ということでイギリスのスターマー首相がトランプ大統領の俗物ぶりを利用し「こっちサイド」に引き戻そうとしたところを紹介した。
だが、ゼレンスキー大統領はこのお膳立てをぶち壊しにしたようだ。記者と側近の前で口喧嘩を始めてしまったようである。その後トランプ大統領に「出てゆけ」と申し渡された。
ヨーロッパではゼレンスキー大統領を養護する声が出ておりMAGAの人たちはトランプ大統領よくやったと大統領を称賛している。
なんとか間を取り持とうとした共和党タカ派の人たちはこの大惨事ぶりに頭を抱えているのではないかと思う。明日の総括記事を読むのが今から憂鬱になってきた。
前日の「ひるおび」をなんとなく見ていた。岡部芳彦さんという方(ウクライナの専門家なのだそうだ)がゼレンスキー大統領は山師であると発言し「え?」と思った。後で調べてみたがこの発言を拾った記事はなかった。日本人が持つウクライナは犠牲者であるという心情に合わなかったのだろう。ただXではこれを拾った人がいた。原野商法と言っていたようだ。
鉱物資源の話が広がったのはトランプ大統領が一方的なディールを発表したからである。このためトランプ大統領がウクライナから鉱物資源を取り上げようとしているという印象で話が広がった。
ところがロシアやウクライナ情勢に詳しい人たちから「そもそもアレはゼレンスキー大統領の勝利計画に乗っていたものだった」という話が出てきた。
CNNの報道なのでトランプ大統領の成果をできるだけ低く見せたいという気持ちもあるのだろうが、おそらく言っていることは間違っていない。ウクライナはヨーロッパ世界(カトリック)とスラブ世界(ロシア正教)のフロントラインにあるとても危険な土地であり特に東部は荒れ果てている。また、腐敗した官僚主義のために開発が滞っている。そもそもどれだけの鉱物資源が眠っているのかがさっぱりわからない。
トランプ大統領が勝手に引っかかったのか、ゼレンスキー大統領の山師ぶりが見事なものだったのかはわからないのだが、とにかく専門家の言っていることはさほど間違っていないのかもしれない。
周囲はなんとかトランプ大統領を「こちらがわ」にとどめておこうとしているのだが、やはりシロウトとシロウトの会談ほど恐ろしいものはない。トランプ大統領は自称ビジネスの天才のリアリティショーのタレントあがりだが、ゼレンスキー大統領も喜劇役者出身だ。
現在もCNNのアップデートが続いているが「ほぼ大惨事」と言った状況になっている。一日経てば日本語でも記事が上がってくるだろうが、読みたいような読みたくないような複雑な気持ちになる。
今の最終記事はゼレンスキー大統領に対する退去命令ということになっている。
“Thank you America,” Zelensky posts after Trump orders him to leave White House
Comments
“スターマー首相のお膳立てをぶち壊し トランプ大統領とゼレンスキー大統領が口喧嘩” への2件のフィードバック
日本の安全保障はアメリカに完全に依存しているので、アメリカの現在の姿にとても動揺しました。もはや勝手に信じて依存して良い国ではないなと感じました
コメントありがとうございました。私は石破総理の受け止めに「動揺」しました。「意外な展開だったね」と他人事のような受け止めで「忍耐と思いやり」とまさかの精神論。