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棄却されれば混乱、容認されれば戦争 尹錫悦大統領の弾劾裁判の宣告が迫る

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そういえば韓国の大統領弾劾裁判はどうなったのだろう?と思いKBSのサイトを覗いてみた。

言い渡しは今週に行われる見込みだというが「朴槿恵大統領のときは4人の死者が出た」とサラッと書いてあった。

今回も当局は警戒を強めているそうだ。また26日には李在民「共に民主党」代表に判決が言い渡される予定になっている。韓国では法律よりも民衆の感覚のほうが重要だと考えられているようで弾劾裁判が民心情緒をどう捉えるかに注目が集まっているようだ。

ただこの国民情緒は二極化が進んでいて韓国国民全体を納得させられそうにない。棄却されれば混乱という表現を見つけた。情緒は人によって違うのだから折り合わないのも当然なのかもしれない。

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KBSによると宣告は21日に行われるようだがこの日付は極めて重要な意味を持っている。

法曹界では、過去にあった2回の大統領の弾劾審判の前例と、今月18日に予定されている朴性載(パク・ソンジェ)法務部長官の弾劾審判を踏まえ、14日までに宣告期日が通知された場合は今月17日に、14日以降に通知される場合は、今月20日木曜日か21日金曜日に宣告が行われる可能性が高いとみています。

尹大統領の弾劾審判 最終宣告は来週の見通し(KBS)

実は李在民「共に民主党代表」の裁判の判決日が3月26日なのだ。最終的に有罪になると今後10年は大統領選挙に出られなくなるという。26日に有罪判決が出ると李在民氏は上告するものと見られている。6月26日に最高裁(大法院)判決が確定するという仕組み。

もともと弾劾裁判の判決は14日に行われることになっていた。しかし韓国の政治は国民世論に敏感で「国民情緒法が法律に優先する」などと言われることがある。大統領の保釈で風向きが変わっており大統領に有利な判決が出ることも予測される。

こうした野党の焦りに対して「棄却されれば混乱、容認されれば戦争」と表現する記事を見つけた。

国民が野党を支持しなくなった背景には弾劾の乱発がある。明らかに李在民氏に判決が出る前に大統領選に持ち込みたいという下心が見える。日本の立憲民主党が選挙のために総理を吊し上げたり予算を妨害すれば同じような立場に置かれかねない。一方で国民の分断が進むと「なぜ立憲民主党は石破総理を追い詰めないのか?」と非難されかねない。これは現在のアメリカ民主党が置かれているのと同じ状況。国情によって表現は違うがアメリカも日本も韓国も野党は同じようなジレンマを抱えていることがわかる。

KBSは朴槿恵大統領のときには4人死んだと実にさらっと書いている。特別厳戒態勢となり警察官全員を動員して警戒に当たるものと見られている。

政府は、ソウル都心を8つのエリアに分けて「特別犯罪予防強化区域」に指定し、犯罪予防と暴力事態の鎮圧など、広域にわたる安全対策活動を展開する計画です。警察は宣告の前日から非常勤務体制をとり、宣告の当日には、警察の警戒態勢のうち最も高いレベルにあたる「甲号非常」を発令します。「甲号非常」が発令されると、警察官らの休暇が取り消され、警察が利用可能な人材の100%を動員することができます。

政府 弾劾裁判の宣告控え警戒強化「暴力行為に不寛容の原則で対応」(KBS)

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