カテゴリー: 歴史
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「ソ連の北海道占領計画」が明らかになり、日本の戦後史理解が少しだけ前進する
カテゴリー:歴史終戦記念の日が終わった。旧来通りの「戦争は繰り返しません」という終戦特集もあるのだがこれまでとは違った角度の分析も見られるようになった。中でも興味深かったのが読売新聞の北海道分割計画の話だ。「ソ連軍、…
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ルーマニア民族の成立とネイションステート
カテゴリー:歴史ルーマニアが気になっていた。国土の真ん中にカルパチア山脈があり国土が分断されている。なぜこんなところに「民族的な一体性を保った国民国家があるのか?」と思ったのである。長い間疑問を放置していたのだが、最…
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「朝鮮には車輪がない」の嘘と本当
カテゴリー:歴史朝鮮の植民地化を正当化した人はよく「車輪さえなかった朝鮮を近代化してやったのは日本だ」という。遅れた国をわざわざ日本が開発してやったのだから植民地支配だなどと恨まれる筋合いはないというわけである。ここ…
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チンギス・ハーンと中国共産党の「民族弾圧」
カテゴリー:歴史中国が圧力をかけて内モンゴル自治区の博物館とフランスの博物館が企画した展示を潰したという記事を読んだ。「中国が圧力「チンギスハン」を削除せよ 仏博物館、企画展延期に」という内容である。「チンギスハン」…
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ますますめちゃくちゃになる靖国神社の議論
カテゴリー:歴史2016年以来、4名の閣僚が靖国神社に参拝したそうだ。習近平国家主席が訪日しなくなり配慮が必要なくなったからであろう。日本人にはご都合主義なところがある。だが、ところがこれに関連するニュースを見ていて…
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明治政府はなぜプロイセンの憲法を模範したのか
最近ドイツ帝国について調べている。最初のきっかけはなんだったのか忘れてしまったのだが、調べているうちに「明治政府がなぜプロイセンの憲法を模範したのか」ということが気になった。もう少し調べてみて「おそら…
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カトリック教会はなぜ妻帯を禁止しているのか
カテゴリー:歴史「政治の起源」を読んでいる。ようやく上巻を抜け出し下巻に入り、やっとヨーロッパの事情が出てきた。「法の支配」と「説明責任」である。この中にカトリック教会の妻帯の話が出てくる。いま、まさにローマ教皇が妻…
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時代とともに移り変わるべき大嘗祭
令和に代替わりして初の新嘗祭である「大嘗祭」が行われた。Twitterで島田裕巳さんが大嘗祭を経ない天皇は「廃帝」とか「半帝」と呼ばれたと言っていたので「例外を除いては大嘗祭をやってきたのだろう」と思…
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半島国デンマークは本当に半島なのか
カテゴリー:歴史Quoraで半島国家についての質問があった。韓国や朝鮮を揶揄するものなのだと思うのだが、面白そうなので答えてみた。 インド、アラブ、イタリア、スペイン、朝鮮などたいていの半島は山脈や砂漠で大陸と切り離…
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GHQ占領下でリベラル政権を潰したのは誰だったのか
カテゴリー:歴史占領下中道政権の形成と崩壊―GHQ民政局と日本社会党を読み終わった。後半の片山政権崩壊と芦田政権崩壊の部分である。 この本には二つのラインがある。一つはGHQの民政局のラインである。ケーディス民生局次…
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貧弱な歴史教育の犠牲者としての私たち日本人
カテゴリー:歴史日韓関係を見ていて「俺が全て悪いのか」という心理状態に着地した。つまり一つ謝ってしまうとどこまでも謝らなければならないという恐怖心があり謝罪を難しくしているのではないかという仮説を作ったことになる。 …
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なぜ日本の戦争責任の議論はぐちゃぐちゃになるのか
カテゴリー:歴史先日、第二次世界大戦は侵略戦争だったのかという議論に回答した。回答していて「納得感は得られないだろうなあ」と思った。日本人が考えているオトシマエのつけ方と世界の考え方があまりにも違うからである。 そこ…
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平成改元時の新聞を読んでみた
カテゴリー:歴史令和令和とうるさい。「あれ平成改元時にはそんなことなかったのになあ」と思って、当時の1月の朝日新聞を読んでみた。 前回の改元が盛り上がらなかった理由はすぐにわかった。盛り上げる必要がなかったのである。…
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日本史の論点 – 邪馬台国はどこにあったのか
カテゴリー:歴史評判の「日本史の論点」を読んだ。とはいえ日本史の全部に興味があるわけではなく、古代史と大正デモクラシー以降だけを読んだ。もちろん、細かい点を全部把握できたわけではないのだが、なんとなく人にお話ししたく…
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ポピュリズムとアルゼンチン型の没落
カテゴリー:歴史前回「トランプ大統領のアメリカがラテンアメリカ的なポピュリズムに陥っているのでは?」と書こうとしてやめた。アルゼンチンについてよく知らなかったからである。アルゼンチンの政治はポピュリズモとして知られて…
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労働者が小作化される日本と李氏朝鮮の共通点を考える
カテゴリー:歴史前回は大韓帝国を見ながら「現在の検地」にあたる労働統計の問題について考えた。今回は、李氏朝鮮と現代日本の似ている点、違っている点について考えたい。 似ている点は、足元の税収に興味が持てなくなっていると…
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戦隊ものと時代劇の簡単なまとめ
カテゴリー:歴史戦隊もの・時代劇・刑事ドラマは同根であり、勧善懲悪という同じ根を共有している。これとは別に西洋的な自我を導入しようとした演劇もあったのだが、こちらは移植に失敗しつつあるのかもしれない。
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ベルギーの連続テロ事件
カテゴリー:歴史ブリュッセルで30人以上が亡くなった。やっと自由主義対社会主義の対立を乗り越えたかに見えたヨーロッパだが、今度はキリスト教対イスラム教という対立が生まれているようだ。