テレビが信じられなくなったらそっとブックマーク

ペンシルヴェニア州でバイデン大統領がUSスチールはアメリカの企業であるべきと発言 中国にも高い関税を課す意向

Xで投稿をシェア

本日のABCニュースはアメリカ政治が対立感情に彩られて迷走していると思えるような内容が多かった。アメリカ人はこれを政治的対立であると理解しているが、外から観察すると単に感情的に暴走しているようにしか思えない。

イスラエル情勢は2回ほど「すわ報復」というタイミングがあったが直前に踏みとどまったなどと伝えられている。つまり第五次中東戦争につながりかねないようなことが起こりかけていたのである。ただし大きな攻撃があるにしても過越祭の後になるのではとされている。このニュースは別の媒体でも盛んに引用されていた。

Follow on LinkedIn

コンテンツのリクエストや誤字脱字の報告はこちらまで

|サイトトップ| |国内政治| |国際| |経済|






  • 春の嵐がアメリカの北東部を襲う。連日のようにトルネードに吹き飛ばされた家の様子が放送されている。家財道具いっさいが吹き飛ばされてしまった人も。ミシガン州議会でも警報のため議員たちが地下に避難している。
  • 国土安全省のマヨルカス長官の弾劾手続き(impeachment)とジョンソン議長の解任について。マヨルカス長官の弾劾裁判は上院に送られたが民主党が多数はを維持しているため弾劾が成立する可能性はない。にもかかわらず政治的吊上げのために長い時間をかけて弾劾プロセスが進行していた。ジョンソン議長も大統領や民主党に協力して「やるべきこと(the right thing to do)」をやろうとしているせいで共和党の一部議員の反感を買うという不思議な状態になっている。
  • アリゾナの中絶の議論が白熱。民主党は法律の廃止(repeal)と目指して抵抗しているが共和党は「アリゾナ州はPRO-LIFEの州であり、164年前にできた法律は最善の法律である」として取り合わない。トランプ氏は議論に火をつけておいて議論から逃亡している。中絶に意味があるというよりは民主党支持者に一泡吹かせることを目的にしているようにも思えるがあくまでも真剣な政治的論争として語られている。
  • ボーイングの内部告発者が議会で発言(testimony)。3年間懸念を表明し続けたが無視されたと言っている。ボーイング社は告発を否定しているが実際に飛行中にドアが吹き飛ぶなど事故が起きている。ただ内部告発者は具体的な証拠を示していないとも伝えられている。
  • ネタニヤフ首相がイランの攻撃後に初の公式発言。「イスラエル防衛のためにはなんでもする」と宣言。報復の機会は2回あったが寸前でやめている。ユダヤ教の過越祭(passover)が近づいていて、それが終わるまで攻撃はないと言われている。イスラエル北部の基地がヒズボラに攻撃されたりとさまざまなニュースが詰め込まれており、事情がわからないと事態を全て聞き取るのは難しい状態になっている。
  • 二人の母親が殺された事件は子供の祖母(母親から見れば義母)が関与していた模様だが詳細はわかっていない。
  • バイデン大統領が頻繁に地元のペンシルベニア州を訪れている。今回は鉄鋼労働者たちを訪れて仕事をたくさん作ったと成果を強調した。また、Predecessor(前任)は忙しいようだと皮肉を述べた。トランプ氏は刑事裁判に忙殺されており「前任者」はバイデン氏のお気に入りのフレーズになっている。バイデン大統領は関税やUSスチールの問題についても盛んに発言しているがABCニュースは詳細に触れなかった。
  • ニューヨークで警官らが殺された事件の続報を短く。
  • NBA選手が追放(lifetime ban)された。自分のチームの負けに賭けていた。日本でも水谷通訳の件で知られるようになったが、アメリカで違法なスポーツギャンブルが蔓延していることもわかる。日本では1969年に「黒い霧事件」が起きておりスポーツギャンブルと八百長がなかったわけではないが。現在ではこうした事件が語られることはない。
  • 拳(a fist)ほどの物体が空から降ってきて屋根を突き破った。人工衛星のかけらと見られている。
  • 500人のバレリーナたちが60秒間TIP TOES(爪先立ち)で立ち続ける。ギネスに挑戦なのかと思ったがギネスという言葉は出てこなかったためその目標は不明。

バイデン大統領はトランプ氏を強烈に意識しながらも発言はトランプ氏に引っ張られて過激化する傾向がある。合理的に国益を追求しているというよりは感情的なアメリカの労働者に流される傾向が顕著になっている。

一般市民が政治に関心を持ち寄付が集まれば集まるほど彼らが理解できる単純なメッセージが好まれるようになる。普通のアメリカ人にとってはは、当然アメリカが一番でなければならない(America is fast)のだが彼らは長期的な戦略など理解しない。また、アメリカ人にとっては中国も日本も単なる競争相手に過ぎない。つまり中国と対抗するために日本との同盟関係を維持するといった高度な国家戦略は一般市民には理解されない。

中国に対しては報復関税の導入が検討されている。トランプ氏の提案に対抗したものと見られる。

バイデン氏は「鉄の街」ピッツバーグの全米鉄鋼労働組合(USW)本部で演説を行い、「中国の鉄鋼会社は利益を上げることを心配する必要はない。彼らは競争しているのではなく、不正をしており、米国が打撃を受けている」と述べた。

また、株主たちの合理的な判断も無視されていて大統領はUSスチールはアメリカ企業であるべきだと主張している。

バイデン大統領 USスチール「アメリカ企業であり続けるべき」


コンテンツのリクエストや誤字脱字の報告はこちらまで