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民進党のロゴ案を見て馬鹿にしているなあと思ったという話

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民進党のロゴ案が流れてきた。いくつか眺めてみて「これは素人が書いたラフスケッチではないか」と思った。ロゴも酷いと思うのだが、英文字のあしらいが悪い。プロのデザイナーではなくクラウドソーシングで募集したようなクオリティである。
どうやら、民進党は「公募」という形でロゴを募ったらしい。面倒なので背景は調べていないのだが、安く上がるという気持ちもあったのではないかと思う。ということで英文字の党名は適当な(つまり好みの)フォントを充てたのだろう。
フォントを決めるとき民進党が「伝統的な政党を目指したいのか」「革新的な政党を目指したいのか」などでフォントが決まるはずだ。民進党にはそうした指針がないのだろうなあと思う。ロゴは飾りくらいにしか考えていないのだろう。
そもそも、日本が開発途上型の製造国を脱却するには知的作業への傾斜が欠かせないはずだ。で、あればデザインにもそれなりの配慮があってしかるべきである。発展途上国では丈夫でよく走る車を買うが、成熟国は「かっこよくて」「ライフスタイルにあった」車を買うのだから。
その意味では民進党にはビジョンがないということがよく分かる。「ロゴなんか公募すれば安く上がる」くらいの意識しかないのだ。もっとも、公募が悪いということではない。ただし、その場合には選ぶ側に専門的な目というものが必要だし、場合によってはリファイン作業が欠かせないものと思われる。オリンピックの場合にはロゴ図案とタイポグラフィーは分離されている。募るにあたっても「デザイン方針」のようなものがあるはずだ。
これがどのくらい酷いものか、よく分からない人もいるかもしれない。例えていうならば学級会で憲法案を募り、そのまま一冊の憲法に仕上げるみたいなものである。きっとろくでもないものができるに違いない。
と、そこまで考えて、党の公約を公募にするという話があったことを思い出した。とりあえず、政党の形さえ整えばよいと考えているのだとすれば、やりかねない話ではある。