世の中には真実などそうそう転がっていない。だが重要な真実というものは存在する。例えば明晰な思考には十分な睡眠時間が必要だというのはおそらく真実だろう。バイデン大統領はついにこの「人生の重要な真実」にたどり着いた。
現役を引退して暇を持て余しSNSで過激な右派思想に支配される人は多いがバイデン大統領も同じようなメンタリティで国際的に重要な意思決定を行っていたのかもしれない。
民主党はこの方針に理解を示したが同盟国では不安が広がっている。バイデンおろしの風はなかなか収まっていない。
バイデン大統領は不安を払拭するために民主党の知事や有力者との会合を重ねている。この中で「睡眠時間は大切だから夜8時以降はイベントを設定しないように」と依頼したようだ。民主党の支援者たちはこの意向を受け入れスケジュール調整を行うことにした。
日本でも現役を引退し暇を持て余した高齢者がネットニュースやSNSに張り付いて思想を過激化させてゆくことがある。おそらくバイデン大統領も3年間をこのような状況で過ごしてきたのだろうが、ついに燃え尽き症状が現れ始めた。大切な討論会で「眠かった」と告白している。
同盟国では不安が広がっている。国際社会は休みなしで動いており夜8時以降は連絡が取れない大統領で4年間も我慢するわけにはいかないと考える人も多いようだ。中には撤退を促す人も出てきたとBloombergが伝えている。
ではバイデン大統領はなぜこのような状態に陥ってしまったのか。
おそらく原因はSNSで24時間365日休みなしに罵詈雑言をつぶやいていたトランプ氏だろう。トランプ氏はアカウントを凍結されるまでTwitter(当時)でありとあらゆる放言を行ってきた。トランプ氏が大統領だった当時はTwitterで興奮状態になっており執務の時間は眠そうにしていたなどと報道されていた。
トランプ政権末期のBusiness Insiderには次のような表現がある。ちなみにここに書かれているエグゼクティブ・タイムとはテレビを見てTweetする時間を意味している。公務でTweetしプライベートでもTweetしという興奮状態だったわけだ。
以前は毎朝5時に起床すると言われていたトランプ大統領だが、今やその1日は大統領執務室で3時間の「エグゼクティブ・タイム」を終えた後、午前11時に始まる。そして、プライベートな居住スペースで過ごす時間の大半は、テレビを見たり、ツイッターを追うことに費やしていると言う。
つまり高齢者の中にも「24時間SNSを監視して興奮状態に身を置くことで活力を維持している人はいる」ということになるのだが普通の高齢者は単に燃え尽きてしまうだけだ。バイデン氏はようやくそれに気がついたようだが「時すでに遅し」という感じなのかもしれない。
いずれにせよ、トランプ氏の4年間とバイデン氏の3年間は高齢者が興奮状態で相手を罵っているという不健全な状態だったということがわかる。スタッフたちはそれなりに冷静な情報分析をしていたのかもしれないが最後の意思決定は興奮状態で冷静な判断力を失った人が行っていた。
世界情勢はかなり悪化しており各地で様々な問題が起きている。そのすべての原因が興奮状態の大統領によって引き起こされたなどと主張するつもりはないが、全く関係がないとは言い切れないだろうと思う。
バイデン大統領は知事たちに「私は大丈夫だー私の脳はしらんけど」とジョークを飛ばした。
これを聞いた知事たちは「冗談として笑っていいのか」と当惑していたそうだ。大統領にはまとまった休みが必要なのかもしれない。と同時に政治ニュースに敏感に反応する人(私も含め)も休息の大切さについてあらためてに認識を深めるべきだろう。