フィッチがアメリカの格付けを引き下げ検討対象(レーティング・ウオッチ・ネガティブ)に 債務上限問題の期限内合意は絶望的に

NHKなど国内メディアが一斉にフィッチ・レーティングスがアメリカ国債の格付けを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと伝えている。ロイターなどはあまりこのニュースを大きく取り上げておらず、Bloombergは「今後どのような条件でデフォルト認定される可能性があるのか」ということを詳しく書いている。問題の本丸は債務上限問題であり格付けはそのサブストーリーに過ぎない。NRIの木内登英氏は今後のアメリカ債務上限問題について「もはや無傷での解決は難しい」と指摘している。フィッチの「ネガティブ」は正確には現在はAAAだが将来マイナスの方向に変更する可能性がありますよという意味になる。つまり格付けは維持されている。逆にプラス方向に変更する場合は「レーティング・ウォッチ・ポジティブ」というそうだ。

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【概要のみ】アメリカの債務上限問題とFRBの利上げ問題についてロイターの記事を拾い読みする

G7サミットが行われている最中、おそらくアメリカの債務上限問題とFRBの利上げ問題については(少なくともランキング上は)報道が少なくなる。いろいろ動きは起きているので、ロイターの記事を拾い集めてみた。流れを確認するのが目的なので詳細は各記事をあたっていただきたい。

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「アメリカ国債デフォルト」で被害を受けそうな人と儲けられそうな人

アメリカ国債がデフォルトする可能性が出てきた。ウォール街では具体的な対応が始まったそうだ。こうなると「これをきっかけに儲けをようとする人が出てくるのでは?」と考えて調べてみた。その前にまず「デフォルトが起きると誰が損をするのか」について考えなければならない。総論だけをいうと「お金のある人は儲けるチャンスがあり」「お金を借りている人は壊滅的な被害を受ける可能性がある」ことになる。デフォルトしたときより「いよいよデフォルトするかもしれない」時の方が大変なようだ。

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アメリカ合衆国政府の財政破綻まであと880億ドル

アメリカ連邦政府がデフォルトするかもしれないというニュースは2023年1月以降継続して囁かれてきた。Bloombergが「米債務上限の特別措置、残り880億ドルに-1週間前は1100億ドル」と書いている。11兆円(880億ドル)と書かれると「なんだ11兆円もあるのか」という気になるのだが、差分を書かれると緊迫感を感じる。デフォルトの影響というよりアメリカの国際的な評判に与える影響が大きいのかもしれない。

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「アメリカは一度デフォルトすべき、かも」CNNの討論会でトランプ氏は何を語ったのか?

CNNが主催するタウンホールミーティングが行われトランプ前大統領が堂々と持論を展開した。「アメリカはデフォルトすべきだと主張した」と伝えられている。そのほかにはどのような持論を展開したのかを短く見てみたい。

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