月: 2020年4月
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新型コロナをめぐる文化の違い:集団主義の日本人と個人主義のスウェーデン人
カテゴリー:政治と経済日本人は集団主義で和をもって尊しとなすと言われている。ところが新型コロナウイルス対応を見ているとどうやら他人を信頼したり協力したりするのが苦手なようである。これについて引き続き観察したい。
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日本型議会政治の行き詰まり 新型コロナ対策国会に決定的に欠けていたもの
実は今回の文章は完結していない。もともとの題材と今の疑問が違っているからである。前回、西浦教授が「自分で作ったモデルの弁護を自分でしなければならなくなった」という状況について書いた。「コロナ再生産数、…
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日本はアメリカ化するのかアメリカが日本化するのか
カテゴリー:政治と経済新型コロナ対策でアメリカが迷走している。トランプ大統領は選挙キャンペーンのつもりで新型コロナウイルスの記者会見を始めたのだが、真剣にブリーフィングをうけていなかったようだ。直前に聞いた「消毒液」の話を…
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西浦発言「クーデター」発言の本当の危険性と大本営発表のメカニズム
厚生労働省クラスター対策班の西浦博教授がメディアへの露出を増やしている。危険だなあと思った。それについてQuoraで質問をしてみようと思ったのだが、危険性の認識につながる議論はリードできないだろうなと…
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アベノマスク疑惑 自分の国の政府を盗人と疑わなければならない不幸
アベノマスク騒ぎが拡大している。騒ぎの中身は主に三つある。一つは予算のちょろまかし疑惑だ。二つ目は安倍昭恵さんの関与疑惑である。そして最後は品質管理の問題だ。過去の官邸発の騒動と同じような複合汚染を構…
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馳浩元文部科学大臣の炎上 – 新型コロナで可視化される男性中心社会への不信感
カテゴリー:政治と経済今日は仁藤夢乃さんという人のTweetについて扱うのだが扱い方にはちょっと悩んだ。場合によっては「仁藤さんを利用している」と言われかねないからである。いろいろ考えて「男性社会への敵意」という切り方にし…
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金正恩重病説と安倍政権の北朝鮮政策の行き詰まり
カテゴリー:政治と経済「金正恩が重病である」という説がCNN経由で流れた。どうやら間違いらしいが、金正恩後について人々がいろいろ憶測しているらしいということはわかった。冷静に考えてみるとアメリカが金正恩の動静を見失っている…
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嘘はつかなかった安倍政権 – 10万円一律支給を巡って
安倍政権の10万円支給スキームがわかった。嘘はつかなかったなと思った。と同時に本当のことも言わなかった。おそらく安倍政権が行ってきた「詐欺的話法」の変種なのだが、それに気がつかない人も多いに違いない。…
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日本・アメリカ・ブラジル – リーダー選びを間違えた国はどう混乱するのか
カテゴリー:政治と経済外出自粛が形骸化している。新宿や銀座などの都心部に出る人は減っているようだが、吉祥寺・武蔵小山・戸越銀座・巣鴨などの近郊は却って混雑しているという。こういうニュースを見てまたイライラする人が出てくるの…
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令和の10万円強奪事件 – 菅(すが)はどこにいった?
安倍総理大臣が明らかに迷走している。迷走の理由は二つある。党をまとめきれず、側近の思いつきに振り回されている。新型コロナ対応はよく戦時中に例えられるのだが、もう一つ面白い例えができる。それが平安貴族の…
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政府の新型コロナ一律支給システムを夢想してみる – 世帯単位と個人単位
特に決まったことがあるわけではないのだが新型コロナ一律支給にたった一度だけ使われる予定の一律支給システムを夢想してみることにした。こういうシステムになることはないだろうが、情報が入ってきたら「ああ、こ…
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新型コロナを巡る検査議論の混乱 - 日本の縮み志向の原因を探る
今回はまず、緊急事態と権力のロックダウンというところから始めて自己愛的な万能感がシステムを破壊するところをみた。三番目の要素は縮み志向である。この縮み思考を観察するために検査を巡る議論の混乱を観察する…
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大統領の自己愛に押しつぶされるアメリカの政治
トランプ大統領の会見を今日も見てみることにした。自己愛の補償という意味では面白い見世物ではある。だがしょっぱなから爆弾が投下され、それどころではなかった。
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アメリカを危機に晒すかもしれないトランプ大統領の傷ついた自己愛
たまたまトランプ大統領がCOVID-19(新型コロナ)のアップデートを行っている会見を見て驚いた。途中で自分を自画自賛するビデオを流し始めたのである。英語でまくし立てているのでよくわからなかったのだが…
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危機の時代のリーダーはどうあるべきか – 安倍晋三と森田健作を反面教師として
火曜日に緊急事態宣言が出てから初めての週末が明けた。テレビでは「首都圏の人手があまり減らなかった」と言っている。かなり焦っているようだ。北大の西浦教授は「7割削減では長期化する」と警鐘を鳴らした。尾身…
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交渉したがる政治家と事実を受け入れられない日本人
西浦博北海道大学教授が政府との交渉について書いている。数字は嘘をつかないと考える科学者と数字が出たらまずネゴしてみるべきだと考える政治家の違いがわかって面白い。日本でこのままCOVID-19の被害が広…
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意外と複雑な日本語の母音体系とアクセントの広がり
先日来日本語の由来について勉強している。前回は九州の言語と東北地方の言語が二つのセンターを作っていて日本語に影響を与えているという話を読んだ。今回はその続きだ。
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疫学調査の犠牲になった東京都と大阪府
いよいよ東京都で市中感染が始まったようだ。おそらく厚生労働省が検査数を限ったせいで市中のスプレッダーを見逃したせいだろう。積極的な検査をして市中感染を食い止めるべきだった。だがなぜそれができないのかと…
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日本人は将来緊急事態条項に殺されるかもしれない – 新型コロナで生き残れればだが……
まだコロナ禍が日本に吹き荒れる前、伊吹文明元衆議院議長が「新型コロナは改憲(緊急事態条項)の実験台になる」と発言をしたそうだ。モルモットにされてしまっては困るなと思っていたのだが、あるいは実験でよかっ…
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縄文人・弥生人という神話
新日本人の起源という本を読んだ。「縄文・弥生」というのは神話であると書いてあり面白かった。副題に神話からDNA科学へと書いてあったので比較神話学の話からDNA研究を結びつけているのだと持っていたのだが…
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新型コロナウイルスか安倍政権に殺される道を選んだ日本人
安倍政権のコロナ対策がまとまった。緊急事態宣言をためらっていたのは緊急事態宣言と経済対策をセットで出したかったからのようである。ある種、安倍政権の無能な律儀さがうかがえる。この対策を見て日本人は小泉政…