「日本人が変われない理由」がもれなく網羅された、宝塚歌劇団の0点記者会見

「名ばかり管理職」となっていた25歳の宙組劇団員が亡くなった事件が発端となり、宝塚歌劇団が会見を行った。予想されていたことではあるが「日本人が変われない理由」が全て網羅されていると言っても良いダメな会見の見本になった。当然遺族は反発している。また、宙組のメンバーの中にも聴取に応じない人たちがいたそうだ。どうせ歌劇団は変われないだろうと諦めているのかもしれない。

ここでは「日本人が変われない理由」としてこの問題を分析したい。個人と集団が癒着が見られ肥大化した自己を正当化するために容赦なく他人を犠牲にしてしまうという基本構造が見られる。これがより大きなSNS世論によって逆攻撃されている。

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「名ばかり管理職放置」で宝塚歌劇団が内部崩壊の危機 ヘアアイロンで顔に傷までつけられていた

9月末に起きた宝塚歌劇団の25才の娘役の事件をきっかけに宝塚歌劇団が揺れている。遺族側が会見を開き歌劇団の「ブラック企業ぶり」を告発した。歌劇団の内部には動揺が広がっているようで公演の継続は見通せないままである。11月23日までは大劇場はほぼ閉館状態になるようだ。

背景にあるのは名ばかり管理職問題だ。娘役はフリーランス扱いだったそうだが事実上は労働者としてか劇団側から各種の制約を受けていた。そればかりか管理職の責任を押し付けられ残業時間は277時間にもなっていたそうだ。さらにイラついた上級生からヘアアイロンを額に押し付けられ火傷まで負っていたという。

問題の兆候は早くから出ていたことも知られている。つまり防げる事故だったのだ。

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「性別変更の法律の手術要件は憲法違反」報道に見る日本人と憲法の奇妙な関係

性別変更の手術要件めぐり 特例法の規定は憲法違反 最高裁」など各メディアが大きく取り上げていた。日本では最高裁判所が違憲判決を下すことが珍しいため「戦後12例目だ」というのがニュースのポイントだったようだ。

このメディアの扱いを見てかなり違和感を持ったのだが、その違和感を共有することは難しいのだろうとも感じている。

憲法の修正と違憲判断が頻繁に出るアメリカ合衆国は「問題解決」を指向するだ。今回弁護団は「困りごとから離された」と表現しているので「困りごと指向」と言っても良い。日本の場合は憲法の一貫性と司法の権威保持が優先される。これが却って「だったらとにかく憲法を変えて政治の力を認めさせたい」という欲望に火をつけ、そのカウンターとして「絶対に変えさせない」という護憲派を生み出す。

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ジャニー喜多川氏に加害の場所貸し NHKは「知りませんでした、これから気をつけます」と報道

話をこう置き換えてみよう。学校がクラブ活動で校庭と校舎を開放している。コーチは民間人だ。そのコーチが児童・生徒に校内で性加害を加えていた。にもかかわらず学校側は20年間も何も気が付かなかった。さらに性加害を受けた児童・生徒はそれが「いいことなのか悪いことなのか」が全くわかっていない。今回騒ぎになり「ああ騒いでもいいんだ」と気がついた。

まず学校側がやることはなんだろうか。「知りませんでしたこれから気をつけます」と伝えることだろうか。

校長が出てきて謝罪すべきだろう。その上で教育委員会などの信頼できる第三者を立てて調査を依頼し再発防止策を検討すべきである。性加害の現場になった「人目につかない場所」にはそれなりの改修が必要だ。さらにいえば温床になったクラブ活動は即刻廃止すべきだ。なぜならば「子供の教育を目的としている場所で人権侵害を行う」ような活動とはしっかりと縁を切っていると児童・生徒・保護者に示すべきだからだ。

さらいいえばクラブ活動に参加していたOBたちにも広く聞き取りを行うべきだ。いじめでいうと「傍観者」だがいじめでは「傍観者もまた加害者」なのだ。普通の常識で当たり前のことがなぜ芸能界とテレビ局では当たり前でなくなる。電波権限で守られている地上波放送局には高い社会的責任とモラルが求められる。

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新しいBBC砲 アバンクロンビー・アンド・フィッチの元経営者が男性を性的搾取

アパレルメーカーのアバンクロンビー・アンド・フィッチの元経営者の男性への性的搾取疑惑が浮上した。元経営者はモデル志望の若い男性をセックス・イベントに参加させていたそうだ。BBCは「セックス・イベント」と表現しているが、性行為中もスタッフに監督させた上で男性同士の性交渉を楽しみスタッフが多額の現金を渡していたなどと書かれている。

ジャニーズ事務所の問題は少年に対する性加害だったがアバクロのケースでは成人の参加者に守秘義務契約を結ばせており「話せば訴えられること」がわかっていたそうだ。日本では特殊事例のように語られる男性の男性に対する性加害・搾取問題だが、世界のエンターティンメント業界では割とありふれた話であるということもわかる。

ただし現在のアバクロファンの間に動揺は広がらないだろう。既にこの元経営者に対する不買運動が起こりかなり前にCEOを退任している。その後新しい経営者たちのもとでリブランディングが進んでおりブランドに対する影響は軽微である。BBC砲によって価値観の転換を迫られたジャニーズファンと自発的に価値転換を図ったアメリカのアパレルファンの違いがよくわかる。

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