ロイター通信がJALの女性新社長について書いている。さまざまな分析ができるのだがここは「現場力」に焦点を当てて分析を試みたい。このためには失敗事例が必要だ。まだ改革が始まったばかりのトヨタ自動車と自民党の例を挙げたい。
JALの経営の失敗は現場と経営の乖離にあった。民主党の依頼で経営再建に乗り出した稲盛和夫氏は経営の神様と言われたが、自分が表に出ることはなく、代わりに整備士出身者を抜擢して社長に据えた。
稲盛氏は「神様」だけあってJALの経営再建を自分がスターになれるチャンスととらえなかった。だが凡夫は違う。凡夫は自分が「神様」になりたがるのだ。
“企業再生に成功したJALとこれから失敗しそうなトヨタ自動車グループの比較 鍵は現場と経営の一体感の醸成” の続きを読む