ざっくり解説 時々深掘り

岸田総理がようやくニュースに登場 中絶の話題などで「ちらっと」映り込む 訪米の話題はニュースとしては触れられず

ジャパンパッシング(スルーされる日本)という言葉は聞いていたが、まさか本当に国賓待遇とまで言われた日本の首相の訪米がニュースとしては全く触れられないとは思わなかった。他のニュースで取り上げられているだろうと思うかもしれないが、World News TonightはABCの看板ニュース番組である。

とはいえ全く無視されているというわけではなく、バイデン大統領が取り上げられた時にちらっと映り込んでいた。「ああいなかったわけではないんだ」というのが余計に切なさを感じさせる。

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  • Deadly Storms(非常に強烈な)春の嵐が南部を襲い東海岸に向かう。トルネードで屋根が吹き飛んだアパートメントコンプレックスから人々が逃げ出す。(低地にあり恒常的な洪水のある)ニューオリンズでは避難する人々も。
  • フィラデルフィアでラマダンの終わりを祝う人たちに銃撃があり少なくとも3名が撃たれた模様。死者はいないようだ。5人の容疑者が捕まっている。
  • アリゾナの中絶禁止の余波。加熱した話題から逃げたいトランプ氏はアリゾナ州はやり過ぎ(going to far)と表明。バイデン大統領がトランプ氏を非難したというニュースで隣にいた岸田総理がちらっと映り込んでいた。
  • アメリカでインフレが再燃した。前年比3.5%を記録し利下げが遠のく。医療保険、家賃、洋服、ガソリンなどが高くなっている。バイデン大統領と岸田総理の会見の席でもこの話題が出たため岸田総理がちらっと映り込んでいた。
  • EPAがForever Chemicalsと呼ばれるPFASという化学物質の入った水道水の制限を始めた。フッ素を含み水を弾くためいろいろな消費財に使われているそうだが「永遠の化学物質」と呼ばれている通り自然には分解されない。発がん性が指摘されており問題視されている
  • 銃を持っていた6歳の小学生が登校した時、先生たちは「暴力的なムードにある」と警告したがパーカー教頭はそれを無視。結果的に重罪で告発されることになった。
  • トランプ氏の側近が収監された。
  • 看護師を殺したと見られる元警官の捜索が続いている。
  • NFLのスターであるラシ・ライス氏が轢き逃げをしたと見られる事件の続報。この事件は断続的に繰り返し伝えられている。
  • 女子バスケットボールのテラ・バンダービアーコーチが引退。
  • ロージー・ザ・リベタースと呼ばれた女性たちが表彰される。第二次世界大戦中に兵器の組み立て(リベットの組み立て)を行った業績が評価された。

アメリカで規制が検討されているPFASだが日本では知見がないからという理由で規制に対する議論が進んでいない。日本では米軍基地の周辺から検出されたことで問題になり、それをきっかけに国や自治体で調査が進んでいる。今回のニュースは朝日新聞の環境問題取材チームが取り上げているがあまり議論が進んでいるとは言えないようだ。

今回の深掘り記事は6歳の子供の拳銃犯罪について。ABCの記事をさらった。

英語では校長のアシスタントと表現されているが機械翻訳では教頭になる。告発されたのは元教頭のエボニー・パーカー氏。英語の表現ではドクターとあるので大学院レベル以上の教育を受けて管理職になっていることがわかる。6歳のツベルナー先生のクラスにいる児童がお母さんの銃を持って登校。複数の先生がそれを指摘したがパーカー教頭は警告を無視したため事件が未然に防げなかった。

ツベルナー先生は当初命の危険があるとされていたが命は取り留めている。子供に銃を持たせた母親には有罪判決が出ているがこのほかに児童遺棄や薬物違反などでそれぞれ別の有罪判決を受けているようだ。児童の家庭環境に問題があったことが窺える。この事件は「先生に叱られたら銃で反撃すればいい」で一度このブログで取り上げている。

ABCの記事によると子供の中にはこの時の出来事を決して話そうとせず深いトラウマを抱えている子が大勢いるものと思われる。

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