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今の政治はけしからんと思ったときにやるべきこと

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今日は、今の政治はけしからん、安部政権は民意を反映していないという人に向けて書いている。
安部政権が暴走しているのはなぜなのだろうか。それは、国民が安部政権がやっていることを理解せず容認しているからである。決して積極的に支持をしているのではなく「昔よりマシだ」と考えている人が多い。
なぜ安部政権はそれに成功したのか。それは安部政権が継続して2つのメッセージを発信しているからだ。1つは「あなたたちは何もしなくてよい」というもので、もう1つはすべてはうまく行っているというものだ。あとはうまく行ったことだけをNHK経由で流せばよいのだ。
考えてみれば民主党政権は「大変だ」と大騒ぎしていた。大きな震災もあった。日本人はそうしたストレスに耐えられなかったのだろう。
なぜ「短期的な成果」に人々はだまされてしまうのか。ヒントになりそうなのはITバブル期の企業経営にある。株式市場は長期で株を持つのをやめて、短期的な売買を繰り返すようになった。中にはコンピュータを通じた取引すらある。そこで起きたのが四半期ごとの成績でCEOの成績が決まるというような経営だった。
この結果、企業は会計簿をよくすることだけを考えることになり、企業倫理が破壊され、ブランド価値が毀損するようなことが横行した。企業は長期的な視点を失ってしまったのである。
政治でも同じことが起こっている。だいたい人々の記憶が継続する3ヵ月程度の成績と支持率が連動している。継続的な視野はないし、それぞれの連動について考える人はいない。そのうち話し合いすら面倒だと考えるようになった結果が5時間の審議時間すらもてあまして、最後には般若心経を唱えるというような荒廃した政治だ。
最近も解散騒ぎがあった。ロシアとの間で北方領土交渉がまとまれば安部政権が信任されるだろうという見込みがあり、その後に解散すれば多くの票を得られるだろうというわけである。ロシアが北方領土について話し合う用意がなさそうだということが伝わると、解散を言い出す人はいなくなった。
ということは、安部政権に反対し国を心配する人たちは、一つひとつの不具合について反応するのではなく、長期的な視野で対応するという必要があるということになる。一人ひとりができることは限られているのだから、お互いの意見を聞き、影響力を行使することも必要になるだろう。
だが、現在安部政権に反対する人たち(信条にかかわらず左翼と一括りにされている)は一つひとつのニュースに反応しているだけのようだし、タイトル以下の本文を読んでいるような形跡はない。また、自身のブランディングを通じて影響力を行使しようというような気持ちもないようだ。
子供じみた反論は安部政権に賛同して現状に甘んじている人たちのよいエサになっている。いわゆるサヨクは実際には大騒ぎをすることを通じて安部政権に協力しているのである。

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