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傷ついたのは誰?

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お前ら全員国会議員なんか辞めちまえよと思う事件があった。背景には選挙を睨んだアピール合戦の材料探しがある。選挙の為に国会審議を弄ぶんだったら、辞めろと言いたい。有権者は国会議員の生活のためにいるわけじゃないということを思い知るべきだ。
ことの発端は障害者の自立を後押しするための法律審議で民進党が推薦する参考人を取り下げたことに始まる。当初「自民党側が審議を円滑に進めるために、時間がかかる発言者を嫌ったため」というように報道された。民進党の議員の中にはこの報道を取り上げ「これは許せない」などとTweetする人もいた。ところが今度は公明党側から「その場にいたが、断ったのは民進党側だ」というTweetが発信される。民進党側はこれに反論せず、だんまりを決め込んでしまった。ここらあたりで「民進党は報道を利用しようとしたな」と思ったのだ。
出席を断られた患者さんはコメントを出して「これは大変な差別だ」と憤っている。当然だろう。そもそも病気を抱えて不安な当事者がどれくらい傷ついたことだろうか。
結局どちらサイドが悪いのだろう。東京新聞が伝えるところによると、背後には議会での駆け引きがあったらしい。与党側は「時間がかかる参考人を受け入れてやるのだから、児童福祉法改正案の審議をしろ」と迫り、野党側はこれまた実績作りのために「保育士の給与を上げろ」という法律案の審議を望んだ。これで時間がなくなり、結局参考人招致ができなかったということらしい。
野党側がどうして児童福祉法改正案に反対したのかは分からない。国連の勧告に沿った形で環境を整えようとしたように思える。で、あれば野党側は単にパフォーマンスのためにより世間にアピールしそうな(無理めの目標を設定すれば自民党と公明党が反対するのが分かっているわけだから選挙の材料になる)保育士の待遇改善を求めたことになる。で、あれば反論できないのは当然である。
そもそも、どうして双方とも「時間がかかってもゆっくり話を聞いてやろう」という気持ちにならなかったのだろうか。それは多分双方とも選挙に夢中にになっているからだろう。自民党側は「参議院選挙で勝って憲法改正したい」という気持ちがあるのかもしれないし、弱小政党(もしくは政治団体)の中には今回の参議院選挙で消えてしまいそうな人たちもいる。すでに国会は「選挙モード」に入っている。
人の気持ちとして「他人の生活より自分の生活の方が大切」という気持ちは分からなくはない。やりたい政策を抱えている議員もいるだろう。しかし、もしそんな気分で国民の明日を決めているとしたら、それはどうなんだろう。そう考えたとき「お前ら、全員辞めちまえよ」と思ったわけである。
確かに人は様々な政治的な意見を持っている。しかし、それ以前に「義」というものはないのかと思ってしまう。人の気持ちを慮ろうという気持ちはわかないのだろうか、と思うと、日本はつくづく情けない国になってしまったんだなあと思う。日々いろいろなニュースが流れてゆくのだが、こういう、あからさまに人の気持ちを踏みにじるような行為は見過ごしてはならないと思う。こんな人たちが誰かのために働けるはずがない。
それ以前に浮ついた気持ちと目先の利益だけで熟議なんかできっこないわけだから、さっさと地元に帰って選挙準備を始めた方がいい。


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