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イスラエル軍に対する制裁に躊躇するバイデン政権など

イスラエル軍の人権侵害と自分達を切り離そうとしてきたバイデン政権だが、イスラエル側からの抵抗が強く制裁を一時保留にするようだ。トランプ氏の裁判では元秘書が出廷した。トランプ氏は「なぜこの人がここにいるのか!」と言ったようである。

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  • 春の嵐の続報。アメリカ中部を襲うトルネードの恐怖。
  • デルタ航空の乗客がガタガタと言う(rattling)ノイズを感じて空港に引き返したところ航空機の外壁が崩れていた。ボーイング社が関連した「ヒヤリハット」系の事故が多く起きているが、その原因(ものづくりを知らない経営者が入ったためなどと言われているようだ)には触れず連日現象だけが短く取り上げられている。あまり解説を入れないストレートニュースらしい構成といえるのかもしれない。
  • トランプ氏の秘書が長い間口止めを行っていた女性たちの連絡先を長い間持っていたと証言。トランプ氏は「なぜ彼女がここにいるんだ」と立腹したようである。
  • 親パレスチナデモは収まる気配なし。反ユダヤ的と言う指摘は当たらないと多くの学生が証言。実際にユダヤ系の参加者たちもいる。中には過激な発言の学生もいるが多くの学生は距離を置いている。
  • バイデン大統領はトランプ氏とディベートをやってもいいと発言。これまではこの話題を避け続けて(dodging about)きた。
  • アメリカ合衆国がイスラエル軍(IDF)に対する制裁を取り下げる。西岸の人たちはパレスチナの状況を悪化させると懸念している。
  • NFLのドラフトが進む。
  • ニューメキシコで脱線した貨物列車から出火。
  • イギリスのチャールズ国王がガンから回復しつつあるとバッキンガム宮殿が発表。
  • アースデイシリーズはトルネードからの復旧作業について、ABCニュースの上級気象専門家(senior meteorologist)のロブ・マルシアーノ氏がレポート。吹き飛ばされるのは一瞬でその後あまり報道されないが復旧には長い時間がかかる。

イスラエル軍の制裁について

ABCニュースでもう少し詳しく調べてみた。バイデン政権は政治的な理由からイスラエル支持を鮮明にせざるを得ないが、当然人道上の懸念も出ている。そこでイスラエル軍支持とは切り離す形で西岸の人道状況に懸念を表明しイスラエル軍の西岸の活動に関して制裁をかけようとしていた。

ところが、このアメリカの行動に対してネタニヤフ首相だけでなく、アメリカがリエゾンとして使っているガンツ氏なども反発してきたと伝わる。ABCはこの辺りの事情を解説していないが結局バイデン政権は「対策を見極める」として制裁を延期してしまった。

極右・超正統派と言われる人たちは本音ではガザ地区を現在の西岸のような状態に置きたい。西岸では超正統派が治安権限を持っていおり人道上かなり大きな問題が起きている。今回の西岸の状況を放置すればガザ地区でもやがてパレスチナ人の追い出しが進む可能性がある。

バイデン政権は何が正しいかではなく何が得なのかで政治的判断を下す傾向があるため状況が混乱している。

関連ニュースとしては極右閣僚のイタマール・ベン-グビル大臣の乗った車が自動車事故に巻き込まれている。詳細はわかっていないがロイターは軽傷と報道している。

ベン-グビル氏は過去に言動が理由でイスラエル軍の徴兵を免除された経歴があり、最近ではハマスとの戦争から降りるなら自分は政権を離脱するとしてネタニヤフ首相を恫喝し続けている。

ネタニヤフ首相はこのベン-グビル氏に国家安全保障大臣の地位を与えている。入植地内外の治安維持管理が担当となっており、極右思想を背景にパレスチナ人に対して人権蹂躙を行っているものと見られている。

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