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バイデン陣営は動揺しネタニヤフ首相は戦争継続を再び宣言

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討論会の惨めな敗北にバイデン陣営が動揺している。一部では候補者差し替え要求もでていいたが民主党はこれを否定している。「大統領を疲れさせたスタッフが悪い」としてスタッフを引きずり下ろす動きが起きている。大統領の認知能力に問題があるという人が7割を超えているがどちらの投票するかについては大きな変化がない。認知能力よりもトランプ前大統領の台頭のほうが怖いのだ。

一方のイスラエルではネタニヤフ首相がガザでの徹底抗戦を再び宣言した。バイデン氏からの停戦圧力は弱まり11月まで逃げ込めば勝機がでてくると感じているのかもしれない。

最高裁判所ではトランプ氏に有利な判決が出ており自分の政権延命のために戦争を継続するネタニヤフ首相にも勝機がでてきた。国際政治を見続けるというのは時にしんどいものだと感じる。何も期待通りに進展してゆかない。

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バイデン陣営は選挙キャンペーンの継続を決めた。大統領の認知能力には問題がないとしたうえで「あのときはたまたま疲れていた」と説明している。このため「疲れさせた人が悪い」ということになり選挙キャンペーンの幹部が更迭される方向で検討が進んでいるそうだ。

いまや多くの人がバイデン大統領の職務継続能力には疑問を感じている。日本では「大統領の認知能力を疑問視する人が7割」という報道も飛び交った。しかし「では誰に投票するか」と問われると変化は生じていないそうである。誰に大統領になってほしいかではなく誰になってほしくないかで決める傾向があるということになる。当然アメリカの大統領を信じ支援する人は減ることになるだろう。かつて日本が憧れた「政策中心の二大政党制」の現在の姿だ。

バイデン大統領の失策はおそらくネタニヤフ首相を喜ばせている。バイデン大統領が親イスラエルの支持者たちの反発を覚悟で停戦や支援の制限に踏み切る可能性は低くなっている。このまま11月になれば新しい大統領のもとで新しい交渉ができるかもしれない。

ネタニヤフ首相は30日の閣議で、イスラム組織ハマスに対する勝利以外に選択肢はないとの立場を改めて表明。「ハマスの壊滅、人質全員の帰還、ガザが二度とイスラエルの脅威にならないようにすること、(イスラエル)南部と北部の住民の安全な帰還という目的を全て達成するまで戦う」と述べた。

また西岸では入植地の拡大も決まった。イスラエルでは早期選挙と人質奪還を求めるデモに加え兵役を拒否したい超正統派のデモも加わり収拾がつかない状況が生まれつつある。また北部の対ヒズボラ戦争も拡大の兆しがある。

「たまたまバイデンさんが討論会で元気がなかっただけ」なのだがすでに中東の地域情勢に影響が出始めているといって良い。

フランスでは極右の台頭が予想される。仮に極右が勝てばウクライナ支援に大きな影響が出るものと予想されている。こちらは結果的にプーチン大統領の「力による現状変更」を追認することになるかもしれない。ロシアによるウクライナ侵攻が始まったときには「当然自由主義陣営が勝利するだろう」と誰もが疑わなかったが国際政治は人々の期待を裏切る動きを続けている。

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