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教育委員会を非難する前にできること

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Twitterを見ていたら横浜の教育委員の今田氏という人が「いじめは遺伝子の問題だ」と言っているというツイートを見つけた。これが本当なのかはわからないのだが、あらためて横浜市の教育委員の顔ぶれを見て驚いた。行政経験者が2名トップについており、校長経験者とPTAの代表者が1名入っている。一方で子供の代表者はいない。だから子供の気持ちに即した対応などできるはずがないのである。議事録を見ても「いじめの定義がどうした」とか「学校の管理体制の問題」などについて書いてあるばかりだ。横浜市にとっていじめられた児童は処理の対象なのかもしれない。
では千葉市はどうだろうか。教育委員の顔ぶれを見てまた驚いた。千葉市には子供の権利に関係する人が2名入っており、障害者スポーツに関わっていた人も委員になっている。
さいたま市はよく分からない。どうやら名誉職的な会合になっているようであるが、すくなくとも行政経験者が事務処理的に処理しそうな雰囲気はない。
よく考えてみるとこれは市長が教育や福祉をどう考えているかということなのかなと思う。林市長はもともと産業界の人なので、教育や福祉のようなことは儲けに繋がらない福利厚生の一環なのだろう。待機児童問題に取り組んだと言われているが、実際には「まやかしだ」という声が多いようで、ブログなどでさかんに取り上げられている。これもいじめと同様「事務的に処理」しちゃったのだと言われても申し開きできないだろう。
千葉市は市議出身で社会福祉団体や市民団体とのつながりがあるのではないかと考えられる。「子供問題が票になる」ということを知っているのだ。さいたま市市長がどんな人かは知らないが、自民党出身の県議出身だそうだ。利権の調整者としての意味合いが強そうだ。
つまり、誰を教育委員にアポイントするかということを見れば、福祉にどれくらい力を入れてくれそうかということがたちどころにわかるということになる。慌てる前によく調べて投票すべきだろうし、候補者の時点でどのような構成にしたいのかということを聞いてから判断材料とすることもできそうだ。林さんは子供(多分高齢者福祉)には冷淡なようなので、今回の選挙では苦戦するのではないだろうか。