フランス大統領選挙の第2回目の投票結果についての集計が出てきた。このエントリーは最新ニュースではなく振り返りとしてフランス大統領選挙の概況を見てゆく。
大統領選挙は予備選と決選投票の2回が行われるうえに決選投票は前回と構図が全く同じだったためフランス人の心の変化がわかりやすい。争点は視点を国際的な地位に向けるのか人々の暮らしに向けるのかという点だった。形式的にはマクロン大統領が勝利したことになっているのだが実際にはかなり離反が進んでいる。中でも注目すべきなのは離反票の増加だ。実はルペン候補の得票数を超えており「第二勢力」が棄権票だったのだ。これは、最初から棄権した人に反ルペン票が乗ったためだ。おそらくこの結果は議会選挙に反映されるのだろう。二大政党離れで誕生したマクロン大統領は今後「政治離れ」という新しい課題に取り組むことになる。
“フランス大統領選挙の第二勢力はルペン氏ではなく「棄権票」だった” の続きを読む