フランス大統領選挙の第二勢力はルペン氏ではなく「棄権票」だった

フランス大統領選挙の第2回目の投票結果についての集計が出てきた。このエントリーは最新ニュースではなく振り返りとしてフランス大統領選挙の概況を見てゆく。

大統領選挙は予備選と決選投票の2回が行われるうえに決選投票は前回と構図が全く同じだったためフランス人の心の変化がわかりやすい。争点は視点を国際的な地位に向けるのか人々の暮らしに向けるのかという点だった。形式的にはマクロン大統領が勝利したことになっているのだが実際にはかなり離反が進んでいる。中でも注目すべきなのは離反票の増加だ。実はルペン候補の得票数を超えており「第二勢力」が棄権票だったのだ。これは、最初から棄権した人に反ルペン票が乗ったためだ。おそらくこの結果は議会選挙に反映されるのだろう。二大政党離れで誕生したマクロン大統領は今後「政治離れ」という新しい課題に取り組むことになる。

“フランス大統領選挙の第二勢力はルペン氏ではなく「棄権票」だった” の続きを読む

親プーチン派のルペン候補がNATOからの離脱を示唆

フランスの大統領選挙がいよいよ2回目の投票を迎える。マクロン大統領の逃げ切りが予想されるなかルペン候補が主張を先鋭化させてきた。個別の記事で読むとよくわからないのだがロシアとの関係を修復しNATOからも距離を置くと言っている。さらにそれだけではなくEUとの関係も見直すのだという。ルペン大統領が誕生すれば現在ウクライナ侵攻に対して一枚岩で対応している西側の結束が大きく揺らぐことが予想される。

“親プーチン派のルペン候補がNATOからの離脱を示唆” の続きを読む

フランス大統領選挙直前にマッキンゼーへの調査が開始される

今度の日曜日にフランスで選挙が行われる。その直前に「マクロン陣営に逆風」が吹いた。マッキンゼー・アンド・カンパニーが脱税容疑での捜査が開始されたのだ。一見関係なさそうな2つの疑惑なのだが検察のなかでは「一つのつながった物語」になっているようである。選挙直前の捜査ということでどんな意図があるのか気になるのだが、その辺りはまだ明らかになっていない。検察の意図がよくわからないという点がこのニュースの最も気持ちの悪いところである。

“フランス大統領選挙直前にマッキンゼーへの調査が開始される” の続きを読む

フランスの大統領選挙で右派ルペン氏が予想外の台頭

3月の韓国の大統領選挙に引き続きフランスでも大統領選挙が行われる。中でもかつて「極右政党」とされてきたマリーヌ・ルペン氏の支持率が急伸し注目を集めている。背景にはフランスでもヒロがある格差拡大問題がある。

“フランスの大統領選挙で右派ルペン氏が予想外の台頭” の続きを読む