平井大臣の恫喝騒ぎの裏にあった官僚と大臣の利権争い

デイリー新潮の記事がNECの顔認証システムの裏にある利権争いについて書いている。これを読むと今の政権が日本の成長にとって疫病神になっていることがわかる。どこかパーツを入れ替えればなんとかなるというレベルではなく「総取り替えしないとダメなんだろうなあ」としか思えないという徒労感も感じる。成功体験に見放されたいわゆる「黄昏病」なのであまり分析しても意味がないのかもしれない。

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「初めての楽天モバイル」の印象は顔は劇画だが体は幼稚園児の落書きのようだった

楽天モバイルが1年間無料を実質上延長するプランを出した。4月1にからは1GB以下であれば引き続き無料で使えるという。Rakuten Miniという1円で利用できる端末もあるので申し込んで見た。結果的に「タダより高いものはない」と思い知らされることになった。と同時に三木谷さんという人は経営者には向いていないんだろうなと痛感した。

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古いAppleTVでアメリカのニュースを見る

アメリカのニュースを見たいのだがCSにお金を払ってまで見るのもなあと思っていた。ところがひょんなことからABCニュースが見られるようになった。中古のAppleTVを手に入れたのだ。




小さな黒い箱がAppleTV

このAppleTVは第二世代と呼ばれる古いものだ。「セットアップができない」という理由で1,000円で売られていた。セットアップには専用のAppleリモコンが必要なのである。

Macのガラクタを集めているウチには古いAppleリモコンがある。セットアップができるなあと思って買って帰った。セットアップは簡単だ。手持ちのAppleIDを入れると全てが終了する。難しい設定は何もない。テレビはCOBYの中古で1,500円である。

最初は「おもちゃ」としてiPhoneやiPodの映像を映してみた。だが、それは一度やったら「ああ、できたね」で飽きてしまう。昔はこの世代のものでもYouTubeが見られたようだがアプリのサポートが終わってしまって見られない。また、自分でアプリを追加することもできない。かなり使えない箱なのだ。

AppleTV第二世代はiOS5.3時代にはジェイルブレーク(脱獄)ができ自分でアプリを追加できたそうだが、6.2にアップデートするとそれができなくなるらしい。だから今あるコンテンツ以外は見ることができない。できるのはiTunes Storeから映画を買ったりレンタルしたりする(これはこれで楽しめそうだが)くらいのようだ。

YouTubeがどうしても見たければMacのSafariを使って中継するかiOS系の機器をストリーミングするというやり方もある。ただ、これもやり方を勉強したら飽きてしまった。iPhoneに入っている写真をみんなで見るというような使い方はできるかもしれない。かつてのようにホームシアターシステムに音楽を送るという使い方もできる。

「やっぱりおもちゃだからそんなに使えないなあ」と思ったのだが、ひょんなことから新しい使い道が決まった。ABCとBloombergが見られるのである。YouTubeでも同じようなものが見られると思うのだが「見たいものを選んでくれ」という形式なので何がイチオシなのかよくわからないという欠点がある。

最初の10分くらいは何を話しているのかわからなかったが、そのうち耳が慣れてきた。今は便利になっていて、わからない単語があるとパソコンなどで調べられる。英語の勉強をしたい人には面白いのではないかと思った。

今はバイデンさんとトランプ大統領の「対決」について流している。トランプ大統領が「バイデンは頭がおかしい」と主張しバイデンさんは「相手にしない」というようなことをやっていた。バイデンさんを支持する人は30%いて民主党ではトップなのだが、それでもまだ20名の民主党候補の1名にすぎないそうだ。だから、トランプ大統領と遊んでいる余裕はないのだという。

普段「マスゴミ批判」にばかりしているのでテレビの否定的な部分ばかりが目についてしまうのだが、今何が起きているのかを知るためには選択式のネットよりもテレビのほうがわかりやすいということもわかる。

バイデンさんのニュースの後には、共和党のEPAがトランプ大統領を批判しているというニュースが流れていた。昔ならEPAが何なのかわからないまま見ていたと思うのだが、今は検索して調べられる。トランプ大統領が環境系の予算を減らしているという話のようだ。

ABCをしばらく見ていて「あれ疲れないな」と思った。変な声色のナレーションとコメンテータがないのだ。あれがいかに人を疲れさせるかということがよくわかる。

「知りたいことだけが簡潔にわかる」というのは気持ちがよいものだが、これができるのは記者たちが自分の言葉で話ができるからだ。このため、アンカーは知りたいことを記者に質問し、記者がサクサクとそれに答えてゆくという形式でニュースが進む。これができるのは記者たちが地方局から選りすぐられて上がってくるからなのではないかと思う。

日本の記者は会社の「おつかい」に過ぎないので自分の言葉で何かを話すことはできないし、何かを話すことも許されていない。さらに、何が起きているかよりも「みんながどう思うのか」ということを気にする日本人はコメンテータの顔色を見ないとニュースをどう評価していいかわからないことになる。

もっともこんな苦労をしなくてもCS放送で好きなチャンネルを購読すれば良いだけの話なのだが、やる気になればいくらでも海外報道に触れられるようになった。マスコミ批判だけしていても日本のメディアが意見を聞いてくれるとは思えないし、そろそろ対応もできなくなっているのではないかと思う。

パソコンで全てをこなすのもいいが、安いPCとモニターを買ってくれば簡単にニュース専用テレビを設置することができるようになっている。

ABCはネットにかなり力を入れているようで、同じプログラムはPCでも見ることができる。また、iTunes Storeでアプリを手に入れることも可能のようだ。たったこれだけのことで、生の英語に触れて時事問題にも詳しくなることができるのである。

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ついに情報汚染に手を染めたNHK

NHKがAIを使って凄まじい数の統計を処理して「これが日本の問題を解決する」とやった。さらに40歳代の一人暮らしを名指ししたために、多くの人の反発を買う事になった。前半だけ見て後半は見なかったのだが、少なくとも、因果関係を無視した番組構成になっていた。そして因果関係が無視されているという事は、多分参加者たちも築いているようだった。

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クロネコヤマトで荷物を追跡するときわかることとわからないこと

ヤフオクで買い物をした。最近は伝票管理システムがしっかりしているので配送情報が追えるようになっている。配送状況が追えるようになると「今どこにあるのかなあ」ということが気になって仕方がない。だが、実際に追ってみると完璧な追跡もできないようだ。そこで「いったい、どんな仕組みになっているんだ」ということが気になりだしてしまった。気になったのでヤマト運輸に問い合わせをした。




伝票データは、誰かが入力しないと記録が残らない。ヤマトのシステムを使って出荷伝票が起票されていればメールで予定などを教えてもらえるらしい。そのためには、名前と登録電話番号が一致し(電話番号がキーになっているのだろう)ている必要があるとのことだ。また起票システムは顧客側の管理らしいので、手書きなどはトラッキングができないのではないかと思う。いちいち入力するのが手間だからだろう。

箱BOONの追跡画面。ヤマト運輸から情報をもらっているのだと思うが、伝票ナンバーを覚えてくれないので毎回入力する必要がある。お届け予定日まではわかる。

いずれにせよ、伝票がヤマトのシステムに乗れば、あとはクロネコメンバーズを使って伝票を追うことができる。できるのだが、最初から全てがわかっているというわけでもなさそうだ。今回は伊藤忠が展開している箱BOONというサービス(現在は廃止済み)をお願いしたのだが、これはファミリーマートで起票する。この時点で伝票番号は振り出されるが、この時点ではヤマトのシステムには載っていないので、ヤマトの人がピックアップするまではシステムで追うことはできない。

実はこの時点で3つのシステムが使われている。ヤフオクのシステムからファミポートに移り、最後にヤマト運輸に乗る。どうやらシステム連携はされていないのではないかと思う。手書きデータならヤマト運輸のオペレータが入力する手間があるわけだが、システム連携すれば入力の手間はないから、最初から到着予測ができるような気もするが、そうはなっていないようだ。ちなみにファミリーマートは伊藤忠が物流サービスを行っているということなので、システムは一体化されているのかもしれない。

いずれにせよ、荷物がコンビニからヤマト運輸のドライバーに渡った時点でヤマト運輸のシステムに入る。この時点でセンター(0570-200-000)に問い合わせをすれば、次のホップ先にいつ着くのかということは教えてもらえる。また、クロネコヤマトのシステムに受け手が自分で伝票登録すればあとは伝票番号を入れなくても随時検索できるようになる。

この場合は岩手県から千葉県に送られている。が、千葉側が受け取るまでいつ届くかが予測できないために当然変更もできない。地図上では岩手県の営業所に止まっていることになっている。荷物にGPSついているわけではないので、まあこれは当然かもしれない。対象外と表示されているが、千葉につけば対象になるはずで、ちょっと表示が紛らわしい。

例えば、奈良から千葉に荷物を送る場合は、奈良のセンターは次のホップ先が千葉であるということはわかっているので、そこまでの情報は入るのだが、それ以降「いつどこに発送するのか」ということはわからないようだ。それは千葉のセンターの管轄なのだ。

箱BOONでは依頼するときに局留め指定をすることができる。もしここで局留め指定をせずに、あとでスケジュールを変更することもできるのだが、その指定は、千葉なら千葉に届いたときに行われる。管轄指定局に自動的にゆくのだが、それが受け手にとっては最寄りの拠点かどうかはわからない。ゆえにここで最寄りの営業所に転送してくれというと、さらに1日かけて最寄りにトランスファーする仕組みになっているようだ。転送処理は千葉に届いたときにしかできないので、Webなどで伝票をチェックしつつ、伝票が受け取り県のシステムに入った時点から出荷されるまでのわずかな間に依頼を行う必要があるようだ。ちょっと不便である。

このようなシステムの話には興味がない人がほとんどだと思うのだが、わかっていると問い合わせのときに便利ではある。と同時に今のシステムでは、システムの都合を受取人が「忖度」してやる必要がある。システムが目配りをしてくれるということはないのだ。

出荷伝票が起票された時点で最短経路と受け取れり予想日時がわかれば、柔軟に対応できるとは思うのだが、これができないのには2つの理由があるということがわかる。システムが実は意外とつぎはぎになっており、伝票を起票した時点で将来を予想することができないからである。

後者は、例えばGoogleなどでおなじみの技術だ。Googleでは現在地と目的地がわかれば最短経路と到着予想時間が確認できる。最初は間違いがあるかもしれないが、精度はだんだんと上がってゆく。このためにはAI技術を使う必要があるわけだが、技術自体は難しいものではなさそうだ。

難しいのは既存のシステムに「配達予測」を組入れることなのかもしれない。もしヤマト運輸のシステムがCOBOLだったとすれば、そこにAIを組み込むことはほとんど不可能なわけで、意外とそんなところが生産性の向上を妨げているのかもしれない。

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できるだけ手間をかけずに趣味の写真をまとめる

Webサイトを使ってコレクションの写真をまとめて発表したい。でも、できたらシステムのメンテナンスではなくコレクションそのものに集中したいですよね。そこで写真の管理を極力簡単にするようなワークフローを考えてみました。準備するのはPHPが動くウェブサーバーとMacintoshです。globは4.3以上で動くそうですがもうPHP5じゃないシステムは残っていないと思います。最新のバージョンではWeb共有はなくなってしまいましたが、ローカルでAppacheを走らせることは可能だそうです。
まずコレクションの写真を撮影したら作品ごとにフォルダーを作ります。Macintoshはフォルダーに写真を貼り付けられるのでフォルダーのサムネイルを写真にすると整理が楽です。Windowsの人はどうやって写真を管理しているのだろう。

  1. フォルダーを作る。
  2. コマンド+iで情報を表示しフォルダーアイコンを選択。
  3. 好きな写真をコピーして、貼り付けます。


前回作ったシステムに導入してゆくのですが、今回はあらかじめディレクトリとタイトル情報を配列化しておきました。こうするとデータベースを作らなくて済むので楽です。管理画面を作る必要もないし、phpMyAdminを毎回叩く必要もありません。で、コアになるコードはこれだけ。ファイルはアルファベット順に読まれるので時系列順に名前をつけておいたほうがいいです。これでファイルを追加するたびにデータベースを書き換えたりHTMLを書き換えたりする必要はなくなります。

foreach (glob($dir,GLOB_BRACE) as $imagefiles){
echo <<<EOF

<div class=”item”><a href=”$imagefiles” rel=”lightbox[images]”><img class=”centerimage” src=”$imagefiles” alt=”image”></a></div>
EOF;
}


<script src=”masonry.pkgd.min.js”></script>を使うと自動でグリッド上に並びます。Masonryなどは別途ダウンロードしてください。スマホでの表示を考えると横幅280ピクセル位がよさそうです。帯域が狭いときはサムネイルとなどを作ったほうがいいのかもしれませんが、面倒なので今回はやりません。回線が早いと読み込みにさほど時間もかからないので便利な時代になりました。サムネイル作りはPHPで自動できると思います。
<script src=”lightbox2/src/js/lightbox.js”></script>をライトボックス化のために導入します。面倒なので自分でプログラミングはしません。ライトボックスを使うとこのように大きな画像が表示できます。スマホで試したら自動で表示変更してくれました。ただスワイプじゃないのでちょっと気分が出ません。スワイプで使えるプラグインも探せばあるかも。 Masonryは最初の読み込みで不具合がでることがあるので、イメージがロードされた時に並べかえが必要です。そのためにもプラグインを導入します。<script src=”imagesloaded.pkgd.min.js”></script>です。イメージがロードされたらこれを読み込むと画像が整列するという仕組みです。

$(function() {
var $container = $(‘#container’); $(‘#container’).imagesLoaded( function() {
$container.masonry({ itemSelector: ‘.item’, isFitWidth: true, isAnimated: true
});
});
});

で、グリッドが自動なので縦と横の写真が混在していても大丈夫です。スマホでもなんとか表示できます。

DISQUSを使えばコメント欄もつけられます。Twitterでシェアなどもできますが、その場合にはmetaタグなんかを整備しておいたほうがいいです。これで、写真を軸にしたSNSも簡単に作れるわけです。今回の例は植物なので時系列で並べてますが、ジャンル別にディレクトリを分けてもいいと思います。

5分でイメージライブラリを作る

ウェブサイトを作る時に写真だけ並べたいことがある。普通だとすべてイメージタグを手書きで書いたり、データベースにあらかじめ登録したりという作戦を考えるわけだが、最近では随分と楽になっているようだ。作ってみて大変驚いたので記録を残しておく。PHPとjQueryを前提にしている。
第一にディレクトリの一覧を取得する。いろいろなやり方があるのだが、foreach(glob,$name_of_directory,GLOB_BLACE) as $filename {処理}の1分で済んでしまう。directoryを開けたり閉めたりする必要はなくなっているようだ。$name_of_directoryはpath_to_dictory/{*.jpg}としておくと拡張子を限ってファイル一覧を表示することができる。
次にjqueryを読み込んだ上で、masonryを読み込む。グリッドレイアウトを簡単に実現ができるjQueryのプラグインである。
この時にイメージの幅や高さなど揃えたいものに合わせてイメージそのものを編集していたのだが、cssで一辺を指定しておけば揃えることが可能だという(簡単なことなのだが)に気がついた。
jQueryはイメージがロードされたということがわからないので初期表示に不具合が出ることがあるのだが、これもimageLoadedというプラグインがあるので、それを導入すると表示の不具合が解消される。
あとは、ファイルをディレクトリに入れて適切な鍵をかけて(一般公開されたくない場合は)Webサーバーにロードするだけだ。
以前のバージョンのライトボックスはprototype.jsを使っていたのだが、最新バージョンはjQueryになっているのでリンクタグをつけてrel=lightox[xxx]とするだけでライトボックス化もできる。
今回はディレクトリごとにスキンを作ったのだが、配列に入れ込めば一枚で済むんだなあと思った。

「ディズニーランドには一眼レフを」という人たち

Yahoo!知恵袋にはいくつか「よくある質問」というものがある。一眼レフコミュニティでは「どの一眼レフを買えばいいですか」というものと「ディズニーランドにはどの一眼レフが向いていますか」という質問が多く寄せられる。
最初の質問はわかる。一眼レフは選択肢が多すぎる。だが、なぜディズニーランドに一眼レフを持ちこまなければならないのかがよくわからない。いろいろ調べてみると、ディズニーランドには一眼レフを持っている女子が大勢いるらしい。
詳しくみると、ディズニーランドには乗り物派とアトラクション派がいるということだ。このアトラクション派はディズニーランドに命をかけており、その思い出はできるだけ特別な機器で撮影しなければと考えるのだろう。
そうしているうちに「みんなが持っている」ものが欲しくなる。同調圧力に弱い女子たちは「私も一眼レフにしないと負ける」と考えるのだろう。そもそもみんなが行くからディズニーランドにゆくわけで、もともと同調圧力に弱い人が集まっていると言える。だが、実際には一眼レフでないと撮れない写真というのはそうそうないわけで、どのカメラを買ったらいいのですかという質問になるのだろう。
例えば鉄道写真を撮影したい人「動くものを綺麗に撮影したい」と考えるので、道具のスペックを容易に決めることができる。もともとシステム化が好きなのだから、仕組みから説明してやると喜ぶかもしれない。しかし、ディズニー女子は「できるだけ簡単に綺麗な写真が撮りたい」という希望を持っているので、アドバイスのしようがない。一番簡単に写真が撮影できるのはスマホなのだが「それでは特別感」がなくて嫌なのだろう。序列意識もあるのかもしれない。パレードの一列目には一眼レフを持った人たちが並ぶのだそうだ。
確かに一眼レフの満足度は高そうだ。ショーは原色系を多く使っているので「鮮やかな」写真が簡単に撮れる。実際に消費者が求めるのは派手な色彩とシャープさなのだが、これはカメラではなくソフトウェアで作っている。実際には超現実であってリアルな写真というわけではない。コツがあるとすれば遠近感をつけることだろう。一眼レフは背景が綺麗にぼやけるので、構図がある立体的な写真が撮影できる。いずれにせよ、色鮮やかな写真を見た人たちが「パレードを見たら写真を撮影しなければ」と考える。実際に一眼レフを構えたパレード女子を見て、さらに一眼レフカメラを買うという構図になっている。
同じような構図はスマホで見られる。日本は世界的にも有名なiPhone大国なのだが、これも友だちや同僚がiPhoneを使っているのを見ているうちに「スマホといえばiPhoneでなければならない」と考えることが原因になっていそうだ。スマホは顕示型消費なのだが、ディズニーの一眼には祝祭という要素が加わる。
面白いことに子連れになると一眼レフ熱は冷めるようだ。子供連れは荷物が多く、取り回しの悪い一眼レフは邪魔でしかなくなるのだろう。
いずれにせよ、東京ディズニーランドは文字通りの劇場であって、劇場は消費意欲を掻き立てやすいということが言える。ものを売るためには、機能だけを訴求していてもダメらしい。

産業蒸発とつながる未来

コンデジを手放した。中古で一眼レフを買ったからという理由もあるのだが、実際の写真はスマホで撮影することが多い。スマホで撮影すると自動的にパソコンと同期されるのでいちいち線をつなぐ必要がない。また、位置情報も付与されており「いつ、どこに行った」いう記録にもなる。どうしても構図をきちんと取りたい写真意外はスマホでいいやということになってしまうのだ。
これを図式化すると、ハイエンドとローエンドの需要だけが残り、ローエンドになんらかの利便性が付与されると、ミドルレンジがなくなるということになる。また、機器同士の接続性も問題になっている。
もちろん接続性のよい一眼レフもあるのだが、機械が重いので持ち運びは難しい。写真を撮影してやろうと思うことは少ない。たまたま撮影したいときにカメラがあることが重要なのだ。
実際にコンデジの需要は激減している。なんと数年間で7割減るだろうという予想もあったそうだ。きっかけはiPhone4なのだという。
このように電子機器は数年で蒸発するように消えてしまうことがある。
ではなんでもスマホに集約化すればよいのかという話になるのだが、これも違うと思う。例えばテレビを高機能化するのは明らかに無駄だ。テレビはチューナーを備えたモニター一体型の機能限定版パソコンだ。同じように電話はマイクとスピーカーがついたパソコンだし、それにプリンターを加えたのがファックスだ。すべてはモジュールであり、それを接続していけば良いからだ。
例えば液晶モニターとチューナーを分離すれば、どちらかが壊れても全てのシステムを買い替える必要はなくなる。
テレビ周りは10年で大きく変わりそうだ。ビデオレコーダーは消滅することが予想される。TVerを使えば過去一週間の番組をいつでも見ることができる。現在ボトルネックになっているのは通信回線ではないかと考えられる。極論すればテレビさえ必要がない。パソコンやスマホがあれば民放の番組が見放題だからだ。テレビがついているのは習慣としかいいようがない。ついていないとなんとなく寂しいからである。
民放とNHKは体系が違う。例えばTVer+アマゾンで映画というのが普及したとすると、NHKが排除されることになる。NHKは全てのパソコンからも受信料を取ろうとするだろうがこれはなかなか厳しいかもしれない。有料にするなら会員制にすれば良いだけの話だ。かつてのテレビのように国内で製造された受像機すべてに課金することは難しくなるだろう。すると、パソコンがわからない高齢者はテレビに残り、壮年層は無料+課金に移行するかもしれない。
一方で守られているものもある。電話回線をパソコンやスマホで受けるシステムはまだ作られていない。このため家の中から電話機をなくすことはむずかしい。ただ、これも悪い方に転がりつつある。無料通話で有名なLINEがスマホ市場に乗り出した。これは、電話回線がLINEの通話ネットワークから排除されつつあるということを意味している。
スマホを使いこなしている人たちは当然のようにLINEを使っている。これに月々500円を加えるとLINEだけにしかつながらない電話を持つことができる。回線はDocomoのものを利用する。すると、彼らにアクセスするためにはLINEを持たなければならないということが起こるのだ。一番安いのはパソコンにLINEのアプリケーションを導入することだが、設定にはスマホが必要だ。もし、こちらが多数派になってしまうと、店もLINE電話を持たざるをえなくなるだろう。
こんなことはありえないように思えるのだが、LINE側から見ると、余計な人たちから電話が入ってこないことを意味する。それは煩わしい老齢の義理の父母だったり、営業の売り込み電話だったりするかもしれない。中でも排除されてしまいそうなのが、こうした機器が自力で設定できない高齢者である。
ここから予想されるのは、高齢者と役所が過疎化した電話回線に取り残され、壮年層がLINEに移行するという未来だ。ここから取り残されているのは、政治の仕組みと消費者の意識だ。例えば、日本の法体系では通信と放送は分かれているが、この区分は意味をなくしつつある。ただ、これを変えようとすると役所を一つ潰す必要が出てくる。
また、高齢者は家電を単機能商品として捉えている。ラジオはラジオ放送を聞くものだし、電話は話をするものだ。すべての機能が動作と結びついている。スィッチをつけるとラジオが聞こえ、受話器を取ると通話ができる。これを乗り越えるのがなかなか難しいのだ。
 

モニター解像度の変遷と生産性

つい最近モニターをFull HDに買い換えた。これで最先端だろうなどと思ったわけだがそれは誤解らしい。

急速に普及したフルHD規格

長い間モニターの標準は15インチ(1024 x 768)だった。しばらくして17インチというソリューションが出てきた。しかし、地デジのパネルで使われる1360 x 768ピクセルがノートパソコンの普及で一般化た。これが去年の中盤あたりから急速に変化した。2016年までには約1/4が1920 x 1080ピクセルになっているそうだ。これはアクセス履歴からみたものなので「現役でネット接続されているモニター」と考えてよさそうだ。
このモニターが主流になったのは、テレビモニターの価格が下がったからなのだろう。1920 x 1080ピクセルはフルハイビジョンと呼ばれるテレビの主流画面なのだ。このため1920 x 1080ピクセルモニターは新品でも15,000円程度から手に入るほど価格がこなれてきたようだ。
1920 x 1080ピクセルはつい最近まで超巨大モニターとみなされていた。1360ピクセルですら巨大と考えられてきた。ところが実際には「標準型」モニターのシェアは確実に下がっている。中古市場では15インチモニターが500円程度で売られているほどの下がり方だ。
一方でインターフェイスは限界に近づいているようだ。DVIケーブルはシングルリンクの限界が1920 x 1200ピクセルなのだそうだ。ビデオカードも外部モニターは1920 x 1080までしか対応しないというものが多い。液晶パネルの価格が下がっても制御機能が追いつかないということが言えそうだ。

規模が機能やデザインを駆逐する

パソコンの画面が16:9が主流になってしまったのだがこれはなぜなのだろうか。パソコンを使う主な目的は文書制作とウェブの閲覧だと思うのだが、どちらとも関係がない。文書は紙を縦方向に置くことが多いし、ウェブも横書きにして下に伸びてゆく体裁をとっている。機能的には縦長モニターが求められるはずなのだが、実際のモニターは横型になっている。このため広いモニターを買っても右横がガラ空きということが起こりえる。
このため横置き前提のインターフェイスも増えてきた。Macのメールは横に3つのレーンが並ぶがこれは横置きを意識したものだろう。かつてはスクエア(実際には4:3だが)が前提だったので、2レーン・3分割だった。
Appleはかつて16:10というサイズのモニターを推奨していた時期がある。いわゆる黄金比でデザインとして美しかったのだろう。しかし、このサイズは普及しなかった。テレビモニターの方が生産台数が多いので16:10のようなサイズは相対的に価格が上がってしまうのかもしれない。見た目の美しさや機能性よりも、生産数で主流派が決まるのだ。

モニターが広くなると生産性は上がるのだが……

メーカーは盛んに「画面が広くなるほど生産性が上がる」としてきた。2006年のNewYorkTimesの記事がで元になっているらしい。当時はデュアルディスプレイにする必要があり、若干高価なソリューションだった。確かにメモを参照しながら文章を書いたりするためにはデュアルモニターは便利だ。1920ピクセル幅のモニターは960ピクセル幅のモニターを二つ並べたのと同じ条件になるので、かつての生産向上術が安く実現できるようになった。
傍にSkypeを置いて話し合いをしながら資料を共同で作るという使いかたをすれば会議時間を減らして生産性もあげられるし、Evernoteを開きつつブラウザでブログを書くというようなこともできる。一方で情報量が多くなると気が散りやすくなるという考察もある。当たり前の話だが、量も質もどちらも重要なのだ。