カテゴリー: 国際政治
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期待通り派手でみだらで刺激的な展開 トランプ氏の口止め料裁判と小切手ジャーナリズム
トランプ氏の裁判が始まった。今回の事案は口止め料(ハッシュマネー)裁判と言われている。つまり単なる週刊誌のスキャンダル裁判なのに刑事事件であり重罪とされている。まずここがわからないという人がいるかもし…
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なぜ麻生太郎氏のトランプ訪問はアメリカを感情的に怒らせる「やらかし」なのか
麻生太郎元総理がアメリカを訪問した。テレビ東京はトランプ氏との面会が決まったと伝えている。「ああこれはバイデン政権を怒らせることになるだろうな」と感じたのだがその理由の説明が難しい。日本人はプリンシプ…
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火付盗賊戦略 なぜトランプ氏は「ウクライナは大切」と態度を豹変させたのか?
イスラエルとウクライナを支援する予算が連邦下院で採決され上院に送られた。この判断に大きな影響を与えたのがトランプ氏の態度変容だったと考えられている。ここで「なぜトランプ氏は態度を変えたのか」と疑問を感…
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神話に守られて 第三次世界大戦が回避された意外な理由
イスラエルがイランを報復攻撃した。すわ第三次世界大戦か第五次中東戦争かと思われたのだがすんでのところで回避されている。 原因を考えると意外なことがわかる。神話に守られているのである。物語の偉大さがわか…
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人はおかしくなるとどうなるのか トランプ氏の裁判に抗議して焼身自殺した男が訴えたかったこと
先ほどABCニュースでトランプ氏の裁判が行われている裁判所の近くで男が焼身自殺を図ったというニュースを見た。ダメもとでGoogleに(英語で)マックス・アザレロ(Max Azzarello)氏は何と言…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(3/3)今後「神の威光」を示す必要に迫られるイラン
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(2/3)状況を制御できなかったアメリカ合衆国と破綻したバイデン大統領の戦略
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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イスラエルのイラン攻撃の総評(1/3)欲しいものが手に入らなかったイスラエル
イスラエルがイランなどを攻撃した。すわ第三次世界大戦かという情報も飛び交ったのだが、結果的にはイランが「警報装置が作動しただけでダメージはなかった」と宣言したことで沈静化に向かっている。エントリーをい…
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【速報】イスラエルがイラン南部などを空爆
イスラエルがイラン南部のイスファハンなどを空爆した。ABCがライブ放送をおこなっているが「第三次世界大戦に発展するという主張は大袈裟か?」という会話が飛び交う。専門家は誇張だとは断言しなかった。もとも…
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「ちゃんとアメリカと相談しながらやってます」ネタニヤフ首相の巧妙なエスカレーション戦略
ガザ情勢が不思議な展開を見せている。当ブログではラファ惨劇の可能性から注目し始めたがイスラエルがイランの外交施設を攻撃したことでフェイズが変わった。もはやガザ情勢とは呼べず「イスラエル情勢」になってい…
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「ネタニヤフの泥沼」に引っ張り込まれるバイデン大統領とそれに引っ張り込まれる岸田総理大臣
日本は不幸な時に不幸な総理大臣を選んでしまったようだ。 岸田総理が日本を泥沼に引き込むかもしれない。NBCが「ネタニヤフ首相がバイデン大統領を泥沼に引っ張り込もうとしている」と書いている。岸田総理はB…
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どうやら我々はまだ第三次世界大戦の入り口にいるらしい
可能性としてはそれほど高くないが「すわ第三次世界大戦」の危機はまだ去っていないようである。イスラエル情勢をめぐって我々はまだ危険な入口の扉が開くかどうかという瀬戸際にいる。 「これは管理された戦争であ…
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深夜のテルアビブに鳴り響く警報 ライブで進捗を伝える放送局も
先ほどロイターなどが「イランがイスラエルに向けて報復のドローン攻撃を開始した」と伝え始めた。攻撃がイスラエルに到着するまでに数時間かかる見込みで、イスラエルがどの程度迎撃に成功するのか、またイスラエル…
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ドイツとアメリカ合衆国でイスラム国の影響を受けたテロ未遂事件が起きる
日本でも同じことが起こりかねないと言えば多くの人は笑うだろう。 アメリカ合衆国で18歳の少年がイスラム国の影響を受けたとみられるテロを計画していたと話題になっていた。ドイツでも同じようなケースが報告さ…
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岸田総理はセリフのない脇役 アメリカ・日本・フィリピンが首脳会談を行う
カテゴリー:アメリカの政治アメリカ・日本・フィリピンが首脳会談を行い、中国を念頭にした防衛協力網の整備が話し合われた。バイデン大統領の狙いは明白だ。アメリカを中心にした国際協調体制を構築できることを示し、トランプ氏との「格の違…
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行き詰まったら問題を作ればいい イスラエルとアメリカがイランを警戒
国際政治を見ていると「なるほどなあ」と思うことがある。今回はイランとイスラエルの関係が緊張しているという問題を見る。ガザ情勢が行き詰まっているためにイランを指差して視点をずらそうとしているのかもしれな…
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ネタニヤフ首相の発言はどうせ虚勢(はったり)とアメリカ政府が判断
本日は「ミラージュ(蜃気楼)」をテーマにした記事が多い。緊張感は高まっているが冷静になって見てみると「なんだそんなことか」という状況が増えているのだ。 別のエントリーで自衛隊と米軍の「統合」はミラージ…
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There is a date for Rafah Invasion – ラファ侵攻の日程はある
日本のメディアでは「ラファ攻撃の日付は決まっている」と翻訳されている。ロイターのヘッドラインは「There is a date’ for Rafah invasion」でありBBCはBen…
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イスラエル軍が南部ハン・ユニスから撤退で逆に高まる緊張 合衆国はテロに警戒
イスラエル軍がガザ地区の南部ハン・ユニスからの撤退を始めた。日本ではロイターなどの外国通信の伝聞報道が主になっていて事情がよくわからないが「イスラエルがバイデン大統領のメッセージを深刻に受け止めたので…
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「支援を打ち切るぞ」でようやくイスラエルが検問所と港を解放
ガザ戦争は非常に緊張した状態が続いている。イスラエルが攻撃を止める兆しはなくこのまま惨劇につながるのではないかと書いてきたが、ここにきてようやく改善の兆しが見えてきた。 アメリカ市民が1名亡くなったこ…
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世界経済を大混乱させかねない習近平国家主席の「新質生産力計画」
カテゴリー:中国の政治経済と持続性イエレン財務長官が中国を訪問中だ。中国の過剰生産能力にたいして「そんなことはおやめなさい」と中国するのが目的とされている。アメリカの国益を守る動きなのだろうとあまり注目していなかった。ところが中国側に…
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もう何もかも無茶苦茶になってしまえばいい ネタニヤフ政権がわかりやすく暴走し始めた
ついに情報量が飽和した。そんな印象だ。イスラエル・ガザ関連の外国通信の記事が処理できる量を超えた感覚がある。日本では全く取り上げられておらず「そんなことになっているのか」と驚く人もいるかもしれない。今…
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自民党の凋落に酷似 トルコの地方選挙でエルドアン大統領率いる政党AKPが大敗
トルコで地方選挙でAKPが大敗しエルドアン大統領にとっては大きな痛手となったなどと各紙が伝えている。 この地方選挙での大敗の状況は日本とよく似ている。改革を先延ばしにしてきたが金利を抑えていたために地…
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下院議員のティム・ウォルバーグ氏が「ガザに原爆を落とせ」と主張
ミシガン州選出のアメリカ下院議員ティム・ウォルバーグ氏が「長崎と広島のようにガザを扱うべき」と主張し物議をかもしている。ガザに原爆を落とせば問題は解決し世界が平和になるとの主張と受け取られたからである…
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アメリカの現在は日本の未来? 低所得層がファストフードを食べられなくなっている
ロイターが「アングル:米ファストフード業界、アプリ利用の割引で低所得層つなぎとめ」という記事を出している。タイトルだけを読むとインフレのせいで低所得者はファストフードしか食べられなくなっていると解釈し…
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イスラエルが内閣崩壊の危機 最高裁判所が超正統派の優遇措置に是正勧告
ネタニヤフ首相が率いる内閣が崩壊の瀬戸際に立たされている。最高裁判所がユダヤ教学院(イェシヴァ)への補助金中止の仮処分を出した。なぜこの仮処分が政権の崩壊につながるのかをわかりやすく見てゆく。
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ラファ惨劇前夜のイスラエル戦時内閣が混乱・空中分解の危機
イスラエルは国際的に孤立する中でラファの地上波攻撃に踏み込もうとしている。仮にラファ攻撃が行われれば近年稀に見る人道上の大惨事になるだろう。日本のメディアはほとんど関心を持っていないがアルジャジーラが…
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中国のハッカー集団APT31とAPT40が米・英・豪・ニの政府機関をターゲットにしたサイバー攻撃
今回のテーマはやはり中国は民主主義陣営を攻撃していたという話である。日本人のこの問題に関する意識の希薄さが懸念される。 ロイターに気になる記事が2本出ている。内容はそれぞれ各国の政府や政治家が中国のハ…
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【速報】ついにアメリカがイスラエルを見放す 安保理でラマダン即時停戦の歴史的決議
アメリカ合衆国は安全保障理事会においてこれまで一貫してイスラエルを擁護するために拒否権を発動していたがついに庇いきれなくなってしまったようだ。ラマダン期間の停戦を求める決議に対して拒否権を発動せず棄権…
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想定通り プーチン大統領はモスクワで133名が亡くなったテロを政治利用する考え
モスクワ郊外で発生したテロ事件の犠牲者は133名になった。今後もさらに増える可能性がありそうだ。 日本では「真実を特定せよ」という人たちが増えているが、おそらく現時点ではこれはあまり重要ではない。重要…