バイデン大統領がXを更新し「Santa Claus is on his way!」と宣言した。日本語訳をすると「サンタさんは今向かっています」ということになる。アメリカの子どもたちにとって自分がNice ListとNaughty Listのどちらに載っているかは重大問題でありアメリカの大統領はサンタさんの状況についても管理する必要があるということなのだろう。
69年前にアメリカ空軍の秘密の電話番号に電話がかかってきた。
デパートの広告だったこともあり「同じような電話がかかってくる」ことを想定した責任者がチームを組んでサンタのトラッキングを始めたというのがもともとのサンタトラッキングの経緯だったようである。
来年は運用開始から70周年のお祝いの年になるそうだ。
きっかけは、1955年にサンタクロースに連絡しようとした幼い子供が、地元の新聞に掲載されていたデパートの広告に誤って印刷された電話番号にダイヤルしたことだった。
サンタは今どこ? 北米航空宇宙防衛司令部が追跡、きっかけは子どもの間違い電話(BBC)
アメリカでは東部を中心に謎のドローン騒ぎが起きているが、NORADはドローンはサンタのミッションには影響がないと「確約」している。バイデン大統領も毎年このトラッキングミッションに参加しており子どもたちへの電話を受けた。
サンタクロースの追跡イベントには昨年に続いてジョー・バイデン米大統領も参加し、NORADに寄せられた子どもたちからの電話に応対した。
正体不明のドローン、サンタのプレゼント配りに影響せず 米空軍(AFP)
サンタさんは良い子と悪い子のリストを公平に管理していると思いたいところなのだが「本当にちゃんとやってくれているのだろうか」と思えることもある。
ローマ教皇は戦争犠牲者のために祈りを捧げた。ユダヤ教徒のネタニヤフ首相はアメリカ人が持っている素朴なイスラム憎悪を政治利用したい意向で「自分たちは世界の悪と戦っている」とクリスマスに合わせたメッセージを送った。西岸情勢が悪化していたベツレヘムのクリスマスは去年も閑散としていたそうだが今年も派手なお祝いは控えられたようである。
CNNは「日本のカップルがクリスマスを第2のバレンタインデーと捉える理由」の中で、日本のクリスマスは恋人たちがロマンティックな気分に浸るイベントになっていると分析している。
一方で、26日になり売れ残りのクリスマスケーキの争奪戦も起きているようである。Xでは「半額ケーキ」がトレンドワード入りしていた。中には張り込みをする客もいるようだが張り込み客がいなくなったところを見計らって値札を張り替えるような駆け引きも行われているようだ。庶民生活が苦しくなっている証拠とも言えるが「まあそれなりにイベント化しているのだろう」と楽観的に捉えることもできる。
誰のもとにもサンタさんの恩恵が感じられるクリスマスになっただろうか?と願わずにはいられない。