバタと廃業 プチ贅沢が成り立たない経済状況
東京商工リサーチが2つの記事を書いている。パン屋とラーメン屋がバタバタと潰れているというのだ。この話からは二つの情報が読み取れる。一つは岸田政権下で国民の負担を増加させる悪い政策が着々進行しているとい…
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内部崩壊状態の自民党を岸田総理が伝書鳩のように飛び回る
自民党は厳密に言えば近代政党ではなく個々の人間関係によって成立する派閥の集合体である。ここ最近さらにその状態がひどくなっている。岸田総理が派閥を部分的に破壊したことで人間関係が崩壊された。 岸田総理は…
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自民党執行部「処分を調整」に感じる違和感の正体
4月4日に自民党の執行部が安倍派と二階派の処分を発表する。渡米を前にして政治と金の問題の幕引きを図ろうとしているのだろう。個人的にはこの問題に対する関心は薄れていて「処分が決まってから発表してくれれば…