カテゴリー: 国際政治
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食料品補助の廃止でイラン国民の政府に対する抗議活動が先鋭化
カテゴリー:国際政治最近「インフレ」について書いている。スリランカでは国家デフォルトが起こり、トルコも危機的な状況にある。それぞれの事情を見ていると「ああ大変だなあ」という感想を持つ人が多いと思うのだが、実はそれで終わり…
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強烈な物価高に見舞われているトルコではなぜ暴動が起きないのか?
エルドアン大統領は現在NATOに北欧2カ国加入に抵抗を示している。心情的には「西側諸国の和を乱しているトルコにはおとなしくしておいてほしい」という気持ちになる。だが、その裏でトルコが現在急激なインフレ…
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もともとの物価上昇・アメリカやEUの利上げ・Brexitの影響 イギリスの複合インフレ
経済ニュースを扱っているとついついデフォルトや経済危機などの派手なニュースを扱いたくなる。だが今回の問題はそれほど派手な見出しになるものではない。スリランカのように破綻してしまった国ではなく、トルコの…
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IPEF(インド太平洋経済枠組み)ですれ違うアメリカのねらいと日本の期待
カテゴリー:国際政治バイデン大統領が来韓・来日する。目玉の一つがIPEF(インド太平洋経済枠組み」)である。どんな経済連携なのか調べてみた。日本側は中国を念頭にアメリカをこの地域に惹きつけておきたいと考えている。一方アメ…
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イギリスがEUとの協定を一部破棄へ – ハードブレグジット問題再燃の恐れ
カテゴリー:国際政治イギリスがEUとの離脱協定の一部を破棄するための法案の審議に入った。つまり全部の破棄が確定したわけではなく「英領北アイルランドに関する特別通商ルールを大幅に変更する意向」を表明したというのが現段階の正…
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アメリカ人の3人に1人が蝕ばまれる「リプレイスメント仮説」とは何か?
カテゴリー:国際政治バファローの銃撃についてのニュースを流していると「リプレイスメントセオリー(仮説)」という言葉が盛んに繰り返されていた。アメリカ人の「多く」が信じている陰謀論である。かつてはネットの片隅の陰謀論だった…
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ニューヨーク州バッファローで黒人を狙い撃ちにした銃撃事件が起こり10名が亡くなった
カテゴリー:国際政治ニューヨーク州バッファローで黒人を狙い撃ちにした銃撃事件が起きた。犯人は18歳で白人至上主義を訴える「マニフェスト」が見つかっているという。これまで10名の死亡が確認された。 アメリカでは銃犯罪が急激…
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パレスチナで殺害されたアルジャジーラの記者は実はアメリカ系パレスチナ人だった
カテゴリー:国際政治アルジャジーラの記者がパレスチナで殺害された。アルジャジーラ側はイスラエル兵が狙って撃ったと言っているのだがイスラエル側はパレスチナのテロリストに殺されたのだろうと弁明した。このニュースは西側から無視…
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EUにウクライナを加盟させるつもりのなかったマクロン大統領が「マイナーリーグ創設」を提案
カテゴリー:国際政治マクロン大統領がショルツ首相と会談し「ウクライナは当分EUには参加できないだろう」との見通しを示した。数十年後といっていることから最初から入れるつもりはなかったのだろうということがわかる。代わりに提示…
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フィリピンでマルコス大統領が誕生 – パッキャオ氏はノックアウトできず
カテゴリー:国際政治フィリピンでマルコス大統領が誕生した。昭和世代には「マラカニアン宮殿を追い出された」ことで記憶されているあのマルコス大統領の子息である。強権的なドゥテルテ大統領の政策を引き継ぐと言われており人権派から…
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思ったよりもはるかに弱気だったプーチン大統領の5月9日演説
プーチン大統領の戦勝記念の勝利演説が終わった。当初の予想を覆し「勝利宣言」も「戦争宣言」も行われなかった。識者の中には「早口で弱気だった」と指摘する人がいた。特に気になった点は「様々な脅威」がまぜこぜ…
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中間選挙後に取りざたされる「バイデン大統領の弾劾裁判」の可能性
カテゴリー:国際政治Quoraでアメリカの新しい報道官について書いたところ「バイデン大統領の弾劾」というにわかには信じがたい話が書き込まれた。日本では全く報道されていないがアメリカ合衆国の一部のメディアでは盛り上がりを見…
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オーストラリアの政権交代で「対中国政策」の揺り戻しは起こるのか?
カテゴリー:国際政治オーストラリアで総選挙が行われる。「政権交代が起こると対中融和的になるだろう」という書き方をしているところもある。時事通信は「対中揺り戻し」という書き方をしている。 だが、海外のメディアの評価は違って…
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ハンガリー首相がEUの中で造反を始める
カテゴリー:国際政治かねてよりロシアとの関係が近かったハンガリーが「EUはレッドライン(最後の一線)を超えた)」と主張している。表向きはロシア産石油禁輸案に反発したものだが、背景にはEUとハンガリーの間の緊張関係がある。
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アメリカ最高裁判所の初稿リーク事件の波紋
カテゴリー:国際政治アメリカの最高裁判所から初稿が流出したという事件がありアメリカでは波紋が広がっている。記事を読んだり英語版Quoraでの様子を調べたのだが「司法が情報を流出されるのは良くない」とする声は少なく「正義の…
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5月9日を目前に、宣戦布告報道やプーチン大統領が指揮権を手放すのではないかという情報戦が繰り広げられている
5月9日の戦勝記念日を前に「宣戦布告するのではないか」とか「プーチン大統領がガン手術のために指揮権を一時手放すのではないか」という報道が出ている。いずれもイギリス発の情報で真偽のほどはよくわからないが…
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合衆国最高裁判所からの文書流出でPro-ChoiceとPro-Lifeの対立的議論が再燃
カテゴリー:国際政治政治のニュースを流し読みしていたら「最高裁判所がリークを事実と認めた」という記事が目に入った。一瞬何のことだかわからなかったのだが中絶問題に関するもののようだ。アメリカでは中絶問題はキリスト教の価値観…
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ロシアが国連事務総長に向けた敵意とその影響
ロシアが国連事務総長が訪問中のキーウを爆撃した。その意図は不明だがロシアは明らかに事務総長の仲介活動にいら立ちを見せているようだ。 仮にロシアが「自分がコントロールできない国連などもういらない」と考え…
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イギリス当局がロシアが5月9日に宣戦布告するのではないかと警告
カテゴリー:国際政治常任理事国のロシアが自ら隣にある主権国家に侵攻し国連事務総長が訪問しているキーウにミサイルを打ち込むという悪夢のような事態が起きた。ある意味「第二次世界大戦の戦勝国が戦後の国際秩序維持主導する体制」が…
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ロシアの「恫喝」にヨーロッパは連帯して対応する
カテゴリー:国際政治ロシアのやり方にはおおよそパターンがあることがわかってきた。集団の中にある強い点は狙わず弱い点を狙い攻撃する。つまり「見せしめ」手法だ。ヨーロッパはこのやり方に慣れていて連帯を強めて対応しようとする。…
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パキスタン南部のカラチ市で中国人3名が巻き込まれるテロが起こる
カテゴリー:国際政治パキスタン南部のカラチ市で自爆攻撃があり4名がなくなった。そのうちの3名が中国人だった。たまたま巻き添えになったのではなく中国人を狙ったものと思われる。バロチ人の分離独立を求めるバルチスタン解放軍(B…
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フランス大統領選挙の第二勢力はルペン氏ではなく「棄権票」だった
フランス大統領選挙の第2回目の投票結果についての集計が出てきた。このエントリーは最新ニュースではなく振り返りとしてフランス大統領選挙の概況を見てゆく。 大統領選挙は予備選と決選投票の2回が行われるうえ…
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共和党議員がイーロン・マスク氏のTwitter買収によりトランプ氏のアカウントが復活することを期待
アメリカの富豪イーロン・マスク氏とTwitter社の間で買収協議がまとまりそうだ。マスク氏の狙いは必ずしも明らかではないがかねてよりTwitter社の政治へのリベラルな姿勢に疑問を呈している。このため…
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速報:マクロン大統領が得票率58.2%で再選へ
フランス24がマクロン大統領が得票率58.2%で再選されたと報じている。ルペン氏の得票率は41.8%でありかなりの差がついた模様だ。
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フロリダ州の小学校で「性自認」についての議論が禁止される
カテゴリー:国際政治アメリカ合衆国というと「表現の自由」が保障され誰でも好きなことが議論できるという印象がある。だがそれは昔の話のようだ。フロリダ州では「小学校では性的指向について話し合ってはいけない」という法律が作られ…
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海を渡ってきた難民にジョンソン首相が差し出しすルワンダへの片道切符
カテゴリー:国際政治パーティーゲートで揺れるイギリスのジョンソン首相がまた新しい奇策を思いついたようだ。イギリスに押し寄せる難民をルワンダに送り出そうとしている。もちろんタダでとは言わない。1億2000万ポンド(約200…
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韓国の与党共に民主党が「韓国の検察共和国化」を懸念
韓国では5月10日に新しい大統領が就任する。文在寅政権も尹錫悦次期大統領も「平和裡の政権交代」を演出しようとしてきた。だがここにきて議会と次期大統領の対立が先鋭化している。 背景には文在寅政権が終わっ…
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NATO加盟の意向がロシアに睨まれたウクライナと加盟しないと言いながらもNATOに協力してきたフィンランド
フィンランドがNATO加盟に向けて大きく前進した。これまでNATO加盟に後ろ向きだったプーチン大統領の「失点」の一つだ。フィンランドはヨーロッパ系の国ではないが加盟申請がなされれば加盟は比較的速やかに…
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日露戦争当時の日本と現在のウクライナはどこか似ている
ロシアの旗艦「モスクワ」が沈没した。ロシア側は事故だと主張しているがウクライナ側は自分たちが撃沈したといっている。このニュースを見て現在のウクライナは昔の日本に似ているなと思った。どちらも「巨大な恐怖…