ノルマンディ上陸作戦から80周年の節目ということでフランスからの中継が行われていた。民主主義と世界平和を守るために普通のアメリカ人が貢献したという点にフォーカスが当てられていた。退役兵の「平和はタダではない」という言葉が印象的だった。ウクライナの戦争が継続中のオリンピックということで、このところ不穏なニュースが多く聞かれるようになっている。
- レバノンのベイルートのアメリカ大使館で銃撃事件。ISISと書かれたベストを着ていたシリア人などが逮捕された。ガザ地区では緊張が高まっているが緊張はシリアやレバノンにも及んでいる。CNNも詳しく伝えている。
ロシア軍歴のあるテロリストがパリ襲撃計画。自家製の爆発物を作りウクライナへに向かう武器を狙っていた疑いが持たれている。マクロン大統領はウクライナへの派兵の可能性を否定していない。France24はロシア系ウクライナ人(26才)としている。在パリのウクライナ大使館もロシア大使館もコメントを出していないため詳細はわからない。ABCは伝えていないがこのほかにもオリンピックテロの疑いでチェチェン系の男が逮捕されている。またエッフェル塔近くでは「ウクライナのフランス兵」と書かれた棺が見つかっている。フランス軍がウクライナに派兵すれば棺になって戻ってくるぞということなのだろう。棺を運んだ人は単に40ユーロで頼まれただけと主張している。ブルガリア人・ウクライナ人・ドイツ人だったそうだ。
バイデン大統領がD Dayの記念式典に参加するためにフランス訪問。アメリカのリーダーシップでヨーロッパが解放された故事にウクライナと戦う今の現状を重ね合わせ「民主主義の擁護者」としてのアメリカの地位の重要性を強調する狙い。デビッド・ミューア氏はD Dayに合わせたインタビューを放送予定だ。
トランプ氏の訴訟の話題2題。 - ハンター・バイデン氏の拳銃事件の話題。元妻などがハンター氏がCRACK(タバコ式に吸引できるコカインをそう呼ぶそうだ)を使っていたと証言。
アメリカ人アマンダ・ノックスの殺人事件の話題。3年の判決が出たがすでに拘束期間がそれ以上になっているため収監はされない。調べてみるとかなり複雑な事件のようだ。まずアマンダ・ノックスはメレデス・カーチャーを殺害した容疑で収監されていたがこれは冤罪だった。ところがこの時にパトリック・ルムンバという人がカーチャーさんを殺したと虚偽の告発をして有罪判決を受けたというあらましのようである。 - D Day(ノルマンディ上陸作戦)に参加した退役軍人(Veterans)の証言集。102才の医療担当の退役軍人は今でも現役で車両修理工場(a toeing garage)で働いている。別の退役兵はD Dayの過酷な体験を高校生に伝える活動をしている。校長先生は彼らの貢献のおかげで今の平和があると高校生に説明していた。彼らは80年ぶりにノルマンディのユタビーチ訪問を計画している。
- ボーイング社の有人ロケット(Starliner)が明日打ち上げ成功。この後国際ステーションに向かう予定
- トルネードと高温の話題
- ニューヨーク市中心部に入ってくる車に15ドル課税する入境税計画がindefinitely(無期限)延期に
2024年6月6日はノルマンディ上陸作戦から80周年にあたる。大統領選挙を控えウクライナの状況も厳しい中バイデン大統領は歴史的な勝利を政治的に利用したいところだろう。ABCニュースの扱いは「普通の市民」が民主主義を守ったという点を強調していた。実際に作戦のターゲットになったのはベルニエール・シュル・メールという小さな町の邸宅を奪還することだったそうだ。邸宅はのちに家族に返還された。返還された家族たちは邸宅の重要さを知らなかったようで「なぜか色々なところから観光客が来て写真を撮ってゆくなあ」と思っていたそうだ。ABCは継続的に退役軍人のドキュメンタリを記録しているようで、当日にはミューアー氏がユタ・ビーチで退役軍人たちを迎えることになっている。
ニューヨーク市の入境税の無期限延期の理由はよくわからない。ニューヨーク市はさまざまな交通対策・インフラ整備の財源捻出に苦労しているが、労働者や観光客離れにも悩んでおりそのバランスを取るために長年の主張を市長が撤回したものとポリティコは考えているようだ。