カテゴリー: 国際政治
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トランプ関税を巡る混乱と急激な円高
トランプ大統領がもたらしたショックによる波紋が広がっている。このエントリーではトランプ関税と急激な円高について取り上げる。1ドル130円台という予想も出てきた。貿易戦争が起これば日本の製造業は打撃を受…
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ヨーロッパの新しい盟主の座を狙うマクロン大統領の虎視眈々
マクロン大統領がヨーロッパにフランスの核の傘を提供すると申し出た。ただし意思決定はフランスが独占すると言っている。力による現状変更を嫌うヨーロッパだがトランプ大統領がもたらした動揺を利用した主導権闘い…
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トランプ氏がもたらす景気後退=トランプセッション
カテゴリー:アメリカの政治投資家たちは短期的にはトランプラリーで儲けた。また関税で動揺した市場はトランプ・プットという投機的な機会を与えている。 しかしながら市場は徐々にトランプ大統領のあやふやな政策がもたらす不確実性がアメリ…
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振り上げた拳をどう下ろす トランプ関税に逆風
カテゴリー:アメリカの政治トランプ大統領が「日本は為替操作国だ」と発言したことを受けて日本円が急騰した。将来の日本経済に不安を覚えた人も多いだろう。 実際に日本に関税がかかるのか。この参考になるのが対カナダ・対メキシコ・対中国…
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トランプ大統領の「外交の天才ぶり」がよくわかるウクライナに対する支援差し止め
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢トランプ大統領がウクライナに対する支援を差し止めた。しかし注意深く見ると支援中止ではないようだ。自分からアイディアを出せないトランプ大統領は相手を殴って相手からの提案を待つ。政権幹部はゼレンスキー大統…
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カナダとメキシコに対して関税が発動 理由は「相手が盗んでいるから」
カテゴリー:アメリカの政治共同記者会見を前に成果を焦るトランプ大統領はウクライナ支援の停止とカナダ・メキシコ・中国に対する関税の発動を決めた。マスメディアは盛んに「トランプ関税はインフレにつながる」と警告を発している。これは自…
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「日本は為替操作をしている!」 トランプ大統領の主張が八つ当たりであるわけ
カテゴリー:アメリカの政治トランプ大統領が日本は為替操作をしているから関税をかけると発言しドル円が一時148円まで円高の方向に進んだ。おそらくかなり唐突だと感じた人が多かっただろうが、実はそうではない。 このエントリーではトラ…
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外交的に孤立するアメリカ合衆国 ウクライナ支援を巡って
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ合衆国がウクライナ支援を巡って外交的に孤立しつつある。伝統的な共和党の人たちやタカ派と呼ばれる人たちはなんとか西側陣営に踏みとどマロウとしているのだが、表立って行動することが出来ずにいる。 ア…
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ヨーロッパは時間稼ぎへ 対ウクライナ支援を巡り
傲慢なトランプ大統領にいじめられたかいわいそうなウクライナのゼレンスキー大統領はヨーロッパでは暖かく迎えられました。 あまり興味がない人はだいたいこんな話として理解すればいいと思う。 それでは少し「食…
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英語をアメリカの公用語に
カテゴリー:アメリカの政治英語をアメリカの公用語にしようという動きがあるというと「この人は何を言っているのだ?」と思われるかもしれない。アメリカと言えば英語の国と決まっているからだ。 だが英語はアメリカの公用語ではない。それど…
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ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の決裂が意味するもの
トランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談が決裂した。トランプ大統領がヨーロッパの掲げる防衛の枠組みから排除されることを意味すると同時に、今のアメリカ合衆国が価値観どころかそもそも感覚すら共有していない…
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スターマー首相のお膳立てをぶち壊し トランプ大統領とゼレンスキー大統領が口喧嘩
ということでイギリスのスターマー首相がトランプ大統領の俗物ぶりを利用し「こっちサイド」に引き戻そうとしたところを紹介した。 だが、ゼレンスキー大統領はこのお膳立てをぶち壊しにしたようだ。記者と側近の前…
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自分はイギリス国王に二度も招待してもらえる特別な大統領なんだ!
トランプ大統領の性格をよく理解したイギリスのスターマー首相チャールズ3世国王の招待状を準備して会見に望んだ。スターマー首相は記者と側近が見守る中で「これは極めて特別な招待状なんですよ」と記者たちに説明…
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トランプ大統領がマスクファーストを宣言
カテゴリー:アメリカの政治トランプ大統領がマスクファーストを宣言した。アメリカ合衆国は新しい王国になりつつあり、王が「明日からピエロの歩くように歩かなければならない」といえばそうしなければならない。しかし、その王国は極めてグロ…
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減税のための金策に走り回るトランプ大統領
カテゴリー:アメリカの政治連日トランプ大統領のメチャクチャな政策について書いている。だが報道をよく読むと背景には「金策」という共通点があることがわかる。トランプ大統領はあくまでも「みんなが喜ぶことをやろうとしているだけ」なのだ…
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ウクライナとアメリカ合衆国がレアアース協議で合意間近
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢ウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスを訪問しレアアースを売り渡す協定署にサインするという報道が出ている。ついに、ゼレンスキー大統領はトランプ大統領の圧力に屈したかと思ったのだがどうも報道の様…
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シス暗黒卿のようなプーチン大統領の手に落ちたトランプ大統領
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢もはや、プーチン大統領が「シスの暗黒卿」にしか見えなくなってしまった。プーチン大統領はトランプ大統領を巧みに操りアメリカ合衆国をダークサイドに引きずり込もうとしている。焦ったマクロン大統領がホワイトハ…
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アメリカ連邦政府の社長気取りのイーロン・マスク氏が生じさせる混乱
カテゴリー:アメリカの政治ウクライナ問題に関する記事では伝統的共和党タカ派とMAGAの間に広がるひびについて書いた。このひびを叩き続けばおそらく大きな亀裂に発展するだろう。だが内政でも混乱が広がっている。イーロン・マスク氏が「…
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伝統的タカ派とMAGAの解けないパズル ウクライナ和平を巡って
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢ロシアとアメリカの間でウクライナ和平交渉がプーチン大統領にとって「おいしい展開」になりつつある。 狂人理論の要諦は敵に自分の意図を悟らせないところにある。しかしトランプ大統領はノーベル平和賞を獲得とい…
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ドイツで政権交代が確実に 極右AfDも躍進
カテゴリー:ヨーロッパの政治ドイツで総選挙が行われた。社会民主党が3位に沈みキリスト教民主・社会同盟(保守連合)が第1党に返り咲いた。 不安要素は2つある。1つはメルツ氏の政治信条がよくわからないという点。もう1つは言うまでもな…
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ゼレンスキー大統領が退任を「決断」
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢ゼレンスキー大統領が退任を決断したとしてニュースになっている。見出しだけを見ている人の多くが内容をよく読んでいないようだ。実は続投宣言になっている。このニュースで最も興味深いのは日本人が持つナイーブさ…
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プーチン大統領の手のひらで踊るトランプ大統領はアメリカの軍事優位性破壊に邁進
トランプ大統領が嬉々としてアメリカ合衆国の軍事的優位を破壊している。この動きを喜んでいるであろう指導者も多いものと思われる。プーチン大統領は積極的に介入し習近平国家主席は沈黙を貫いてる。 プーチン大統…
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イスラエルでバスが爆発する「テロ」
カテゴリー:中東・アラブ・イスラエル情勢イスラエルでバスが爆発するテロが起きた。政権は全国のバスに注意を呼びかけたうえで西岸の作戦行動に対する報復と認定し報復を命じている。本当のテロである可能性は否定できないが、世論操作によって延命してきた…
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イーロン・マスク氏のDOGEがCOBOLに絶叫
カテゴリー:アメリカの政治イーロン・マスク氏が率いるDOGEが連邦職員たちを激怒させている。確定申告のシーズンを前にIRSの職員が大量解雇された。背景にあるのは進まない議会対策だろう。この中で面白い記事を見つけた。それがCOB…
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ホワイトハウスが「トランプ大統領は王様だ」と称える プーチン効果で支持率は低下
Quoraでは不定期に「今日のトランプさん」というような記事を出している。トランプ大統領がSNSで王冠を被っている写真が出回っている。トゥルース・ソーシャルの投稿だと思ったのだがホワイトハウスの投稿だ…
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ゼレンスキーは独裁者 トランプ大統領の中で「もう一つの歴史」が作られている
ロシアの思惑とトランプ大統領を取り囲むインフォメーション・バブルが融合したようだ。「ゼレンスキー大統領がこの戦争を始めた」とトランプ大統領は主張している。アメリカとロシアはウクライナのゼレンスキー大統…
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大山鳴動も具体的な成果なし 米露首脳会談の日付は決まらず
カテゴリー:アメリカの政治ミュンヘンでヨーロッパを怒らせたバンス副大統領とラブロフ外務大臣の発言をそのまま自分の意見として伝えてしまったように見えるケロッグ特使。結局「このチームではだめだ」ということになったようでルビオ国務長…
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4月20日までの解決を目指すも ウクライナ和平交渉がトーンダウン
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢鳴り物入りで始まったロシアとアメリカの直接交渉だが結果的に大きくトーンダウンしている。結論を先に書くとルビオ国務長官がロシアの本気度を確かめるためにとりあえず会ってみるという会合になりそうだ。シロウト…
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「ヨーロッパに席はない」 ロシアとアメリカが直接和平交渉へ
カテゴリー:ロシアとウクライナ情勢アメリカ合衆国とロシアが直接和平交渉に乗り出した。ウクライナの関与は限定的になりそうだが、アメリカ合衆国は「そもそもヨーロッパは交渉に参加させない」意向だ。 そこに割って入ったのが中国である。アメリカ…
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バンス副大統領がヨーロッパを口撃 エスタブリッシュメントに対する強いルサンチマン
ミュンヘンで安全保障会議が開催された。ヨーロッパの参加者たちは「トランプ政権がどんな外交姿勢を示すのか」に注目していたがバンス副大統領は突然ヨーロッパを批判し始めた。 主語は「私」でありバンス副大統領…