フランスの大統領選挙で右派ルペン氏が予想外の台頭

3月の韓国の大統領選挙に引き続きフランスでも大統領選挙が行われる。中でもかつて「極右政党」とされてきたマリーヌ・ルペン氏の支持率が急伸し注目を集めている。背景にはフランスでもヒロがある格差拡大問題がある。






フランスの大統領選挙はあまり注目を集めてこなかった。マクロん大統領選挙への出馬を遅らせ議論を避けることで自身の過去の政策が争点化されることを防いで来たからだ。いわば逃げ切り戦略と言える。ウクライナにロシアが進行した後で積極的なハイステーク外交を繰り広げたこともマクロン大統領には有利だった。初めて党大会を開いたのは選挙直前の4月2日だったがNHKの記事を読むと支持者の関心事はウクライナやEUに向けられていることがわかる。

この構図に変化の兆しがある。それがルペン候補の選挙戦略だ。中所得者・低所得者に焦点を合わせ「反マクロン」の雰囲気を醸成しようとしている。投資銀行家出身のマクロン大統領はイエローベスト運動でもわかるように労働者階級からかなり反発されてきた。ルペン候補は「物価対策」で普段政治に関心がない層への訴えを強めている。これがルペン候補の躍進の原因だ。例えばルペン候補は各世帯に150ユーロから200ユーロを戻すという提案をしているという。

マクロン大統領がこのまま逃げ切れるのか自国民の経済対策に重きを置いて欲しい庶民層の機体が盛り上がるのかというのがフランス大統領選挙の目下の争点だ。

ただし乱立気味の大統領選挙において野党候補者たちの政策は一枚岩ではない。例えば極右評論家のエリック・ゼムール氏は人種扇動・宗教的憎悪扇動の容疑で二回も有罪判決を受けているという筋金入りである。移民に対する強硬な対策を提案していることで知られ若い世代にも人気があるそうだ。100万人の海外移民を海外に送り返す「逆移民省」という省庁を作れという主張をしているという。

ゼムール氏台頭の背景にあるのはルペン候補の変化である。ルペン候補は幅広い層にアピールするために政策を軟化させてきた。そこで従来ルペン氏を応援してきた一部の層が独自候補を探すようになった。頭文字をとって「ゼネレーションZ」という運動体を作りSNSで出馬待望論を醸成した結果ゼムール氏の擁立につながった。とはいえ泡沫候補でなくマクロン、ルペン氏に続く「第三の男」暑使いされている。

CNNの記事を読むと依然最有力候補はマクロン大統領のようだがルペン氏が追い上げており不透明な状況になっている。誰かが過半数を取らない限り選挙は4月10日と24日の2回にわけて行われる予定だ。いずれも日曜日である。フランスの大統領選挙には12名の候補者が出ており一回の投票で過半数を取る人はいないだろうと言われているそうだ。一度目の投票で残った人たちが決選投票に進む。ここで左派に乗っていた人たちがルペン候補の経済対策に魅力を感じる可能性もなくはない。

第一回目の投票はいよいよ今週の日曜日の4月10日に行われる。

参考資料

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