1月1日夕方にいきなり地震の一報が入りおとそ気分が吹き飛んだと感じている人も多かっただろう。2日にも地震報道が続いていたがさすがに昨日のようなことはないだろうと思われた。
そんな中「羽田空港で消火活動が行われているようだ」との一報が入り「現地描写」が始まった。次第に400名近い乗客を乗せた航空機が炎上したようだということが判明する。海上保安庁の航空機に向かって突っ込んでいったようである。乗員乗客379名は無事に脱出したようだが能登地震の救援物資を乗せた海上保安庁の航空機では6名中5名が逃げ遅れたことがわかった。
専門家の指摘により、当初は管制塔とJALの間のコミュニケーションミスが原因だったと見られていた。だが、最新情報ではJALに着陸許可が出た一方で海上保安庁の航空機にも手前まで誘導指示が出ていたということがわかっている。警視庁は特別捜査本部を設置し事故の原因究明を進めている。
事故の原因についてはまだよくわかっていない。JALは着陸許可が降りたと認識しているが結果的に滑走路には海上保安庁の航空機(ボンバルディア社の固定翼機)が待機していた。
当初のTBSの報道によれば原因はコミュケーションミスと考えられていた。どちらかが一方的に悪いというわけではなく「お互いの意思疎通の問題」に問題が生じたと解釈できる。だが最新のNHKの情報では「JALには着陸許可があり、海上保安庁にも誘導指令が出ていた」となっており情報は確定していない。
NHKの厳密な表現は次のとおり。ソースは国土交通省である。
- 日本航空機に対して滑走路への進入許可が出ていた一方、
- 海上保安庁の航空機に対しては滑走路手前まで走行するよう指示が出ていた
「手前」で待機していればぶつかる心配はないのだから管制塔の指示が一方的に悪いとも言い切れない。いずれにせよ通常の着陸体制だったのでかなりのスピードで飛び込んでいったことには間違いがない。JAL側の乗員乗客が無事だったのは不幸中の幸いだった。
NHKの夕方のニュースはかなりショッキングなものだった。
地震のニュースの最中にライブカメラ映像が映し出され「羽田の滑走路で何かが燃えている」ことがわかる。消火活動が始まるが火は複数あるようだ。さらにしばらくして航空機が映し出され「どうやら中から燃えているようだ」ということになる。専門家が呼び出され要領を得ないやりとりが続くが、新千歳からやってきた乗員乗客を乗せた飛行機であるということがわかった。日本航空から「どうやら乗員乗客は全員無事だったようだ」との一報が入るが、確証が得られない。
この時、海上保安庁の航空機は視界に入っておらず人々の気持ちはJALの航空機に向いていたのではないか。やがて海上保安庁側に6名が乗っていて1名だけ脱出できたということがわかった。つまり5人の安否が不明なのである。のちにこの5名はなくなっていることがわかった。
JALの機内はかなり騒然としたようだが日頃の訓練の成果で無事に脱出に成功したようだ。中にはケガ人もいたという。普段の航空機の離着陸の際でも緊張するがやはり無事に飛行機が止まるまでは何が起こるかわからないのだと感じた。
直後の滑走路はすべて閉鎖されており成田空港への振替も行われたようだ。9時30分にC滑走路以外は再開された。警察が調査を開始しエアバス社からも専門家が派遣されて調査を支援する。最新のNHKのニュースでは100便が欠航するものと見られており年始の旅行計画に影響が出る人も多いのではないかと思う。
当初は専門家の指摘で管制と航空機の間の間のやりとりに問題があったものと見られていたがJALには侵入許可が出ており海上保安庁側の航空機にも滑走路手前まで走行するように指示があったことがわかった。今後は警視庁が特別捜査本部を設置して原因を究明することになる。今後の捜査の進展が待たれる。