韓国の政治状況が泥沼化している。北朝鮮と休戦状態に置かれた国でよくここまで泥沼の政治劇を繰り広げることができるなあと呆れてしまった。韓悳洙国務総理の弾劾決議が可決され「裁判所送り」になった。次の大統領代行は崔相穆経済副首相兼企画財政相だそうだ。そもそも「なんと読むのだろう」と思ったが彼の名前を記憶した頃にはまた弾劾されているかもしれないと感じる。
韓悳洙国務総理が弾劾されたのは「大統領弾劾のための判事の充足」を国務総理が事実上拒否したからだった。
与野党で、大統領代行(議員の2/3の賛成)として弾劾を成立させるか、国務総理(議員の1/2の賛成)で弾劾するかで揉めたようだが、結果的には議長が1/2で弾劾が成立すると宣言しため無記名投票が行われ可決された。無記名投票だったが国民の力は1名の造反者を除き投票をボイコットし議長に詰め寄ったという。
票決に先立ち、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は、権限代行弾劾案の議決定足数は、大統領弾劾と同じく「在籍議員3分の2、つまり200以上」ではなく、国務総理の弾劾に準ずる「在籍過半数の151以上」だと明らかにしました。
大統領権限代行の弾劾案が可決 政局さらに混乱(KBS)
おそらく最悪のシナリオはこのまま判事が充足されないままで弾劾合戦が起こり国務委員がいなくなってしまうことだろう。議会で何かを決めても閣議決定ができなくなるため韓国の政治は何も決められなくなるが、それを気にしているような人はいない。
ここでさらに大統領から指名された判事が「弾劾には当たらない」と弾劾決議を否決してしまうと韓国政治の泥沼化はますます進行することになるだろう。6名中1名でも弾劾案を否決すると大統領は復職する。
弾劾裁判はすでに始まっている。裁判長は「早期に結論を出す」としており、尹錫悦大統領は統治行為であり違反ではないとして争う考えだそうだ。
ちなみに新しい大統領代行の方は「崔相穆(チェ・サンモク)さん」と読むそうだ。ただ漢字と読み方を覚える前にまだ弾劾されてしまうのでは?とも感じる。
韓氏は国会から「弾劾訴追議決書」を受け取り職務が停止した。崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官が大統領と首相の代行を務める。
韓国国会 史上初の大統領代行弾劾案可決=副首相が代行に(聯合ニュース)