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ドイツで政権交代が確実に 極右AfDも躍進

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ドイツで総選挙が行われた。社会民主党が3位に沈みキリスト教民主・社会同盟(保守連合)が第1党に返り咲いた。

不安要素は2つある。1つはメルツ氏の政治信条がよくわからないという点。もう1つは言うまでもなく極右ドイツのための選択肢(AfD)の台頭である。AfDは20%程度の得票を得て第2党となった。投票率は極めて高く84%だったそうだ。ドイツ統一後では最大の投票率だったという。

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共同通信は各党の受け止めを短く伝えている。

ドイツ政界ではAfDとは手を組まないという不文律があるそうだが、結果的に20%程度の得票を得て躍進しており無視できない存在となりそうだ。

今後の注目ポイントはCDU/CSUがどこの政党と手を組むかということになりそうだ。ドイチェベレは「大連立」が最も安定すると主張するが、各媒体とも連立交渉が難航することを懸念している。

ドイツでは基本法の定めにより予算がなくなるということはないようだが、政権ができるまでは大胆な政策変更は出来ない。ドイツ経済は低迷しており「社会民主党が政権を離れれば再浮揚するのではないか」という期待も大きかった。また、トランプ大統領の撹乱により欧米のウクライナ支援の継続性にも疑念が出ている。ドイツは対応を決めきれておらず、しっかりとした政権が作られるまでは身動きが取れない。

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