大阪モデルは成功モデルなのか

先日、Quoraに大阪モデルは数値目標を明確に打ち出しており成功しているモデルなのではないかという寄稿をした。だが、そのあとに「7%という数字は信頼できないのではないか」というコメントが来た。いろいろ調べたのだが「何が正解」かがよくわからないという問題があることがわかった。それよりも気になったのがやはり党派性の問題である。おそらく日本人には問題解決のための議論は無理なんだろうなと思った。これが大本営発表を生み出す。

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チカチカと点滅するアラートを呆然と眺めている安倍晋三操縦士

総理大臣と尾身副座長が記者会見を開き緊急事態宣言の延長を決めた経緯を説明した。総理大臣の発言は精神論ばかりで具体策に欠ける。それがよくわかる質問があった。フリージャーナリストが、PCR検査体制が拡充できなかったのは総理大臣が本気でやるつもりがなかったのか、あるいは本気でやるつもりだったのにできなかったのか問うたのである。NHKのテレビ中継が終わってからの出来事だった。

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日本型議会政治の行き詰まり 新型コロナ対策国会に決定的に欠けていたもの

実は今回の文章は完結していない。もともとの題材と今の疑問が違っているからである。前回、西浦教授が「自分で作ったモデルの弁護を自分でしなければならなくなった」という状況について書いた。「コロナ再生産数、更新止まった日本 足らぬ集合知」というなかなか深刻なタイトルの記事を見つけたのでその続きを書こうと思っていた。だが参議院の予算審議を見て別の疑問を持つようになった。「あの国会には何かが欠けている」ということに気がついたのだ。日本型議会政治は行き詰ったと思った。

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西浦発言「クーデター」発言の本当の危険性と大本営発表のメカニズム

厚生労働省クラスター対策班の西浦博教授がメディアへの露出を増やしている。危険だなあと思った。それについてQuoraで質問をしてみようと思ったのだが、危険性の認識につながる議論はリードできないだろうなと考えた。おそらくこのクーデター発言が危険だと考える人はそれほど多くないだろう。「政府や専門家は絶対」という権威主義的な正常性バイアスが強く働いているからである。

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