カテゴリー: 国際政治
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アメリカの雇用統計をきっかけにドル円が一時151円台
先ほどアベノミクス批判の記事で河野龍太郎さんのアメリカ経済分析を利用した。ところがこの分析が間違っているのではないかと感じさせる動きがあった。雇用統計をきっかけに為替相場がドル安に動いたのである。失業…
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ジャーナリズムの自由を守るために奮戦するアメリカの学生記者
アメリカでは親イスラエル・親パレスチナのデモ隊が激しく衝突している。外からの侵入を防ぐためにジャーナリストたちの立ち入りも制限されているという。そんな中で唯一の希望となっているのが学生ジャーナリストた…
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アメリカの権威主義的ポピュリストは「妊婦の監視」を議論
本日は権威主義的ポピュリズムについて書いている。権威主義的ポピュリストは人々の主観的判断に科学的・宗教的な権威を与え支持を集めるという手法と定義している。 日本でも一部権威的ポピュリズムの動きが出てい…
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第二のナクバだ! アメリカで進行する権威主義的ポピュリズム
昨日のアメリカのニュースでは大学紛争の話題が多く取り上げられていた。ニューヨークのコロンビア大学には警官隊が踏み込み、LAのUCLAでは親イスラエルと親パレスチナの集団が激突した。「第二のナクバだ!」…
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ざっくりまとめ ヨタヨタと歩き始めたイスラエルのガザ情勢の現在地
イスラエルの情勢について、そろそろ何が何だかわからなくなったという人もいるだろう。ここでは細かいことは抜きにしてざっくりと今の状況をおさらいしたい。確定していることは何もないので「ああ混乱しているな」…
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人権擁護派エマニュエル駐日大使が不倫? トランプ氏の裁判が思わぬところに飛び火
エマニュエル駐日大使は、オバマ大統領の秘書官を務めシカゴ市長も経験した民主党の大物政治家だ。日本国内では人権派・多様性重視派として知られ「ネット系保守」空は目の敵にされている。そんなエマニュエル駐日大…
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大人たちに翻弄されて アメリカの大学に広がる親パレスチナの学生運動
アメリカの大学に学園紛争が広がっている。イスラエルのガザにおける戦争への反発の広がりが背景にあるが、政治が介入した結果デモが刺激され全米に広がっている。 日本では学生運動というと甘やかされた大学生のわ…
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安倍総理のトランプ大統領訪問は成功体験? 日本人の記憶は不安によって改竄されている
麻生太郎副総裁がアメリカを訪問しトランプ氏と面会した。日本では安倍総理がいち早く当選直後のトランプ大統領を訪れて面会したことが成功体験になっており麻生氏もそれに倣ったものであるなどと報道されている。 …
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日米のトランプ氏報道にみる光と影の強烈すぎる濃淡とギャップ
日本とアメリカのトランプ氏をめぐる報道を見ていると強烈なギャップを感じる。 日本では金ピカなニューヨークのトランプ・タワーが映し出されやや緊張気味の麻生太郎副総裁が歓待された様子が報道されていた。一方…
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期待通り派手でみだらで刺激的な展開 トランプ氏の口止め料裁判と小切手ジャーナリズム
トランプ氏の裁判が始まった。今回の事案は口止め料(ハッシュマネー)裁判と言われている。つまり単なる週刊誌のスキャンダル裁判なのに刑事事件であり重罪とされている。まずここがわからないという人がいるかもし…
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なぜ麻生太郎氏のトランプ訪問はアメリカを感情的に怒らせる「やらかし」なのか
麻生太郎元総理がアメリカを訪問した。テレビ東京はトランプ氏との面会が決まったと伝えている。「ああこれはバイデン政権を怒らせることになるだろうな」と感じたのだがその理由の説明が難しい。日本人はプリンシプ…
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火付盗賊戦略 なぜトランプ氏は「ウクライナは大切」と態度を豹変させたのか?
イスラエルとウクライナを支援する予算が連邦下院で採決され上院に送られた。この判断に大きな影響を与えたのがトランプ氏の態度変容だったと考えられている。ここで「なぜトランプ氏は態度を変えたのか」と疑問を感…
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神話に守られて 第三次世界大戦が回避された意外な理由
イスラエルがイランを報復攻撃した。すわ第三次世界大戦か第五次中東戦争かと思われたのだがすんでのところで回避されている。 原因を考えると意外なことがわかる。神話に守られているのである。物語の偉大さがわか…
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人はおかしくなるとどうなるのか トランプ氏の裁判に抗議して焼身自殺した男が訴えたかったこと
先ほどABCニュースでトランプ氏の裁判が行われている裁判所の近くで男が焼身自殺を図ったというニュースを見た。ダメもとでGoogleに(英語で)マックス・アザレロ(Max Azzarello)氏は何と言…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(3/3)今後「神の威光」を示す必要に迫られるイラン
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(2/3)状況を制御できなかったアメリカ合衆国と破綻したバイデン大統領の戦略
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(1/3)欲しいものが手に入らなかったイスラエル
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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【速報】イスラエルがイラン南部などを空爆
イスラエルがイラン南部のイスファハンなどを空爆した。ABCがライブ放送をおこなっているが「第三次世界大戦に発展するという主張は大袈裟か?」という会話が飛び交う。専門家は誇張だとは断言しなかった。もとも…
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「ちゃんとアメリカと相談しながらやってます」ネタニヤフ首相の巧妙なエスカレーション戦略
ガザ情勢が不思議な展開を見せている。当ブログではラファ惨劇の可能性から注目し始めたがイスラエルがイランの外交施設を攻撃したことでフェイズが変わった。もはやガザ情勢とは呼べず「イスラエル情勢」になってい…
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「ネタニヤフの泥沼」に引っ張り込まれるバイデン大統領とそれに引っ張り込まれる岸田総理大臣
日本は不幸な時に不幸な総理大臣を選んでしまったようだ。 岸田総理が日本を泥沼に引き込むかもしれない。NBCが「ネタニヤフ首相がバイデン大統領を泥沼に引っ張り込もうとしている」と書いている。岸田総理はB…
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どうやら我々はまだ第三次世界大戦の入り口にいるらしい
可能性としてはそれほど高くないが「すわ第三次世界大戦」の危機はまだ去っていないようである。イスラエル情勢をめぐって我々はまだ危険な入口の扉が開くかどうかという瀬戸際にいる。 「これは管理された戦争であ…
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深夜のテルアビブに鳴り響く警報 ライブで進捗を伝える放送局も
先ほどロイターなどが「イランがイスラエルに向けて報復のドローン攻撃を開始した」と伝え始めた。攻撃がイスラエルに到着するまでに数時間かかる見込みで、イスラエルがどの程度迎撃に成功するのか、またイスラエル…
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ドイツとアメリカ合衆国でイスラム国の影響を受けたテロ未遂事件が起きる
日本でも同じことが起こりかねないと言えば多くの人は笑うだろう。 アメリカ合衆国で18歳の少年がイスラム国の影響を受けたとみられるテロを計画していたと話題になっていた。ドイツでも同じようなケースが報告さ…
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岸田総理はセリフのない脇役 アメリカ・日本・フィリピンが首脳会談を行う
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ・日本・フィリピンが首脳会談を行い、中国を念頭にした防衛協力網の整備が話し合われた。バイデン大統領の狙いは明白だ。アメリカを中心にした国際協調体制を構築できることを示し、トランプ氏との「格の違…
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行き詰まったら問題を作ればいい イスラエルとアメリカがイランを警戒
国際政治を見ていると「なるほどなあ」と思うことがある。今回はイランとイスラエルの関係が緊張しているという問題を見る。ガザ情勢が行き詰まっているためにイランを指差して視点をずらそうとしているのかもしれな…
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ネタニヤフ首相の発言はどうせ虚勢(はったり)とアメリカ政府が判断
本日は「ミラージュ(蜃気楼)」をテーマにした記事が多い。緊張感は高まっているが冷静になって見てみると「なんだそんなことか」という状況が増えているのだ。 別のエントリーで自衛隊と米軍の「統合」はミラージ…
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There is a date for Rafah Invasion – ラファ侵攻の日程はある
日本のメディアでは「ラファ攻撃の日付は決まっている」と翻訳されている。ロイターのヘッドラインは「There is a date’ for Rafah invasion」でありBBCはBen…
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イスラエル軍が南部ハン・ユニスから撤退で逆に高まる緊張 合衆国はテロに警戒
イスラエル軍がガザ地区の南部ハン・ユニスからの撤退を始めた。日本ではロイターなどの外国通信の伝聞報道が主になっていて事情がよくわからないが「イスラエルがバイデン大統領のメッセージを深刻に受け止めたので…
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「支援を打ち切るぞ」でようやくイスラエルが検問所と港を解放
ガザ戦争は非常に緊張した状態が続いている。イスラエルが攻撃を止める兆しはなくこのまま惨劇につながるのではないかと書いてきたが、ここにきてようやく改善の兆しが見えてきた。 アメリカ市民が1名亡くなったこ…
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世界経済を大混乱させかねない習近平国家主席の「新質生産力計画」
カテゴリー:中国の政治経済と持続性イエレン財務長官が中国を訪問中だ。中国の過剰生産能力にたいして「そんなことはおやめなさい」と中国するのが目的とされている。アメリカの国益を守る動きなのだろうとあまり注目していなかった。ところが中国側に…