カテゴリー: 国際政治
-
南米に新たな領土紛争の萌芽 ベネズエラがガイアナの一部を巡り住民投票を計画
ある国の支配者が別の国を併合したい時に「民主的に選ばれた」と主張することがある。この時に便利に使われるのが国民投票だ。ベネズエラがガイアナの7割を占めるエキセボ地区を狙っている。沖合に次々に油田が発見…
-
スペインとベルギーの首相がそろってイスラエルを非難
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢スペインとベルギーの首相が揃ってラファを訪れてイスラエルを非難した。イスラエル側は「両国がテロを擁護している」と反発している。エジプトのシシ大統領はパレスチナを国家承認すべきだと主張しているがアメリカ…
-
ドイツで予算の転用を認めない憲法裁判所判決 ショルツ政権は予算の組み直しを余儀なくされる
カテゴリー:ヨーロッパの政治ドイツには憲法がない。戦後の混乱期にどのような形で国をまとめるかについて合意ができなかったため暫定的な「基本法」で国家運営をしてきたからだ。さらにナチス・ドイツが合法的に民主主義を停止した経緯があり「…
-
車が空を飛び爆発 米加国境のレインボーブリッジの事故でメディアは一時騒然
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ合衆国は感謝祭の移動シーズンに入った。感謝祭は11月第4木曜日なので今年は23日が感謝祭当日に当たる。コロナ明けの本格旅行シーズンということもあり数百万人が移動したものと見られている。そんな中…
-
オランダで既成政党が軒並み議席減 「極右」ウィルダー氏の自由党が躍進
カテゴリー:ヨーロッパの政治オランダで総選挙がありウィルダース党首が率いる自由党が第一党に躍進した。連立政権に参加していた政党は軒並み議席を減らし規制政党離れが進んでいることが明らかになった。背景にあるのは経済の悪化と反移民感情…
-
ChatGPTのOpenAI社で「意識高い系」の取締役会が敗北 アルトマン氏がCEOに復帰へ
OpenAIでアルトマンCEOと取締役会の内乱が起きた。ロイターの記事をもとに構図を単純化すると、早いうちから一般に技術を解放してストレステストを行うべきだとするアルトマンCEOと功利的利他主義という…
-
唯一の先進脱落国のアルゼンチンでチェーンソーを振り回す大統領が誕生 ミレイ氏の勝利が確定
カテゴリー:南アメリカ情勢アルゼンチンの大統領選挙が終了した。決戦投票において現体制を代表する候補にミレイ氏が競り勝った。マッサ候補が敗北を認めたためミレイ大統領が誕生することになる。 ミレイ氏は新自由主義者とも極右とも呼ばれ…
-
「習近平は独裁者だ!」にブリンケン国務長官が頭を抱える
カテゴリー:アメリカの政治習近平国家主席とバイデン大統領の会談が終わった。表向きは関係修復のための会談だったが「目立った成果に乏しかった」と評価されている。そんななか、カメラに収められたブリンケン国務長官のある表情が注目を集め…
-
国連安保理がガザ地区での人道的一時停止提案を採択 5回目にして初めての合意
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢国連安全保障理事会は12か国の賛成でガザ地区の人道的一時停止(ポーズ)動議を可決した。アメリカ・イギリスとロシア中国の睨み合いになっていたが、アメリカ・イギリス・ロシアが棄権し拒否権を行使しなかった。…
-
アメリカ合衆国下院で予算案が通過し連邦政府閉鎖は回避 利上げ観測も弱まり日本にも株価上昇の波及効果
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ合衆国関連で2つのニュースがあった。 一つ目のニュースはCPIの伸びが収まりつつあるというものだ。これで利上げは終わりだろうという希望観測的な安堵感が広がり株価上昇・債権価格回復という流れにな…
-
中国発の化学物質がアメリカ人を蝕む アメリカで社会問題化するFentanyl(フェンタニル)とは
アメリカのニュースを見ていると、最近Fentanylという言葉を聞くことが増えた。日本語ではフェンタニルと表記されるそうだがTBSは「アメリカでは年間11万人の死者が出ている」という。米中首脳会談でも…
-
イギリスでブラヴァマン内務大臣が解任される 横滑りでキャメロン元首相が貴族になり外務大臣に就任
カテゴリー:ヨーロッパの政治イギリスのブラヴァマン内務大臣が解任された。もともと右寄りの発言で知られていたが、パレスチナ問題における過激な言動が特に問題視された。ロンドンでは30万人規模の親パレスチナデモが行われており世論が揺れ…
-
移民奔流 中南米からアメリカ合衆国への移民の流れが止まらない
カテゴリー:アメリカの政治ロイターがグアテマラからアメリカ合衆国に流れてゆく移民の問題について書いている。土地を売ってブローカーにお金を払いアメリカ合衆国に渡る人についてのルポである。 成功すれば故郷に立派な家が建てられるが無…
-
高まる反発を背景に フランスのマクロン大統領がガザ地区の停戦を提案
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢10月7日にハマスがイスラエルを攻撃してから一ヶ月が経過した。日本のメディアの扱いは徐々に減ってきている印象だが、欧米のニュースではガザ地区におけるイスラエルの容赦ない攻撃が連日報道されている。欧米に…
-
やっぱりイスラエルは原爆を持っていた ガザ地区での使用を主張した閣僚が政府会議を出禁に
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢イスラエルの暴走が止まらない。既に戦争犯罪との評価も出ているイスラエルだが、ガザ地区への侵攻は続いている。ついにイスラエルはガザからパレスチナ難民を追い出そうとしているという記事まで出てきた全てネタニ…
-
「誰も私のようには我々の勝利を信じていない。誰もがだ」焦りを募らせるゼレンスキー大統領と滞るアメリカの支援
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢世界の関心がイスラエルに向かう中、ゼレンスキー大統領が焦燥感を強めている。関連記事を集めウクライナの現在地を確認しておきたい。秋の泥濘期に入りこれまでの支援と徹底抗戦のあり方を再考する動きが出ている。
-
ジョンソン下院議長のきわめて政治的なイスラエル支援提案とウクライナに広がる厭戦気分
ジョンソン下院議長が新しいイスラエル支援策をまとめた。上院で抵抗されることは間違いがない。だがこの動きは極めて政治的だ。上院を通らないことでジョンソン下院議長の政治的なメッセージを浸透させる効果がある…
-
戦後のガザ地区に多国籍軍管理構想 ホワイトハウスは否定
ガザ地区に対する攻撃が激化している。ラファからの外国人と傷病者の退避も始まったが、地区の内情はかなり混乱しているようだ。医療体制崩壊目前という報道も見られるようになった。イスラエルは停戦に応じるつもり…
-
イソンギュン氏は「麻薬をもられて脅された」と主張 韓国芸能界薬物汚染報道は与野党の批判合戦に発展
カテゴリー:韓国の政治韓国の芸能界に麻薬疑惑が広がっている。芸能人やセレブの間で密かに流通した結果、激しい報道が繰り広げられている。ついには「知らないうちに麻薬をもられて脅された」とする人まで現れた。麻薬の価格も下落し法務…
-
アメリカ合衆国でウクライナ切り離しが始まる 下院議長が新提案
新しく議長になったジョンソン議長が予算を方針を決めた。イスラエル支援の法案を優先して審議する。 ジョンソン議長は29日、FOXニュースの番組で「今週下院でイスラエル単独支援法案を可決に持ち込むつもりだ…
-
非人間化 ガザ地区の子供の足に番号が書かれている哀しい理由
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢CNNが「ガザ地区の子供の足に番号が書かれている」と伝えている。子供が犠牲になった時のことを想定し特定できるようにしているそうだがこれがなんの番号なのかはよく分からない。この理由を調べると「犠牲者の非…
-
マイク・ジョンソン下院議長は「アメリカ合衆国は宗教的な信仰表明に基づいて建国された世界唯一の国」と主張
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ合衆国で新しい下院議長が生まれた。あまり経験がないために「敵が少ないトランプ派」などと説明されている。次第にこの人の人となりがわかっていた。南部出身で福音派(エバンジェリスト)と呼ばれるキリス…
-
「あんなに元気だったのになぜ?」 李克強前首相が心臓発作で突然亡くなる
カテゴリー:中国の政治経済と持続性李克強前首相が突然亡くなった。心臓発作と言われている。政府の姿勢を検証するメディアのない中国では粛々と事実だけが報道されたようだ。突然の訃報だったのだから「何かあったのではないか」と考える人も多い。だ…
-
外交的に孤立するイスラエル 軍は「ガザ地区に小規模侵攻した」と主張
イスラエル軍が映像を公開しガザ地区に侵攻したがその後すぐ撤収したと主張した。単なる国内向けの宣伝なのか大きな侵攻の地ならしなのかはわからない。外交的にはむしろイスラエル包囲網が形成されつつある。アメリ…
-
「4番目の男」マイク・ジョンソン氏が下院議長に選出
カテゴリー:アメリカの政治時事通信が「【速報】米下院は共和党のマイク・ジョンソン議員を議長に選出した」という記事を出している。ロイターは「2016年に初当選したジョンソン議員は、ここ数十年で最も経験の浅い下院議長となる。このた…
-
イスラエルのガザ侵攻回避に向けて静かに方向転換を図るアメリカ合衆国と世界
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢ハマスの暴力的なテロ攻撃から始まった今回の一連の騒ぎだが、内容が知られるようになるにつれてイスラエルへの国際世論の反発が強まっている。もちろんそんな法廷はないのだが「国際世論法廷」の被告席にイスラエル…
-
イスラエル支援の共同声明で日本はG7から仲間はずれにされたのか。それとも面倒なことには関わらない方が正解なのか。
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢バイデン大統領と日本を除くG7諸国がイスラエルに対して共同声明を出した。とにかく仲間はずれが心配になるマスコミは松野官房長官に「これはどういうことなのだ」と質問したようだが、松野官房長官の説明はどこか…
-
「ガザ地区はエジプトにくれてやる」とイスラエル アラブ側は断固拒否の構え
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢前回のエントリーでは2005年のイスラエルのガザ撤退から総選挙を経てイスラエルがガザ地区に侵攻するまでの経緯をおさらいした。結果的にイスラエルは国際的非難を浴びハマスを掃討できなかった。 今回の作戦で…
-
【おさらい】ガザ地区がハマスに占拠されるまでの経緯
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢REHACQでイスラエルとパレスチナ代表の「言い分」を聞いた。最も食い違っているのがガザ地区がハマスに占領されてしまった当時の経緯だった。パレスチナ側は「ハマスはPLOに加盟していないから選挙に参加す…
-
イスラエルが自国民を近隣イスラム諸国から呼び戻す動き ガザ侵攻は秒読みも嵐の前の静けさ
土曜日はユダヤ教の安息日にあたる。このため、ガザ侵攻に目立った動きはなかった。ハマス側はアメリカ人の人質を解放し、グテーレス国連事務総長がガザを訪れラファのゲートから支援物資がガザに入っている。 だが…