今回もまた安倍首相批判である。だがこの批判は「ブーメラン」で菅直人首相の話が出てくる。おそらくは日本人が抱える統治の失敗の典型的なパターンなんだろう。真面目に原因を突き詰めるならば「責任の所在があいまいで意思決定しない集団が意思決定すると社会は崩壊する」ということになる。平たく言い換えれば「サッカーの試合において監督が選手を置き去りにしたままでボールを持って走り出すとゲームが崩壊する」みたいなことである。
“安倍首相の決定はなぜ社会を崩壊させるのか” の続きを読むなぜ日本人は承認欲求をネガティブに捉えるのか
本日のテーマは日本人と承認欲求である。日本人は承認欲求をネガティブに捉えることが多いと思う。この理由と意味づけについて考える。最終的に行き着いたのは「個人主義」である。
“なぜ日本人は承認欲求をネガティブに捉えるのか” の続きを読む安倍政権の限界が一気に露呈しているが誰も敗戦が認められない
新型コロナウイルス対応に対する混乱が広がっている。これを見ていて安倍首相の重大な限界が見えたと思った。変化する状況に対応できないようなのだ。これがわかると安倍首相のこれまでの行動原理がわかると思った。
“安倍政権の限界が一気に露呈しているが誰も敗戦が認められない” の続きを読む家産制についてゆるく考える
フランシス・フクヤマの本「政治の起源」(政治の起源 上 人類以前からフランス革命まで)と(政治の起源 下 人類以前からフランス革命まで
)を読んでいると家産制という言葉が出てきた。よく知らないので調べてみることにした。社会学や政治学の勉強をしたことがないのでよくわからないのである。調べて行くと「悪口」として使われることが多いようだった。
ネトウヨの愛国心と隠蔽思考が日本社会を滅ぼす
フジテレビで櫻井よしこさんの言い分を聞いていたのだが「これ本当に日本はこの人たちに滅ぼされるのでは?」と思った。この文章も「櫻井よしこ」と呼び捨てにしたいくらいなのだが、そこはこらえておきたい。問題は人格ではなく思考だからである。最初は冗談だと思っていたのだがどうやら本気らしい。おそらく櫻井よしこさんは「自分が新型コロナウイルスに感染するなどとはつゆほども思っていないのではないだろうか」と思った。
“ネトウヨの愛国心と隠蔽思考が日本社会を滅ぼす” の続きを読む日本で「説明責任」が発達しなかったのはなぜか
フランシス・フクヤマの「政治の起源」を読んでいる。いよいよイギリスの章を読み終わりあとは総括の部分だけを残すことになった。答えだけ読むと理解できないので、本の中にあるフレームを使って日本の分析をしてみる。
“日本で「説明責任」が発達しなかったのはなぜか” の続きを読むカトリック教会はなぜ妻帯を禁止しているのか
「政治の起源」を読んでいる。ようやく上巻を抜け出し下巻に入り、やっとヨーロッパの事情が出てきた。「法の支配」と「説明責任」である。この中にカトリック教会の妻帯の話が出てくる。いま、まさにローマ教皇が妻帯の許可に動いているという事情がありホットなトピックでもある。
“カトリック教会はなぜ妻帯を禁止しているのか” の続きを読む奴隷王朝と説明責任
Twitterでは「なぜ政府が説明責任を果たさなくなったのか」とか「日本の民主主義は崩壊しつつある」というようなTweetが毎日飛び交っている。今日はそれを考えるためにどういうアプローチを取ればいいのかを考える。
“奴隷王朝と説明責任” の続きを読むCOVID-19対応:「現場はちゃんとやっている」がどんどん裏切られる
今回の話はTwitterで話題になっている岩田健太郎教授のYouTube動画についてだ。「現場がちゃんとやっている」という信頼感がどんどん裏切られるという話を書く。だが政府批判を期待しているとちょっと裏切られるかもしれない。今後の話につなげたいのでやや勿体つけた書き方になっているからである。
“COVID-19対応:「現場はちゃんとやっている」がどんどん裏切られる” の続きを読む新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)をめぐる人々のまだらな対応
連日安倍政権批判と絡めて新型コロナウイルス肺炎のことを書いている。今回は批判はお休みにして人々のまだらな対応について書いておきたい。この何が問題なのかと考えていたのだが、おそらく差別・被差別構造が根元にあるからだろう。そして誰もが差別される側になる可能性がある。
“新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)をめぐる人々のまだらな対応” の続きを読む