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2024年 世界は選挙イヤー 今後の選挙日程と年始の国内政治日程のまとめ

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新しい年になり早速2024年の政治日程まとめが出ている。世界で重要な選挙が行われる。例えば日本の近くでは台湾総統選挙が行われ中国の動向が不安視されるほか、11月のアメリカ大統領選挙に向けてアメリカの意思決定が混乱することも予想されている。国際情勢についてはCNNの記事からまとめた。合わせて年始の国内の動きにも軽くふれておきたい。

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年明け早々の1月13日に台湾(中華民国)総統選挙を前に中国はかなりピリピリムードになっている。民進党が政権を維持すると引き続きアメリカの地域介入が予想される。習近平国家主席は「台湾統一」を重要課題にしており地域の緊張が高まっている。中国がすぐさま強い軍事行動に出るかは別として「尖閣諸島を毎日見回り必要があれば臨検を行う」としており懸念が高まる。

アメリカは大統領選挙を控えて政治の意思決定がほぼ麻痺状態だ。おそらくこれ以上の大きな案件は処理できないだろう。バイデン政権はイスラエルを止めることができずウクライナへの支援も滞っている。特にウクライナの状況はかなり厳しい。

このためアメリカは習近平国家主席の急な動きに対処できそうにない。日本はもともと支持率が低かった岸田総理が政治と金の問題でさらに大きなダメージを受けている。結果的に親中派とされた林芳正官房長官が政権入りしておりこちらも中国に対して毅然とした対応が取れるのか不安視される。ただでさえ意思決定が遅い岸田総理と派閥にバランス外交派の長老を抱える岸田内閣の対中政策がどのようなものになるかは未知数だ。

このほかアジアでは、バングラディシュ・インドネシア・パキスタン・インドで選挙が行われる。インドネシアとインド以外の2つ国はそれぞれ不安定要因を抱えている。インドはモディ首相率いる与党が優勢だがヒンドゥーナショナリズムの台頭が懸念されているという。

このほか南アフリカの選挙にも混乱が予想されるそうだ。与党ANCの腐敗がかなり進んでおり国民の間に不満が高まっている。

アメリカの状況を反映しCNNはヨーロッパにポピュリズムの嵐が吹くことを恐れているようだ。各国の選挙の他に欧州議会選挙が行われる。イギリスにも政権交代の可能性がある。こちらは左派労働党がどれくらい躍進するかが注目される。ポルトガルでも選挙がある。

プーチン大統領は再選が確実視されている。ウクライナ情勢に大きな変化はなさそうだ。CNNはウクライナの大統領選挙を含めていない。戦時体制で大統領選挙が行えるのかは不安定な情勢なのだろう。また、メキシコでは女性の大統領が誕生する可能性があるという。

政治的に中立ではないCNNがトランプ氏の再選を恐れるのは当然だがロイターもかなり不安視しているようだ。ロイターのコラムが心配するのはアメリカの二極化である。経済は好調だが恩恵が富裕層にしか届いていない。デフォルトも現実の可能性として語られている。混乱を恐れる富裕な共和党支持者はトランプ氏以外の選択肢を模索しているがトランプ氏の人気は衰えておらず「バイデンvsトランプ」になればトランプ氏が勝利するという世論調査もあるようだ。

トランプ氏の勝利は日本の安全保障環境にも大きな影響を与えるだろう。このため日本側は万全の体制で国際情勢に対峙する必要がある。

政治と金の問題では検察が事態の沈静化に向けて動きはじめた。当初は世論を味方につけて政権のブレーキを跳ね除けようとしたのだろうが、岸田政権の不人気もあり検察の狙い以上に大きく響き過ぎてしまった。安倍派と二階派の事務方は立件されそうだが議員の立件は今後慎重に検討されるという報道が出ている。あるいは「大騒ぎしたが事務方だけが処分されて終わった」となる可能性もありそうだ。

岸田総理は国会審議をぎりぎりまで遅らせようとしている。1月26日に国会が召集されることになりそうだ。遅くなればなるほど不測の事態に対応することが難しくなるが、それよりも野党の追求の方が怖いということなのかもしれない。

自民党サイドでは政治と金の問題を解決するための新組織の立ち上げが期待されているが日程は示されていない。安倍派と二階派では議員たちに50万円程度とされる「もち代」が配られなかった。ポストもえられずもち代もないでは派閥にいる意味がないと考える人はますます増えるだろう。派閥の流動化も考えられる。

国際状況の不安定化(特に台湾海峡の問題は深刻だ)に対応するには強い総理大臣が求められるがホテルですき焼きを食べたことが問題視されるほど人気が落ち込んでいる。林芳正官房長官ももともと親中派といわれており、強い態度で中国に接することができるのかと問われると「不安が残る布陣だ」と言わざるをえない。岸田総理は9月に総裁選を控えているがこれまでに解散総選挙をやらないとなると支持が低いまま秋までこの状態が続く可能性もある。

このほかBRICSが拡大した。当初は11カ国体制でのスタートが予定されていたがアルゼンチンが「ドタキャン」し10カ国でのスタートとなった。ブラジル・ロシア・インド・中国・南ア・サウジアラビア・イラン・アラブ首長国連邦(UAE)・エチオピア・エジプトの大きなブロックになった。

またヨーロッパではシェンゲン協定加盟国が2つ増えた。ルーマニアとブルガリアへの出入国が簡素化される。2024年3月からの運用開始を目指すそうだ。

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