共謀罪に関する討論を見たので感想をまとめる。
賛成派の人たちの主張の中で納得したのは、プロシージャー(手続き)に関連するものではないので、実際の捜査手法が変わるわけではないというもの。この線だけで見ると、法務大臣の説明は何だったのかということになる。通したいなら法務大臣を変えるべきではないかと思った。
一方反対派の主張は「今でも冤罪が起きているのでチェック手法を明確にすべきだと」いうもの。この主張が出ると賛成派が「色をなして反論」するので、ここが彼らが本当に隠したいことなのだなということがわかる。つまり問題がある現状が変わらないまま範囲が拡大するのが問題ということになる。
これを改善するためには、令状主義の徹底などをやるべきで、これは共謀罪関連だけではなく、その他の犯罪捜査にも言えることなのだろう。国連の話になると、さらに反論が「理屈ではない」ものになる。人の国を心配するならマルタのことを心配しろよなどと言っている。これも「プライバシーの保護」とチェックについて指摘しているので、政府と賛成派の心配は「内心の自由に踏み込むなら、警察もそれなりのチェックを受けろよ」と言われることなのではないかと思う。
民進党は、政権の批判に集中しているのでこのことに気がつくことはないのではないだろうか。