大阪・関西万博のテストランが始まったがかなり悲惨な状況だったようだ。事前に指摘されていた懸念が現実のものとなっている。もともと大阪港湾の埋立地に無理やり高付加価値をつけようとした維新の無謀な政策が原因だなのだから、本来ならば失敗のツケは維新と維新を選んだ人々が背負うべきだろう。
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まず入口が限られた狭い土地に大勢の人を集めることに無理があった。資材の搬入が進まず海外パビリオンの完成率は4割とのこと。さらに交通の混雑も目立った。
さらに何が埋まっているのかよくわからないため火を使うキッチンカーのそばで火がつけば爆発する程度のメタンガスが検出されたという。守口市で消防士経験のある共産党市議が自前で検査キットを持ち込んで計測したという話も出ているが、市議は「引火すれば爆発するレベルだった」と指摘しているようだ。
主催者はこれをITシステムで乗り切ろうとした。たしかに日本の教育水準は「平均的に優秀」だ。しかしITシステムを使いこなせるほど優れているわけではない。高齢者に使いにくいという話が出ているそうだが、中高年がこういう場合の本位は「私には無理」ということだろう。結果的に待ち行列ができ課題が残った。
入るときには手荷物検査で長い行列ができ、入った後でも長い列に並ぶうえに6割の海外館は開設すらされていないということになる。
海外パビリオンは煩雑なシステムを理由に予約を諦める来場者が続出。「高齢者には無理だ」との声も漏れた。
「並ばない万博」に暗雲 入場ゲート混雑、展示館は行列(共同通信)
こうした無理が生じる背景は夢洲という立地にあるのは間違いがない。大阪湾の無価値な埋立地に税金を投入し資産価格を上げようとしたのだろうが、やはり計画は無謀だった。
大阪・関西万博が失敗した場合に誰が財政的責任を取るかは決まっていないようだが、ツケは無謀な政策を実施した人たちが支払うべきだ。彼らが責任を取れないならそれを選んだ人たちが支払うべきだろう。ただ「借金」で人が死ぬわけではないがメタンガスの爆発は命の危険を伴う。仮になにか事故が起きたときに責任が取れる人などいるのだろうか?という気がする。
Xで「命が輝くどころか吹っ飛ぶ恐れがある万博」というフレーズを見つけた。大阪だけにウィットに飛んだ表現をする人がいるものだなあと妙に感心させられた。