怒涛の一週間だった。どの政党も議会を支配できないという状態に陥り先行きが見えなくなった。自民党はなりふり構わぬ多数派工作に走り、蝙蝠政党国民民主党は「与党の延命に協力することはありません」と宣言した。
いずれにせよ国内政局は三連休の休戦期間に入ったため土曜日の政局に目立った動きはなかった。各党ともしばし沈思黙考し今後のあり方について分析する時間となることを望みたい。
石破総理のニュースは
のみだった。好きな読書ができていないことがご不満だそうだ。
党首が選挙区落選となり議員資格を失った公明党は斉藤鉄夫国土交通大臣が新しい代表に就任する。党大会で「承認される」となっており「一体誰が決めているのだ?」と思うが、創価学会との関係は書いてはいけないことになっているのかもしれない。
国民民主党の玉木代表は「政権の延命に力を貸すつもりはない」と主張したが、実際には政権の延命に力を貸している。今回はスポニチの記事を参照したが次のような箇所が印象に残った。支持者たちに「マスコミや財務省に負けるな」と言わせて「まあまあ」と諌めるという形を取っている。
だが実際にはマスコミは財務省の言いなりであるという印象操作にも余念がない。
他のエントリーで分析したように、玉木氏はネットの支持者を浮き出させることに成功しており彼らが何を求めているかよくわかっているのだろう。実はこのやり方は安倍総理に似ている。安倍総理の場合は下野している3年間に「右派系の雑誌」とつながりをもつようになり彼らの発言を織り交ぜて人気を維持していた。
他の新聞は「政権の延命に力を貸すわけではない」という点だけを抜き出している。
マスコミと財務省に負けるな!」という意見に「マスコミの皆さんは報じるのが仕事だし、財務省の皆さんは財政の健全化っていうのお仕事なので。そことどう向き合って建設的な議論のかということをこれからやっていきます」と述べた。
国民民主・玉木代表 「政権の延命に力を貸すつもりはない」断言 ライブチャットで「ブレずにやります」
今後は各党ともに水面下での交渉に移り交渉過程はわかりにくくなるだろう。
ここでモノを言うのは有権者とどの様なつながりを持つかである。少なくとも玉木氏の支持者たちはメディアを信頼しなくなるのではないかと思う。支持を固めるためには敵を設定するのが極めて有効であり手っ取り早い。