よく、Tシャツのデザインで悩むことがある。好きなデザインを選んでいるうちはよいのだが、胸のラインを強調するための図柄が欲しいなどと思うと、ぴったりとしたデザインが見つからない。微妙な色のジャケットなどと合わせるとなおさらである。形があっても色が合わなかったりするのだ。
ユニクロのUTme!はそんな悩みを解決してくれるサービスである。自分で作ったデザインをそのままプリントしてしまえる。価格は少しお高めの1900円で、他に配送料などがかかる。
具体的な作り方はとても簡単だ。今回はトウガラシをモチーフにした。技術仕様書によるとまず全体の大きさは最大で横35.5cm × 縦40.6cmだそうだ。これを印刷ギリギリレベルの150dpiで作ると2096 x 2398ピクセルになった。これで下地を作っておく。肩などにデザインすることはできないし、全体をボーダーにするというようなこともできない。これで画像サイズは4MB弱だった。まあこれくらいならそれほどスペックが高くないPCでも作業できそうである。
オーガニック柄
素材のトウガラシは白い紙の上で撮影する。画像加工ソフトで背景の白を完全な白(#FFFFFF)にして出来上がりである。白のTシャツの場合、白色は印刷されないので、切り取って使える。陰は薄くしておいた方が加工がやりやすかった。陰が広いと重なってしまうことがあるからだ。
オーガニックを選んだのは、デザインしなくても済むからだ。
あとはトウガラシを好きなように並べてゆくだけ。これは単純にトウガラシを並べたもの。つまり、そんなに凝ったデザインでなくてもよいのだ。赤がコーディネートの差し色になりそうである。
インクジェットプリンターがそんなにきれいな印刷をしてくれるとも思えないので、輪郭をつけたりしている。
下に余白があるが、1/2程度はパンツの下に隠れるくらいの計算になる。
さて、次はトウガラシをネックレス状に並べてみた。
これがデザインとして機能するかどうかは全くわからないのだが、思いついたものをいくらでも作って置いておける。
注文していないものは保存できないのだが、カートに保存することができる。元デザインはPCでとっておけばいくらでも作り直しが可能である。
イラスト風のTシャツ
あとは思いついたことをとりあえずデザインにしておけばよい。ドーナツが好きならドーナツの写真を撮影してイラスト風に加工してから貼り付ければよいだろう。イラスト風にするにはまずポスタライズしてから、輪郭を抽出し、輪郭の彩度をなくしてからレイヤーで重ねればよい。ポップな色合いの写真を撮影しておくと後が楽だが
コツとしては最初に土台となる2096 x 2398ピクセルを準備すること。これは正方形の写真をそのまま持ち込んだので、図柄の調整に苦労した。
鉄道ファン(撮り鉄)向け
撮り鉄なら「これは記念に残しておきたい」という写真があるはずだ。もちろんそのままカラーでデザインを切ってもよいのだが、モノクロにして少しコントラストを派手目にするとアートっぽくなる。
これは外川駅に到着した銚子電鉄。空の色はわざと飛ばしてある。でかでかと「I Love Chiba」などとしても良かったのだが、文字を入れるのは本職でないとなかなか難しい。
趣味のものは色を入れすぎると主張が強くなるのでモノトーンがおすすめである。銚子電鉄はあの朱色がかっこいいので、茶色と赤のDuoみたいにしても良かったかもしれない。
副業にもできるということだが
できたデザインは出展もできるそうだ。1点売れると300円入るという。誰でも簡単にデザインが作れるてしまうので、ただ漫然と待っていても簡単に売れることはないと思うのだが、自分が好きで作ったデザインが友達に売れたというくらいなら良いのではないかと思える。