アメリカ民主主義の混乱とバイデン大統領の支持率低下

バイデン大統領の支持率が下がっている。アフガニスタン撤退がきっかけになり、新型コロナウイルス対策が重なったとCNNは分析している。民主党も共和党も支持していない無党派の離反が響いているようだ。一方で民主党支持者の支持は維持されている。このため、外に敵を作る手法がますます目立つことになり「アンチ」も増えている。国民の一体化が必要なアメリカの民主主義は危機にあるといって良い。

この不人気はバイデン政権が要の政策として掲げるインフラ関連法案(ビルド・バック・ベター)の成立を難しくしているのだが影響はそれだけではなさそうだ。

“アメリカ民主主義の混乱とバイデン大統領の支持率低下” の続きを読む

新型コロナウイルスは政治的にはただの風邪になりつつある

今回は小池百合子東京都知事について考える。決して責任を取らず「やっているフリ」に徹する政治家である。今回は「なぜこのような人が長年都知事でいられるのか?」という分析をする。いろいろ調べてゆくと小池さんのように責任を取らない人が長年リーダーでいられるのには納得できる理由があることがわかる。要するに小池都知事はみんなが聞きたいことを言っているだけなのだ。

これをコメンテータ型の政治と呼ぶことにする。一億総他人事社会にふさわしい政治的リーダーだ。

“新型コロナウイルスは政治的にはただの風邪になりつつある” の続きを読む

バイデン大統領がロシアのウクライナ介入を容認してしまう

国際社会は今ウクライナ情勢を懸念している。前回の北京オリンピックに前後してジョージア(グルジア軍)とロシア軍が先頭を起こしたという前例があるからだ。

そんな中、バイデン大統領がウクライナへのロシア介入をうっかりと認めてしまった。ロシア議会はさっそくウクライナに親ロ政権ができた時にすぐさま承認できるようにという要請を始めた。これは日本に取っても影響が大きい。中華人民共和国が台湾に介入するためのケーススタディになり得るからである。

日本人はアメリカを定数のように考えたがる。だが、実際にはアメリカは巨大な変数になりつつある。平たい言葉で言うとアメリカ大統領の動きによって日本の安全保障はかなり危険な状態に陥る可能性がある。もっと平たい言葉でいうとアメリカはそれほどあてにならないしバイデン大統領はなおさらだとなる。

“バイデン大統領がロシアのウクライナ介入を容認してしまう” の続きを読む

民主主義が必要なかったトンガ王国

トンガでフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山が噴火してしばらくがたった。フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山はカルデラ噴火を起こしたものと考えられる。カルデラ噴火は通常の噴火と違い周囲に壊滅的な被害を与える。日本では鬼界カルデラの噴火で南九州の縄文文化が滅んだとされている。このことからカルデラ噴火の大きいものを破局噴火と言ったりする。

トンガの噴火は「破局」まではいかなかったがトンガの経済や政治に大きな影響を与えるだろう。すでに世界各国からの援助の申し出がある。各国は援助を足がかりに経済的なつながりを保とうとする。この結果、もしかしたら親中国家が一つ増えるかもしれない。トンガの民主主義はそれほど発展していないからだ。

“民主主義が必要なかったトンガ王国” の続きを読む

バカは自分がバカだということを知らないし検索しても自分がバカであることに気がつけない

トランプ大統領支持者が進んで民主主義を破壊するのを見た時や安倍政権の支持者たちが立憲政治を破壊しようとした時、民主主義を維持する上で市民が知識を持っていることは重要だということを学んだ。

バカがはびこると民主主義がどんな目に合うかということを学んだ数年だったといって良いだろう。そこことを痛感する本を読んだ。それが「クラウド時代の思考術」である。面白い本だが、題名が悪い。「バカは自分のバカに気がつけない」というようなタイトルにしたほうがよかった。

“バカは自分がバカだということを知らないし検索しても自分がバカであることに気がつけない” の続きを読む

小池百合子東京都知事の危険な「五類」ゲーム

当初の予想通りオミクロン株が拡大しはじめた。東京都の感染者は7000人に達した。これを受けて政府はまん延防止等重点措置の適用範囲を議論し始めた。このブログは部分最適と全体最適ゲームという観点から様々な問題を見ているのだがコロナ対応も例に漏れずこの類型に当てはまっている。

政治家たちは誰にも恨まれたくないので意思決定を避けている。判断を任された飲食店は困惑し市民たちもどう行動を変えていいかわからない。病院は自己防衛に走り緊急搬送が困難になる事例が増えている。

だがそれだけではない。誰も意思決定をしないということを見越して責任を回避する人まで現れる。今回はそれを五類ゲームと名付けた。

“小池百合子東京都知事の危険な「五類」ゲーム” の続きを読む

2024年トラック輸送問題と非協力社会

きっかけはくだらない疑問だった。トラックドライバーが足りないのなら鉄道で運べばいいのではないかと思ったのだ。だが、その疑問を調べていて長距離ドライバーが足りないという問題は実はかなり深刻な問題になっているのだということがわかった。2024年に再びトラックドライバーの不足が問題になりそうなのだ。

“2024年トラック輸送問題と非協力社会” の続きを読む

東大前刺傷事件を起こした生徒が通う名門高校が生徒の切り捨てを図る

東大前で受験生らが刺された事件で「殺人未遂容疑で逮捕された少年(17)が通う高校」がコメントを出した。週刊誌報道から愛知県の東海高等学校のことであると思われる。あまりにも明後日の方向を向いているので暗澹とさせられた。中でもいたたまれないと思ったのが状況をコロナと生徒の受け止め方のせいにして事件と向き合わなかったことである。

ただ、考えを進めるとこの高校もまたゲームの中にいることがわかる。彼らもまた抜けられないのだろう。

“東大前刺傷事件を起こした生徒が通う名門高校が生徒の切り捨てを図る” の続きを読む

東大農正門前無差別刺傷事件・へずまりゅう・ゲームリセット社会

この文章を読む前に考えて欲しい。あなたが「クソゲー」と言われるゲームをプレイしているとする。なかなか勝てない。その場合「どうするのが正解」だろうか?

大学共通テストが行われる東京大学農学部の前の路上で受験に来た高校生二人と高齢男性の一人が刺された。刺したのも受験生なのではと言われていたが高校二年生だったそうだ。自分は東大を受験するんだと言いながらも受験生を刺していて頭の中が整理できていない様子がわかる。ただ彼のやろうとしたことは明白だ。このゲームをチャラにしてやると意気込んでいるのである。彼はその目標は達成した。

社会はそれがうまく理解できない。新聞では容疑者の名前と学校名は伏せられているが世間の関心は「どこの学校の学生がやったんだ」ということになっているようだ。週刊文春は愛知県の名門で偏差値75の東海高等学校の高校二年生だったと報じている。一方で受験生の親は「警備をしっかりして欲しい」と戸惑っている。

“東大農正門前無差別刺傷事件・へずまりゅう・ゲームリセット社会” の続きを読む

聴く力の岸田政権のオミクロン対策は予め失敗が予想されているのだが……

東京都の感染者数が倍増している。1月1日時点では100人に満たなかったが、みるみるうちに2000人、3000人、4000人と増えていった。オミクロン株の流行が始まったのだ。

おそらく岸田政権のオミクロン株対策は失敗するであろうと思った。岸田政権は聴きすぎるからである。

一方で、事態は混乱するであろうがこれが直ちに岸田政権の基盤には影響しないだろうとも思う。民主主義が定着した国と違い日本人はそれほど政治には期待していない。

“聴く力の岸田政権のオミクロン対策は予め失敗が予想されているのだが……” の続きを読む