ロシアのウクライナ侵攻やトランプ大統領の関税政策などが背景になりドイツで大連立が成立する運びとなった。しかしながら国民は既得政党同士の結びつきに苛立っており極右のAfDが支持率で首位になったという報道も出ている。
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ドイツで連立政権が崩壊したのは自由民主党が財政規律を巡り社会民主党や緑の党と対立したからだった。自由民主党は財政規律の維持を主張していた。しかしトランプ大統領が当選すると「軍事費の拡大は避けられない」ということになった。ある意味ドイツの政権はトランプ大統領の政治的プレッシャーを選挙利用したようなところがある。
結果的にドイツの総選挙ではメルツ氏が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が勝利するのだが単独で政権を担うことができる勢力は獲得できなかった。
今回の大連立では財政拡張を唱える社会民主党が財政と防衛の大臣ポストを手中に収めることになる。
これだけを見るとライバル政党同士が「ウィン・ウィン」で連立交渉がまとまったと考えることもできるだろう。
しかし時事通信は極右AfDが発の支持率首位を獲得したと書いている。せっかく政権を奪取させてやったのに敵対勢力と結びついたという印象だったのだろう。キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の支持率が急落したそうだ。
社会民主党などへの不満は残ったままで、不満を抱える勢力はそのままAfDに乗り換え「ますます右傾化が進む」という結果となった。
AfDは伝統的な主流派政党に対する不満の受け皿となっており、支持率は前月から3ポイント上昇の25%。保守連合は5ポイント低下の24%だった。調査は今月4、5両日に行われた。
極右が初の支持率首位 主流政党に不満―ドイツ(時事通信)