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状況判断できない岸田総理の元で「政治と金の問題」が泥試合に

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参議院で政治と金の問題をめぐる集中審議が行われた。政府の「おふれ」によって企業は持ち出しで自民党への選挙協力を供出させられている。「一体何時代の話なのだろう」という気がする。案の定「センスが悪すぎる」としてマスコミの集中砲火を浴びていた。

だが、辻元清美氏の質問を聞いて「ああこれはダメだな」と思い中継を見るのをやめてしまった。あまりにもひどすぎて見ていられなかった。

岸田総理という状況判断が苦手なリーダーをいただいてしまった悲劇という気がするが、対応する野党第一党の品格のなさも目に余るところがある。

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スナク首相が議会解散を決断したというニュースを読んだ後にこれを書いている。

スナク首相はきちんと状況判断ができている。何をして経済状況が良くならず従って支持率が上がらない。「何もかも保守党のせいだ」とリセットを訴える労働党のキア・スターマ党首に対抗するためには「安定の保守党」を選んでもらう必要がある。

総選挙を引き伸ばせば保守党の中に混乱が広がりますます保守党からの離反が進みかねない。このためスナク首相は評判の悪かった移民のルワンダへの送還を決め(このやりかた自体にはまったく賛成できないが)なおかつ血液感染スキャンダルのレポートも完成させた。医師・政府・国民保健サービス(NHS)が問題を隠蔽していたと認めて謝罪している。これに呼応する形でスターマ氏も謝罪を表明している。

前任者(正確には前々任)のジョンソン氏は首相職を追われただけでなく議員辞職にも追い込まれている。この時に問題になったのが「ジョンソン氏のはぐらかし」問題だ。閣僚としての適性に欠けるとして与野党問わず糾弾されたようだ。

英下院では通常、審議中に閣僚がわざとうそをついたり、議会をミスリードしたりしたと発覚した場合、それは辞職・解任理由になる。議会をミスリードするとは、虚偽と知りながら議会に虚偽の情報を事実であるかのように提示し、誤った方向へ議会を導くことを意味する。

このようにイギリスでは政治の信頼を確保するためにさまざまなな努力が行われている。国権は国王が保持しているがそれを行使させないという形をとっているためそれなりの規範意識が働くのだろう。

では日本はどうか。

あまりにもひどすぎる。総理大臣は「民間の給与が上がるので問題は自然に解決します」とほぼ虚偽の説明してきた。確かに大企業を中心に給与は上がっているのだが、その効果が経済全体に広がらないとわかると今度は「減税額を明示しろ」というおふれをだした。システム改築の費用を自ら負担し選挙に協力しろというのだ。

国民にわざわざ知らしめないとそれが伝わらないほど追い込まれている裏返しと言えるのだが。もはや法治国家か独裁国家かというレベルではない。江戸時代の藩主が街角に立て札を立てて従えといっているような無茶苦茶な状態である。総理大臣は自分のことを封建君主だくらいに思っているのだろう。

だがそれに対応する野党もひどすぎる。リセットを訴えられるほどの政策が組み立てられていないのだろう。政府に対する嫌がらせに終始している。

いったい何をいうのかと思い聞いてみたのだが「減税について書くなら増税や保険料の負担増についても全て書け」といっている。おそらく頭の中は「何をいうと岸田総理が嫌な顔をするのか」ということばかりを考えているのだろう。国会中継の映像を見てもらうとわかるが質問をした辻元清美氏はにやにやと笑っていた。背景に映り込んでいた杉尾秀哉氏などもにやにやと笑っているのが確認できる。

辻元氏は、増税など負担増の場合を想定し、少子化対策の財源を確保するため公的医療保険料に上乗せして徴収する「子ども・子育て支援金」に関し、明細に明記するかをただした。

参議院は良識の府と呼ばれているそうだ。一体どこの国の話なのかと思う。彼らは「してやったり」と思っているのだろうが、本来議会は嫌がらせの場所ではないはずではないか。

起点はもちろん岸田総理という、無能で、長老に立ち向かうことも状況判断もできない、やたらとリーダーシップだけを強調したがる人物をトップにいただいている自民党にある。自民党は政府の問題も政党の問題も派閥の問題も解決できていない。

だが、だからといって野党の姿勢も決して誉められたものとは言えないという気がする。

さて企業の無料選挙協力で得られた「減税明細効果」だが電気料金の値上げのニュースで吹き飛んでしまいそうだ。補助金がなくなり再エネ賦課金も値上げされるためだ。テレビ局は政治と金の問題についてはさほど扱わなくなったがこの電気料金値上げの問題については熱心に取り上げておりどうやったら電気をあまり使わずに夏を乗り切れるのかという特集を盛んに組んでいる。今年の夏はいつもより暑くなるそうだ。

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