ざっくり解説 時々深掘り

ワードローブのコーディングについて漠然と考える

コーディングが面倒なので、理論だけを考えたい。ワードローブにはいくつかの分類がある。一番簡単なコーディングはコーディネートを結びつけてゆくというもの。ID-Item1, Item2, Item3のよううになる。実際にデータベース化するときには、key, id, itemということになり、表示するときにidでセレクトしてソートする。
次に考えられるのは組み合わせだ。枯れ草色のツイードという微妙なものがあり、これは同系色である茶色で合わせるか、紺色と組み合わせるしかない。つまりItemがグループを含み得るということになる。同じようにグリーンとパープルを組み合わせたチェックシャツというものがあり、ここから色を拾ったTシャツと合わせるとしっくりくるのだが、これをコーディングする場合にはItemをグループ登録可能なものにしなければならない。
するとデータベースは2つ立てになる。
ここまでは比較的簡単にできるのだが、問題になるのは次のようなものである。グレーは赤と相性がよいのでルール化ができる。データベースのアイテムの属性として色を加えればいいことになる。ところが実際にはそれほど簡単にはいかない。第一にチェックのようなものがあり色が複数になり得る。同じトーンの色を合わせるということは少なく、純色と鈍色、淡色と濃色というような組み合わせになる。
この色の「あう、あわない」がどのように形成されるのかという問題がある。人によって違いがありそうだし、流行もありそうだ。さらにやっかいなことにスポーツウェアのように純色同士の組み合わせが一般的になっている場合もある。つまり、ルールは多くの嗜好から発見されるものであって、最初からコード化されるべきものではないかもしれない。
そうなるとカラーリングのルールはコーディングされるべきものではなく、アウトプットされるものということになる。手元にファッション写真を1000枚くらい準備して色をコーディングして行けばルールが抽出できるのかもしれない。
スタイルについてはあまり深刻に考えなくてもよいのかもしれない。構成要素は実はあまり多くない。靴、パンツ、インナー、アウター、カバーである。注意すべき点はインナーとアウターの関係だけだ。シャツのようにインナーになるが開けて着ればアウター扱いになるものがある。あとはバランスが崩れたり、長くなったり短くなったりする。アイテムごとに複数のフラグを準備しておくのがよいように思える。
これをつきつめてゆくと、所与の2つのアイテムに対して新しいアイテムを類推することなどができるのではないかと思える。ラベンダー色のオックスフォードシャツとキャメルのコーデュロイパンツに合うアウターの色や形などがわかるというものだ。だが、一足飛びにオートメーションを進めて行くよりも、徐々に拡張してゆくのがよいのかもしれない。
 


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